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【ロシア留学】日本の無敵カルチャー折り紙で学校のスターになる

どこかのはなしで書いたけれど、わたしはロシア語をまるで真面目に勉強していかなかった。
「行けばなんとかなるだろう!」というそれまでの人生(若干16年くらい)で培ったなんくるないさ〜の気持ち純度120パーセントだった。

たしかに行けばなんとかなる、でもそうじゃない

英語圏への留学だったなら、まだ少しくらいわかることもあるだろうけれど、アルファベットさえもあやしい

同じ学校に通っていたうち、イタリア出身のシモネンは(留学前にロシア語勉強したのか?)めちゃ優秀で、スラリスラリとひとりテキストを終わらせていく。
しかしわたしとカラちゃんはまるで苦手だった

ロシア語をかじったことがある人ならわかるかもしれないけれど、ロシア語には男性とか女性とか、それにとどまらず中性まであるし、単語もとにかく馴染みゼロだった。
そもそもなぜ単語に性別があるのか…?

日本語話者と英語話者にはもうわけわからないし、シモネンと同じレベルのスピードを求められても、もう、お手上げです

ロシア語についてはこちらが詳細編
【ロシア留学】ハラショーじゃなくてもハラショー言っちゃう病

1年生(7歳)と一緒にロシア語を学ぼう

「小さい子と一緒にアルファベットから習うのが良いのではないだろうか?」
そう言い出したのはカラちゃんだった。
なんて天才的なアイデア

ロシアの学校のメリットかつ日本と違うのは、1年生から11年生までが同じ学校で学んでいるところだ。
おかげさまですんなりと1年生の国語の授業にお邪魔できることになった。

プレゼント大作戦

せっかく1年生のところにいけるのだから、何かプレゼントできたら良いなぁ。

そこでひらめいたのが折り紙だった。
中でも日本っぽいし鶴より丈夫だしでポイントが高い、手裏剣を家で大量生産し、袋にたくさん詰めて学校に行った。

「ジャジャン!」
次の日、大量の手裏剣を教室に持っていくと
オオオオオ〜!!!
チラリ、と見たみんなが折り紙ホイホイに引っかかり、大人気大人気。
ひとり、2個まででお願いしま〜す!!

突然ですが鶴の折り方講座、開講します

どうやら心をガッシリと掴むことに成功したようで、ウワサが先生のところまで到達し、ある日突然「折り紙のやり方をみんなに教えてはくれないか」と言われた。
大出番である。

折り紙の何が良いかというと、擬音語満載でも通じてみんなできるところだ。
ロシアにきて1ヶ月経っていなかったので、「折る」という単語さえもわからなかったが、汎用性100点満点の「コレ」という単語と擬音語で乗り切った。

コレを、デーン!!」とやり方を説明し、
オ〜!!!(拍手)」と手順通りできていることをアピールする。

これで伝わっちゃうんだからすごい
生徒たちの汲み取り能力の高さもあっぱれである。(むしろそっちがすごい説)

ほぼ擬音語でも伝わる日本文化として折り紙は頂点だと思う。
コレを読んでしまった将来の留学生は、折り紙の習得に励まざるを得なくなっただろう。😏

〜家で折り紙を大量生産しているとき〜
ホストママ「ササキサダコって知ってる?」
わたし「ん?…誰だろう??」
ホストママ「知らない?広島の千羽鶴折った女の子よ」
わたし「ほう…?」(日本人レベル負けた…)
ホストママ(ちゃんと勉強できるのかしらこの子…)

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