見出し画像

山本五十六の名言を解説します

このnoteにアクセスしていただきありがとうございます。主に小学校から高校までのジュニアに向けて、陸上中長距離の指導をしています。今回は『山本五十六の名言を解説します』というテーマでお送ります。

指導者としてとてもとても考えさせられた言葉の解説です。

山本五十六とは?

山本五十六は第二次世界大戦期の日本の軍人です。最終的な階級は元帥海軍大将だったそうです。そこら辺の階級の知識はワンピースで得た知識しかないですが、海軍で出世した人なんだなというのはわかりますね。軍人の偉い人なんて、部下を育てるって言ったって理不尽な精神論を振りかざしてるイメージですよね。「飲まず食わず弾がなくても戦うものだ」とか「お国のために死んでくれ」とか落ちこぼれには暴力で指導とかそういう時代です。今やったら完全にアウトですわ笑 彼の名言はいろいろありますが、そんな時代で、しかも軍人の偉い人がえ?こんなこと言うの?と思う名言を今日は紹介します。

名言

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。

話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。

やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

有名な名言なのでご存じの方も多いかと思います。特に最初の一節が有名ですね。

注目してほしいのは一節ごとの最後のワードです。

1.人は動かじ

2.人は育たず

3.人は実らず

最終ゴールは「実る」こと。これは成果を出すというよりは、責任を持って主体的に行動できることだと思います。料理人みたいなイメージですかね。最初は皿洗いから初めて、だんだんと料理作らせてもらえるようになって、料理長になって最終的に店を任せてもらえて。のように自分でやっていける状態になること。実力と行動力を兼ね備え、一人前になること。そんなイメージで認識しています。

「実る」ためのステップは、

動く→育つ→実る です。育つ→動く→実るではない。

ジュニア指導をしていると、自分で主体的に動けるようになった時点でもうすごくうれしくてゴールのように感じますが、そこが始まりだということです。ここに関してはかなり気づかされたところです。

それでは順番に解説します^^

人を動かす

人を動かすためには、やってみせる→言って聞かせる→させてみせる→ほめてやる

この一節だけ知っていると、丁寧に教えてほめればいいんだ!やっぱほめれば育つんだ!と勘違いしがちです。私もそうでした^^; 

このやってみせからの一連のながれは、要するに丁寧に教えてあげて、できたことをほめてあげるということです。これによって人は動く。

ポイントを2つ挙げます。

1.内発的動機づけ

丁寧に教えた結果、できたことに対してほめてあげる=根拠のある褒めによって自分からがんばろうというモチベーションが生まれます。

これについては別記事で解説しています。以下の記事を参考にしてみてください。

2.その人のレベルにあったことをさせる

なんぼやってみせ、言ってきかせ、させてみてほめたところで、その物事ができていなければ動きません。大切なのはその人ができるレベルに目線を下げ、その人のレベルでいい、悪いを判断してあげることです。

1500で5'00の選手に4'30の練習をさせれば当然できません。目標に対して圧倒的にできなかった練習にたいしてほめることは逆効果です。

その人のレベルにあったことをさせれば、かならず成長があり、ほめる要素があらわれます。そこをほめてあげることが大事だと思います。

人を育てる

人を育てるには、話し合う→耳を傾ける→承認する→任せてやる

自ら動くようになると、そこに立ちはだかるのは失敗という壁です。挫折と隣り合わせがこのときではないかと思います。やっているがなかなかうまくいかない、どうしたらいいか分からない、そこで必要になってくるのがこれらのアクションです。

相手の意見を聞き、こちらの意見とすり合わせ、最終的には認めてあげて、任せる。これによって相手にはこれでいいんだという自信と、自分次第だという責任が生まれます。

私はよく「任せるよ」という言葉を使います。この言葉はとても有用です。非常に厳しく、優しい。矛盾している言葉です。君が選択し、君が責任を持つんだというメッセージと、君を信じているよ、君なら任せられるよというメッセージの両方を持っているからです。だからこそこの言葉を使うと選手が生き生きとします。楽しさと緊張感とがよいバランスになるのでしょう。オススメです。

人を実らす

人を実らすにはやっている姿を感謝で見守る→信頼する

これが一番抽象的で難しいですよね。指導者側の気持ちの話であって、相手に対するアクションではないからです。しかし、指導者としてこのマインドは大切だと思います。精神論みたいになりますが、感謝と信頼は必ず選手に対する態度と行動に現れます。こちらの感謝と信頼には選手は意外と応えてくれます。

指導者と選手の信頼関係は、お互いの覚悟を生み出します。

引き出すこと

この3つの節に共通するのは、引き出すことだと思います。

人を動かす→モチベーションを引き出す

人を育てる→責任を引き出す

人を実らす→覚悟を引き出す

「指導者の価値観を植え付けるのではなく、選手の持っているものを引き出す。」

私は座右の銘が4つありますが、そのうちの1つです。

山本五十六すごいよね

ホント戦時中の軍人かとマジで思います。

他にも名言があります。たとえばこれ↓

実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。なぜなら、われわれ実年者が若かった時に同じことを言われたはずだ。今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、道で会っても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。その若者が、こうして年を取ったまでだ。だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。

スーパー上司じゃないですか?当時でこんなこと言える?とマジで思います。

実際会って話したことないので本当はどんな人か全くしりませんがね。


おもしろみを感じていただけたらスキやフォローお願いします。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

明日もよい一日になりますように^^


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?