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【ロシア留学(序)】絶対これ、わたしの人生変えちゃうな #カケハシ

タダでアメリカに行けるチケット、挑戦してみない?

あれは高校1年生の夏だっただろうか。

「国の青少年交流プログラムに学校が参加することになりました!
約10日アメリカで現地の学生と交流して日本文化を発信します。
旅費は国が負担してくれます。」

英語の時間、なんだか夢みたいなフレーズが飛び込んできた。

アメリカにタダで…、?

それは外務省が行なっている対日理解促進プログラム「カケハシプロジェクト」という、
簡単に言えば
「現地の高校や大学に行って学生と交流して日本を知ってもらおう!」
というものだった。

KAKEHASHI Project

なにそれスーパースペシャルチャンスじゃない!?

中学に入ってからか、世界を飛び回って仕事してみたいという気持ちがあって、
でも海外なんて(リアルに)夢の国だった一般庶民のわたしにとっては、
本当にもう思ってもない棚ボタだった。

プログラムの応募者はやっぱり多くて、選考が行われることになった。
志望動機、英語の授業態度、英語のエッセイ、英語の成績…

ここで問題なのは、わたしが
◯英語は嫌いではなかったけど得意でもない
◯人前に立つのが苦手
◯外国語でコミュニケーションとったことない
ことだった。

高校休学してロシアに行ってる生粋のハツラツアクティブガールだと思ってる人ももしかしたらいるのかもしれないけれど、
高校の時までなんてひっそり帰宅部インキャだったし、
たぶん中学で一緒だった人からしたら「え、アイツが〜?(てかそんなやついたっけ)」くらいのポジションだった。
授業中に挙手して発言するなんてとんでもない!

だから応募の時点で既に大チャレンジだった。

それでもなんとかもぎ取りたくて、
とにかく英語のテストのための勉強を頑張り、
わかれば授業で発言をするようにし、
エッセイももう英語ができる親の力を借りにかりまくり、
なんとかチャンスを勝ち取った。

合格封筒を開けたとき、家で飛んで喜んだのをよく覚えている。

①目を合わせ
②バカに笑う
③さだ子ちゃんをやめて〜〜!

アメリカに行く秋に向けて、夏休み後からちょっとずつ動き出した。
日本文化を紹介するプレゼンテーションをつくったり、
外国の先生(LTだったっけ)とランチ会をしたり…

新しい自分になれるみたいでワクワク!

と始めは思っていたけれど、
やっぱり苦手なことに挑戦するのは当たって砕ける覚悟を持つ勇気も必要で、
だんだん自信をなくしたり…。(笑)

それでも人生で2度とないチャンス、
まぁなんとかなるだろう!と気持ちを切り替えて、
でもまだソワソワ、どこか殻があるような気持ちのまま、ついにアメリカに飛び立つことになった。

ワシントン記念塔
ホワイトハウス
国会議事堂

アメリカではそれは3都市を周ってそれはそれはもういろんなところに連れていってもらった。

ワシントンD.C.では現地の高校や大学を訪問したり、
スミソニアン博物館、ホワイトハウス、
マーティンルーサーキングジュニアリンカーンにもお会いしたし、
国会議員さんのお話しも聞けた。
レッドソックスの試合もテレビでみた。
あ、動物園にも行った!🐘

アメリカの大学生と✌🏻️
スミソニアン博物館


ニューヨークでも高校を訪問してホームステイをして、
ホストファミリーとハロウィンパーティをしたり(ちょうどハロウィンのときに行った)、タイムズスクエアに行ったり。

タイムズスクエア

テネシーでも高校を訪問した。
街が本当に素敵で、カントリーソングが流れてて、
またもう一回絶対に行きたい。

ナッシュビルの街並み
誰の手?(笑)

めっちゃ自慢やん!って感じだけれど、
もう胸を張って大自慢。(笑)

この経験に感謝を込めて税金払ってると言っても全く過言ではない。

外務省さまありがとう!!
チャンス掴めた自分ブラボー!!

