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WBCで見る日本野球の実力度合い

さて、皆さん、本日のメキシコとのWBC準決勝の試合をご覧になられましたでしょうか?

野球ファンでなくても、「大谷翔平」という名前はご存知ではないでしょうか?現在、米国メジャーリーグで投打の二刀流で大活躍中の、今や日本のみならず、世界のスーパースターと言っても差し支えない存在感のある選手です。本当に見ていて華やかさがあり、惹き付けられるものがあります。

野球を小学生時代からやってきた私自身にとって、WBCは当然注目すべきイベントです。サッカーのワールドカップの領域まではまだまだ到達しておりませんが、現時点での野球の実力世界一を決定する大会と言えるでしょう。

本日の結果は、劇的な9回サヨナラ勝ち、しかも不振に喘ぐ昨年のセリーグ三冠王の村上選手が見事、サヨナラツーベースヒットを放って、6対5で勝利をもぎ取った試合でした。戦前より1点を争う接戦が予想されていましたが、その通りの結果になりました。

さて、今回のWBCでの侍ジャパンの戦い振りをテレビ観戦していて改めて感じたことは、日本の「野球」が確実に進化し、「ベースボール」の世界でも十分に通用するレベルに到達しているということです。先人達の努力が脈々と繋がり、現在に至っていることだと思います。

更には、今回の日本チームの選手層の厚さ、特に投手力のレベルの高さが際立ちます。しかもメジャーリーグ未経験者がまだごろごろ転がっているという、逸材の宝庫だということです。

私の知る世代では、やはり野茂英雄投手の存在を忘れることができません。当初、彼が大リーグに挑戦することについて日本球界はあまり歓迎していなかった雰囲気があったやに記憶していますが、彼の独特の投球フォームとあの鋭い落ちを見せるフォークボールで圧倒的な存在感を示し、あこがれのメジャーリーグでのオールスターゲームで先発投手を務めたあの試合は今でも記憶に残っています。その後、イチロー選手や松井選手など、名だたる日本人選手が本場メジャーリーグで活躍し、そして現代のスーパースター大谷翔平の出現に繋がっていきます。

大谷翔平は、今や野球を見ない方々にも名前が知れ渡り、世界のスポーツ界においても、その名を知らない者はいないと言われる程の存在になりました。

単なる一人の野球選手に留まらない、野球界にとって貴重な宝物になっています。今後、いつまで二刀流を継続していけるのか、年齢を重ねる毎に体力の低下は否めず、今後怪我のリスクも高まっていくと思われます。ファンとしては、いつまでもあの躍動的な二刀流の大谷翔平を見ていたいとは思いますが。

今日のメキシコ戦でも、侍ジャパンに勝利をもたらしたのは、最終的には、最終回九回裏の先頭打者として、大谷翔平が、切込隊長として初球を果敢にフルスイングで捉えた当たりが右中間に飛び、俊足を飛ばしてツーベースヒットにしたことがきっかけでした。ヘルメットを脱ぎ去り、全力疾走で二塁に到達、その後のベース上でのナインを鼓舞する仕草が印象に残りました。今大会、確かにホームランは1本に留まっていますが、ポイントとなる場面で彼が必ず出塁し、得点機会を演出していることに気付きます。

明日のアメリカとの決勝戦も是非全力で挑み、侍ジャパンにWBCで久々の優勝を勝ち取ってもらいたいと思います。期待しています。

エンジョイ!侍ジャパン