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【ロシア留学】それは関心?それとも好意?

留学生への気持ちの判断には気をつけて

留学へ行くことが決まってしばらくすると、
ロシアの事務局から案内パンフレットがやってきた。

それを読んでいると、
ロシアをシベリア鉄道で横断するのは10日くらいかかる、とか
冬はとても寒い、とか書かれていた。

そのなかに、

「留学生はいろんな人から関心を持たれる。相手からの気持ちが、"好き"という好意なのか、国の違いに対する興味なのか、判断には気をつけましょう
とあった。

ふ、ふうん…?

好きなのか興味なのかとか、当時のわたしにはよくわからなかったので、
この文のいっていることはさっぱりだった。

ロシアボーイからのアタック(?)

ロシアのクラスメイトに、
色白金髪で背が高くて、
優しい感じの雰囲気のある
ザ・ヨーロッパのイケメンという感じだった。

大好きだったドラマ「のだめカンタービレ」に出てくる、フランス人指揮者のジャン(写真右)みたいだなぁと思っていた。

そんな彼(以下ジャンと呼ぶ)は、
クラスの中では落ち着いた感じで、
ジアナとも仲良しのひとりだった。

ジアナの紹介はこちら
【ロシア留学】恋バナができたら完全心オープンの証拠

そんなこともあって、ジャンは
かなり初期からとても気さくに話しかけてくれていた。

「日本から来たの!コンニチハ!

からスタートし、
席が近いときや、わたしがひとりでいるときは話しかけてくれることがたくさんあった。

「昨日なにしてたの?」
「日本ってこうなの?」
「ねえねえこれってさ」 などなど

とにかく秀でてたくさんで、
ジャンはいつでも前のめりに話をしてくれていた。

当時16歳のわたし、
いつでも同性とつるむタイプだったから、すごく動揺していた。

しかもこんなに、興味に溢れて話されるなんて滅多にない経験だった。

するとだんだん、

ん、
ん、?
もしかして?

という考えが浮かんでくるのもおかしくない。
(決して調子に乗ってるわけでは!ないです!)

そこで脳裏に浮かんだあのフレーズ

「"好き"という好意なのか、国の違いに対する興味なのか、判断には気をつけましょう」

な、なるほど〜。
こういうことか。

謎の「ヒュー」をいただく

さらによくわからないことに、
ジャンがわたしに話しかけると、

クラスメイトから「ヒュー」が入るのだ。

ヒューはどうやら世界共通らしい

いや、注目ポイントはそこではないのだけれど、

それにしてもこれは判断難しすぎでは?
(決して調子に乗ってるわけでは!ないんです!)

結局ジャンとは、絶妙な距離を保って、
その後進展も後転もないままお別れとなった。

きっとこれは、後者だったんだな〜

朝登校時、
ジャンはなんとも高級感あふれる車から出てくるし、
さらにブランド品を身につけているときたものだ。
いったい何者だったんだろう?
もしかしたらすごい大物だったのかもしれない。

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