毎日アメリカの空気にいて、こんなに素晴らしいチャンスをもらったことで、
心のなか別人じゃん!っていうくらいに変われたと思う。

まず、英語で話すのが怖くなくなった。

「そもそも怖かったのに行こうとしたんかい!」と思われるかもしれないけれど、
実際に外国人に英語話すの怖くない?(笑)

発音あってるか不安だったり、文法大丈夫か心配だったり…
そんな鋼の心とコミュニケーション能力を有してるわけではない女子高校生であった。

始めは恐る恐る話していたけれど、
汲み取ろうとしてくれたり、なんだか伝わったり。
「え!意外と通じる!」っていう嬉しさと、
分かり合えちゃう喜びが思いのほか大きくて、
学校訪問をこなすたびに壁が低くなっていった。
もはやハードル飛ぶより平気🏃🏻‍♀️

人前で話すのも、ちょっとしか緊張しなくなった。
(もちろんちょっとはした)

いまでも超大事にしてること

アメリカでプレゼンテーションの練習を見てもらったときにガイドさんが書いてくれた重要ポイント👆🏻

さだ子ちゃんをやめてって…カワイイ…と思いながらも、なんだか心に刺さって、
ちょっとずつ意識できるようになった。

プラスして回数こなしたからというのも超大きい。
1、2ヶ月で何度プレゼンテーションをしたことか…よくやった😮‍💨

苦手意識のあることも、挑戦するって大切なことだな。

友達になって見え方が変わる

もうひとつ、予想もしてなかった変化がわたしにはあった。
それは『国に対する見方』だ。

ホストシスター🤍

さすが多国籍文化アメリカ、いろんな文化を持った子がどの学校にもいて、
そんな中でわたしは中国系ファミリーにホームステイでお世話になることになった。

わたしのペアだった彼女とは会った瞬間から波長が合う気がして(運命じゃん)、
やっぱりすぐ打ち解けた。
みんなに「え…なんか似てない??姉妹みたい!」と言ってもらったが、
たしかにすごく似ている気がする。
丸3日一緒にいたのでいろんな話をしたし、すごく仲良くなった。
ちょうどホームステイ初日がハロウィンだったので、みんなで仮装をして街中を回ったのも、
忘れられない思い出だ。

メルアドも交換して、後々にFacebookもインスタも交換して、
いまでも何かあればメッセージのやり取りをしている。

会ったのほとんど10年前で3日間なのに!
すぐに繋がれるインターネット世界、ありがとう。

そうそうそれで、
わたしが行った頃はちょうど日中関係があまり良くないときだった。
だから笑顔で受け入れてもらえるのか少し心配もあった。

でも前文を読んでいたらわかるように、そんなの忘れるくらいウェルカムで、
あとになって、「あ、そう言えばそんな心配してたな」と思い出した。
と同時に、「あんなに反日とかニュースしてるけど、あれが全てじゃないんだな」と気づいた。

当たり前のことなのかもしれないけれど、
それが16歳のわたしにはすごく新鮮で、
自分の目で見て感じなきゃ本当のところなんてわからないんだなぁと強く思った。

ニュースとか国がどうこうと言ってようと、
そこにいる人や、文化を知ったら、
ちょっと見え方も考え方も違ってくるんじゃないかな。

人と人との繋がりが、結局最強なのだ。

目の前にあるチャンスをちゃんと掴む

わたしは運良くアメリカ行きチケットをつかんで、
運良く出会った人にも恵まれた。
これがちょっとでも違ってたら、
まさか留学に行こうなんて思ってもないだろうし、
いまの人生じゃないことは明白だ。

目の前にある心が踊ったことを大事にするって大切!
それを掴むこともそうだし、
掴もうと想うことだけでも素晴らしいことだな。

そしてカケハシのような、
異文化交流に興味のある人が挑戦できる機会が多くあったらいいなと思う。
それもわたしが作れたらさらにいいなぁ…。

カケハシに行ってから、
わたしの人生テーマはずっと懸け橋だ。

🌈

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