見出し画像

シューズブランドシェアランキング〜厚底シューズの台頭〜

こんにちは。
ランニング専門店ランプロ店長の森岡です。
正月の箱根駅伝、初売りが終わり、明日から週末のランニングイベントも再開します。

今年の箱根駅伝。史上最速の超高速レースを勝ち切ったのは、青山学院大学でした!
本当におめでとうございます!!

2位の東海大学も強かった!

職業柄、気になるのは選手が履いているシューズのブランドシェア率。今回の箱根駅伝では、ヴェイパーフライを履いている選手が全体の約85%を獲得し、予想通りナイキ の圧勝でした。

一方でアシックス、アディダスは大きくシェアを落としてしまう結果となりました。ニューバランスのHANZOシリーズも苦戦、選手は同ブランドのカーボンプレート系シューズ「フューエルセル5280」を選びました。

ミズノは「真っ白なシューズ」で勝負をかけました。その正体は開発中の厚底カーボンプレート系シューズのプロトタイプで9名の選手が履き、ブランドシェア2位を確保、10区では創価大学の嶋津雄大選手が区間賞を獲得するなど結果を残しました。

令和最初の箱根駅伝は、厚底シューズが従来の薄底レーシングを上回る象徴的な大会になりました。そして昨今の厚底旋風は市民ランナーのシューズ選びにも大きく影響が出てきています。

私も毎月店舗のブランドシェアの動向を調べています。ランニング専門店ランプロは、トップアスリート向けのシューズの需要は低いのが特徴で、速さよりも楽しくケガなく走ることを一番に考えるランナーが多く、情報が溢れている時代で本当に自分の実力や足の特徴に合ったものを求められている傾向が強いです。故に箱根駅伝のシューズブランドシェアとは大きく異なります。

独自のブランドシェアランキングはセールトークとしても使えますし、動向を掴み、商品仕入をする際の大きな指標となります。

ブランドシェアランキングTOP8(2019.11月)
1位 アシックス
2位 ホカオネオネ
3位 ブルックス
4位 アルトラ
5位 ニューバランス
6位 アディダス
7位 メディフォーム
8位 オン

ブランドシェアの不動の1位はアシックス。
2014年1月のオープン以来、約6年間、1度も首位を譲ることなく地位を守り続けています。

ところが先月!
ついにその牙城が崩れました!!

ブランドシェアランキングTOP8(2019.12)
1位 ↑ホカオネオネ
2位 ↓アシックス
3位 → ブルックス
4位 ↑ニューバランス
5位 ↑オン
6位 → アディダス
7位 ↓アルトラ
8位 ↓ メディフォーム

初めて新興ブランドのホカオネオネが首位奪還。

ホカオネオネはフランス発の元祖・厚底シューズブランドです。「カーボンX」「カーボンロケット」など厚底カーボンプレート系シューズが人気で、僅差ですがアシックスを上回りました。

2位に後退したアシックスも、昨年秋に発売された「グライドライド」が好調で、ずっと品薄の状況が続いています。メーカー担当者からも日本で一番販売していると言われています。「グライドライド」は、走行時のエネルギー消費を抑え、着地のやわらかな感覚とともに、足が楽に前に進むような快適な足運びが体感できます。2月上旬に再入荷予定なので再びランキング1位に返り咲くでしょう。

ちなみに1年前の12月は


ブランドシェアランキングTOP8(2018.12月)
1位 アシックス
2位 アディダス
3位 ブルックス
4位 ニューバランス
5位 オン
6位 ホカオネオネ
7位 MBT
8位 アルトラ


1年前のブランドシェアではホカオネオネは6位。
やはりこの1年で大きく厚底シューズのニーズが高まっているように感じます。月間のブランドシェアは流動的ですが、年間を通してみても市民ランナーの厚底化に対応出来ていないブランドは苦戦している傾向があります。

2020年、アシックス、ブルックス、ニューバランス、ミズノetc... 続々と厚底カーボンプレート系シューズが商品化されリリースされます。

ナイキ ・ヴェイパーフライに挑む他ブランドのシューズの商品化や戦略が非常に楽しみであり、「厚底」「薄底」どのように市場が変化していくのか楽しみですね。

とかく厚底だけに依存するのではなく、薄底も使い分けて練習するのがオススメです!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?