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【ロシア留学】ハラショーじゃなくてもハラショー言っちゃう病
ロシア語…それは未知すぎアンド馴染みなさすぎな言語
「知ってるロシア語ある?」と聞いたら、出てくる単語はどのくらいあるだろう?
日本にはいろんな外来語があって、例えば英語、フランス語、イタリア語だっていくらか出てくるし、
もちろん隣国の中国語や韓国語だって、挨拶程度は知っている人が多いと思う。
それでは、お近くの国・ロシア語はどうだろうか…?
知ってるロシア語まるでない問題
わたしはなんとも勢いとタイミングで留学先にロシアを選んでしまっただけで、その時点で知ってるロシア語なんて全然なかった。
マトリョーシカ、プーチンさん、レーニンさん、モスクワ…をロシア語知ってるゾーンに入れて良いなら入れさせていただきたいくらいだ。
のちのち知ったけどジラーチ(ポケモン)はロシア語「желать(ジェラーチ:願う)」が語源らしい。
さすがにロシアへの留学が決まったら、
「NHKのロシア語講座でも観てみるか」と思い、テキストを買って視聴してみた。
耳馴染みなさすぎて覚えられない問題
はじめはやる気に燃えているから熱心に聴いたりしてるけど、数分経てばすぐに忘れてしまう。
「牛乳」ひとつとってみても、「молоко(マラコー)」で全然ミルク感はない。
文法、英語の上をいきすぎて萎える問題
言語の壁といえば、文法は避けては通れない。
中学英語でも「三単現のS」とか「時制」とか「不定詞」とか、「なんなんだこのルールは?」と数々の文法と戦ってきたものだ。
英語でもあんなにあってグッタリなのに、ロシア語はすごかった。
まず、ロシア単語には男性・女性・さらには中性まで存在する。
(ちなみに牛乳は中性)
これがNHKロシア語講座ではかなり初回に取り上げられて、さっそく心が折られた。
次いで代名詞。
英語はI・my・me・mineみたいな表を覚えさせられるけど、ロシア語はさらに多い。
こんなに使い分けているのだから、ロシア人は相当すごい人々であるのは明らかだ。
この代名詞の変化のように、単語の語尾も格に合わせて変化する。
わ、わけわからなすぎ〜〜〜〜!!
という心の悲鳴で、わたしはロシア語講座をまぁまぁ序盤に離脱した。
しかし不思議なもので、
「いや、しかし行けばなんとかなるでしょう!」という気持ちは持っていた。
高校生の根拠のない自信はすごい。
かろうじて覚えた挨拶「здравствуйте!」と、ありがとう「спасибо!」と自己紹介だけを引っ提げ、わたしはロシアへ渡った。
最悪、英語ならなんとかなるだろうという期待を添えて…
周りに英語が通じない問題
いざロシアに到着し、ホストファミリーとの対面!
学校でクラスメートとの対面!!
ロシアにつくと、まずはひっきりなしにご対面フェスティバルが始まる。
なんとか覚えてきた挨拶をして、あとはわからないので英語を話してみると…
「ごめん…英語わからないんだわ…」
と衝撃の事実が皆から告げられた。
これは早く習得するしかない。
懐かしすぎる初日の写真
ロシア語全然わからないのに、みんな仲良く迎えてくれた…
そう、とにかくロシア人みんな優しい。
そこから学校でロシア語の授業が始まったり、
小学1年生の国語に入れてもらったり、
ホストブラザーにロシア語講座してもらったりして
次第にロシア語に馴染んでいくことになる。
小学生の国語に入れてもらったハナシ
●【ロシア留学】日本の無敵カルチャー折り紙で学校のスターになる
基本記述は筆記体問題
ロシアで学校がスタートしたりして、初めてロシア人がロシア語を書いているのを見たとき、
ロシア語は筆記体で書かれるものだと知った。
まさかの1文字4通りの書き方…
しかも問題なのは、慣れてないと全く読めないことだった。
こんなの無理では…?
ロシア人の友達に、
「ロシア語の筆記体、難しすぎて読めない!」
と言ったら、書いてくれた。
当時ロシア滞在も半年以上だったけど全くお手上げである。
ロシア人のように綺麗な筆記体を書きたい!とわたしも頑張ったけど、全部繋げて文字を書くのは難しかった。
写真ので半年くらいの筆記体クオリティだ。
ハラショーの罠にひっかかる
ロシアでみんなが頻繁に使っている単語の1つに「хорошо(ハラショー)」がある。
覚えやすいのでわたしもよく「了解!」のニュアンスで使っていた。
あるとき、諸連絡をうけて「ハラショー!」と言ったら、
「これはハラショーじゃない案件よ」と言われた。
ハラショーじゃない、とは…?
なんとハラショーは「了解」ではなく「良いね」の意味だったのだ。
みんなのはなしにめちゃ「良いね」を言ってたのかぁ…(大丈夫だったのか…?)
しかもこの後何回もこれをやった。
プーチンさんにやったら怒られそう…(生死を分ける)
ニュアンスでの単語習得は気をつけよう。
わたし「ロシア語の筆記体、どうやって読むの?これは無理では」
友達「単語の最後尾のところとか、この文字と文字を組み合わせる単語は無いなとか…そうやって解読していく感じ!」
わたし「ほぉぉ…(パズルみたい…)じゃあ、文字のキレイさとかも関係ある?」
友達「めっちゃある!!読めない人のは読めないし、書き方とかも変だよ」
わたし「さすがにそうか…みんな読めるのかと思った🧸」
ちなみに動詞とか形容詞だって格変化はすごいし
時制もなんだかすごい文法がある。
これはハラショーではない案件だ。
10ヶ月で単語も文書もペラペラになったのかと聞かれると全くそんなことはないし、
周りの留学生に比べたら全然だったのは事実…。
それでもみんな汲み取ろうとしてくれて、
分かり合えた時の喜び!!
とにかくこれこそハラショー!!
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