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カーボンプレートはすごいのか?独自に考察!

最近マラソンシューズに革命を起こしたNIKEのカーボンプレート内臓のシューズヴェイパーフライシリーズ。2020年にadidasやasicsもカーボンプレート内臓のシューズの発売を予定しています。でもカーボンプレートってどんなものなのか?どれだけすごいものなのか?というのを情報を集めて独自に考察しました!


カーボンは炭素からできている

そもそも過ぎる感じもしますけど、カーボンは原素で言うと炭素(C)からできています。Carbon=炭素です。構造の組み方でダイヤモンドとなったり、鉛筆の芯の素材(グラファイト)もこの炭素(C)からできています。

炭素はいろいろな構造や化合物があるので一概にカーボンプレートの性質を言うことができません。ご存じの通りダイヤモンドであれば硬いという特徴があるのに対して、鉛筆の芯は柔らかく崩れやすいという特徴があります。


カーボンプレートの正体は?

これも残念ながらわかりません。というよりも開発に当たった人でしか知りえない情報のはずですし、企業秘密なはずなので世には出回らない情報なのではないでしょうか。

しかし、僕の予想ではカーボンプレートの正体はカーボンナノチューブなのではないかと考えています。もしくはそれに近いもの。カーボンナノチューブとは炭素原子が結合して筒状になっている構造をとります。

Wikipediaによりますと、カーボンナノチューブには以下のような特徴があります。

・アルミニウムの半分の軽さだが同じ質量の鉄鋼の80倍の強度を持つ。
・弾力性があり、60度ほどのねじ曲がりに対しても耐えることができる。
・熱伝導性があり、耐熱性も強い。

軽いのに丈夫でしなることもできるし、天候に左右されずにそのパフォーマンスを発揮できて熱も逃がしてくれる素材、といった感じでしょうか。

これだけ聞いたら凄い素材ですよね。

実際にカーボンナノチューブは医療から半導体まで使用されているのですが、注目すべきはテニスやバトミントンのラケットにも使用されている点です。

ラケットでは良くしなることで速い球を打つことができるということが売りになっていて、この「しなり」がシューズにも応用されているのではないか、と予想しています。


走りにどう影響してくるのか?

カーボンナノチューブの性質を考えてみます。プレートが実際どのような形で内蔵されているのかもよると思うんですが、着地の衝撃を吸収して蹴り出しの時に推進力へと変換させるのではないか、と予想できます。そうなると確かに楽に早く進めそうなので、とても魅力的です。

しかし、上記の内容が本当だった場合、その一方でもし着地がうまくいかなくてブレてしまった場合は逆にブレた方向に反発してしまう可能性もあると思います。

そうなってくるとせっかくのカーボンプレートの効果も得られにくいでしょう。厚底シューズでは柔らかい代わりに慣れていないランナーが履くと不安定感を感じる方もいますし、実際僕も感じたことがあります。

このように考えていくと「厚底シューズばかりに目が行くが、選手の努力なくして記録の達成はなし」、「厚底シューズを履きこなすのにはそれなりの筋力が必要」ということがよく言われますが、やはりこれも正しいと思います。

実際、厚底シューズは軽くても180g~190g程度で今までエリートランナーが履いてきたような”薄底”シューズと比べると30g程度重たいものです。しかも、そこの高いシューズで路面が悪いところを走ろうとすればそれだけ着地のブレも大きくなりやすかったりします。

うまく使えれば強い味方にもなりうるでしょうが、厚底シューズを履けばタイムが伸びる、と考えるのは安直でしょう。ありきたりな結論な感じがしますが、僕そう思います。


最後に

新記録が出ている以上、厚底+カーボンプレートの実力は確かだと思います。話を聞いている限り履きならすのに少し時間がかかるようですが、厚底+カーボンプレートは使いこなせば恩恵を受けられるでしょう。

2020年はコロナで大会の可否が不透明ですけどシューズがたくさん出てきて楽しみですねー!


カーボンプレート搭載のシューズに関しての記事も書いています!

●ASICSメタレーサーについての記事はこちら

●NIKE エアズームアルファフライネクスト%についてはこちら

●(カーボンじゃないけど)MIZUNOプロトタイプはこちら









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