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重ね煮の魅力〜料理の苦痛から解放〜

最近やたらインスタに料理の写真をアップしている私。決して料理好きなわけじゃないし、料理上手でもない。なんでそんなにアップしているのか?それは、私と同じように料理が得意でもないし、どちらかというと苦痛と思っているけど、自分や家族のために、体に良くて、美味しいものをちゃんと作らなきゃ!って思ってる人に、少しでも楽になれる方法があるよ、と伝えられたらな、って思って。

5月は、外出自粛だったし、毎日家族が家にいて、三食作らなきