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田舎に嫁いで13年!私、なんとかやってます

田舎嫌いでも「住めば都」になる?ならない?          

生まれも育ちも札幌の私は、結婚を機に13年前から北海道の真ん中あたり、山と緑が豊かで川沿いにある、とある町で静かに暮らしている。

まだ嫁いだ頃は3000人以上もいた町民だったが、今では2800人以下に減少。あと10年したら、その10年後は・・・と日本の問題「過疎化」「高齢化」を私は目の当たりにしているのだ。

地方から移住してきた私【1人目】、11年前【2人目】と6年前【3人目】、自分をいれて3人も町民増加に貢献している私は、町民名誉賞に値するのではないだろうかと密かに思っている。

そういえば出産祝いには町から米と花束、町民からはハッピーボーンの花火を打ち上げてもらったっけ・・・。その花束は、わざわざ花屋に自分で予約をして取りに行かないといけなかったから、なんだか面倒で行かなかったような・・・薄情な私。みなさん、ごめんなさい。

田舎に来る「嫁」といえば、近隣の市町村から嫁いでくる人がほとんどだ。  それか高校時代の同級生だったり、幼馴染ではないが昔からの知り合いだったりが多いように感じる。その嫁ぎ先も地元産業に関わっている自営業者や農家の跡取りのところが多いので、家族・親戚付き合いが濃いのが特徴だ。

まれに私のように結婚相手も町外出身、お互いの親も親戚もいっさいいない夫婦もいるが、そう多くはいないから珍しがられる。               

13年前に嫁いだ頃は、パートはしていない子供がいない主婦だからといって掃除・洗濯・料理を一日中やってるわけでもなく、1日経つのがとても長く、暇疲れの毎日だった。

家の周りは田んぼばかり、カフェも映画館も遊び場すらもないこの町で、買い物ができるのはコンビ一1軒と農協のスーパーだけ。この唯一のスーパーですらなぜか照明の色が絶妙で、食欲を減少させるライトアップ・・・現在は大手スーパーチェーン店が請け負い、最高のライトアップがなされている。

車の運転ができなかった(ペーパードライバー)私の唯一のイベントは、「コンビニ」への散歩だ。あまりにも暇すぎておかしくなりそうだったので、何の用事もないけど初めて行ってみた田舎のコンビニ・・・あの日のことを、私は一生忘れないだろう。

見覚えのある店構え、店内には入った瞬間目に入った見慣れた商品の数々・・・私は下向き加減でニヤケを隠し、なぜか涙もにじみ出た。誰にも出会わない田舎の帰り道、思いっきりぼろぼろと泣きながら家に帰ったのを、今でも鮮明に覚えている。

好きな人とやっと結ばれて幸せ、知らない土地でも彼がいるから大丈夫!
という気持ちと、
なんで結婚したら私だけ女性だけ今までの生活を捨てて嫁がないといけないの?
という始まりなのに自分の人生が終わったかのようなぐちゃぐちゃの気持ちだった。

淑女たち、そして新しい出会い


そんな私の最高の話相手は、コンビニへの散歩途中に出会うこれまた散歩途中の淑女たち。女性に年齢は聞かないが、年齢75~83歳とても元気な大先輩だ。

顔も名前もまったく知らないけれど、道で会うと挨拶をされるから、礼儀としてこちらも挨拶をする。するとなぜか流れるように日常会話が始まり、一回の散歩で遭遇する淑女は3名ほど。顔見知りになっていくほど、立ち話の時間が増えていく仕組みだ。

毎日の会話相手は夫だけ、夫が出張などでいない日は声を発することもない。友人や知り合いすらいない生活が耐えられなかった私にとって、淑女たちとの立ち話にどれだけ救われたことだろうか。今でも元気にしている淑女たち、あれから13年経ったとは考えられない元気さだ。

田舎に嫁いで13年。子供ができたおかげでママ友はそれなりにたくさんできた。その中で個人的にランチや買い物、気兼ねなく愚痴を言い合える友人は2人だろうか。年齢を重ねてからの友人作りは、本当に難しいと思う。

知り合いもいなかったこの土地に、今は友人が2人もいるのだから幸せだ。

ペーパードライバーを卒業して、今では好きな時に好きな場所にいける。あのまま札幌で気ままに暮らしていたら、免許証は一生身分証明書のままであっただろう。

・屋根付き車庫、車10台は停められるくらいの庭付き住宅
・家賃激安の3LDK
・18歳までの医療費無料
・幼稚園・保育園無料
・小学校1クラス15人に対して、先生3人という超VIP待遇
・英語教師は、本場から来たネイティブ外国人
・新鮮な空気、生い茂る緑と山々
・美味しいお米
・家の前をキタキツネがよく走っている
・熊もしょっちゅう歩いている
・虫の大きさ、量ともに半端ない(特にトンボ・マイマイガ)
・一番近くの小児科まで車で片道40分

・特殊なマス行の小学生ノート「お母さんなくなったぁ~」と急にいわれたら、ノート一冊だけのために車で30分かけて買いに行くのが母の使命!

・毎日のように繰り返される習い事への送迎、昼夜×子供の数
・ママ友とママ友の親戚率高し
・噂話は身を亡ぼす
・田舎でうまくやっていくには、広く浅くの付き合いが最重要!by先輩ママ

最近は、田舎生活に憧れる人が多いようですが、あなたは田舎に住みたいですか?

【隣に住んでいる人が、どんな人かもわからないような都会生活】

【近所付き合い、家族・親戚付き合いの絆が強すぎる田舎生活】 

「住めば都」といいますが、あなたはどちらに好みたいですか?  
 

私は絶対、絶対都会に住みたい!
あと13年、夫の退職まで我慢できないかもしれない・・・定年退職制度伸びたらどうしよう・・・           

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