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フォームは修正すべきか?

マシュコーチです。主に小学校から高校までのジュニアに向けて、陸上中長距離の指導をしています。今回は『フォームは直すべきか?』というテーマでお送ります。

「フォームって意識して直す方がいいの?でも変なフォームにすると故障するって言うよね...。走る練習を続ければ、自然とよくなるっていう人もいるし、結局のところどうなの?」

そんな疑問にお答えします。

フォームは修正すべきか?

回答はシンプルで、以下の通り。

”好きにすればいい”

そもそも論でごめんなさいですが、結局のところこれにつきます。

陸上長距離って一口に言っても、いろーんなやり方があり、普遍的な正解はないです。

実業団や大学高校の強豪校の監督さんでもほんっとチームによって主義主張は様々です。

走行距離、期分け、休養、jog、ポイント、メンタル、休日の過ごし方に口出すか出さないか、果ては恋愛がどうのこうのとか、ボウズにするかしないかとかもう様々です。

ランニングの名著である、リディアード、ダニエルズ、ピーター・コーの本も違うところがたくさんあります。

誰にでも合う、これをやれば絶対、っていう普遍の理論は存在しません。

じゃあどうすればいいか、好きにすればいいんです。

答えがないものの対処でベストは、トライ&エラーの繰り返しです。

挑戦→失敗→考える→挑戦→失敗→考える...

試行錯誤ともいいますね。こうすることで徐々に自分のやり方が分かってきて、成功する頻度も上がってきます。

フォームに関してもそうですね。まず好き嫌いせず相手尊重して、こんな意見もあるんだなー、ふーんみたいに思うこと。意見の違いがあって議論したいならどんどんすべきですね。(ケンカはダメよ)そうやっていろんな情報に触れてみて、しっくりくることを試しにやってみればいいです。

直すんなら直せばいいし、走って直すなら走ればいい、遅いペースで直しても速いペースで直してもいい、直さない!もっと他に大切なことがある!ならそれでいいと思います。腕振りか接地かとかも自分がこれかなと思うことをまずやってみましょう。

「それで故障したらどうすんだ」という人もいると思いますが、それはそれで失敗の一つじゃないですか。そこでこのフォームはだめだとか、フォーム直すのは俺に向いてないとか、独学じゃ限界あるなーとか学べたらそれは収穫だと思います。(人生かかってる試合の直前とかはオススメしませんが笑)そのうえでどうするかも好きにすればいいのです。

なにはともあれ「やってみよう!」が大切です。

私も「あれはやっちゃダメ!これもやっちゃダメ!」とか「あれをやらなきゃ!これをやらなきゃ!」となりがちですが、こればかりだと苦しいんですよね。

もっと気楽に「やってみよう!」精神でやるとすごく楽しいのでおすすめです。失敗もなんのそのって思えます。


フォーム修正のためのポイント

ここからは陸上のコーチっぽい話をします。

私はフォーム修正はありだと思っているし、修正したおかげで伸びたなーって思う選手もいます。個人的にポイントだなーと思うことを5つご紹介します。

1.見た目より感覚重視

見た目で完結すると、しっくりこないのですぐに元に戻ります。見た目を参考にやってみてしっくりくると意識がしやすいです。

口だけであーだーこーだ言うよりも、ドリルなどでさせたい動きをさせて、「そのまま走ってー」ってやるパターンが多いですね。

マンツーマンならさせたあとに「どうだった?」は必須ですね。選手も考えはじめます。

2.時間がかかる

なんでもそうですけどね笑 基本的にちょっと意識したらすぐに身についたってことはないですね。次の日になったり、きつくなったりしたら戻ります。そういうときも常に意識しておく必要があります。

3.末端をピンポイントで変えない

中高生に指導してて、あんまり足の接地をどうとか、足首ロックするとか意識させると変なフォームになります。そして故障します。

まずは体幹に近いところ、姿勢、股関節、肩関節あたりから意識するとよいです。ここらへんしっかりしてくると末端も自然に良くなってきたりします。上級者はまた別だと思いますが。

4.一つだけ意識する

二つ以上のことを意識すると、よっぽどの神経系が発達した人じゃない限り定着させるのは難しいです。

足の回転を意識しながら、肩甲骨引いて、とかですね。一瞬できても継続させるのはかなり難しいです。

一つ一つやっていくことが大事です。


結局のところ本人の意識次第というところが大きいです。

こっちが必死こいて教えても本人の意識が薄いと全然よくなりません。

しつこく言い続ける作戦を取ったときもあるのですが、なんかかみ合わない変なフォームになったりしました。

意識しつづける工夫というのは必要かもしれませんね。



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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

あなたにとってよい一日になりますように^^



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