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たんぽぽの たまご ひとつで   Tanpopo + no + Tamago + Hitotude

たんぽぽの たまご ひとつで   Tanpopo + no + Tamago + Hitotude
 
 友達は、どこからかやってきて、どこかへ行ってしまう。追いかけても、それは、あっという間に、どこへ行ったのか。朝が来るまで小さくなってる生き物は、その時間、何を考えているのだろう。まだ日が出始めた頃には、もうこの場所が良くなって、このままでいいやって思ってる。誰も気がつかない事が、とても素敵で、気がついた途端に人工的な物かと気を落とした。沢山の黄色の花があるのに、何でたんぽぽだけは知ってるの。とてもたんぽぽより小さな小さな黄色の花は、たんぽぽの横にいる事で、たんぽぽに話しかけるチャンスを伺ってる。どうしても同じ黄色の花が気になる。たんぽぽは小さなたまごを見えない所に隠してた。青空にも見せないし、雨の日も傘を差したりしないで、気づかれないようにさ。そのたまごのひとつが、どれだけの小さな花を咲かせるのか。それが知りたくなった。誰にも気づかれずに、そっと知りたくなった。友達は、どこからやってくるのか。たんぽぽのたまごひとつで、誰とつながり、友達になるのかな。

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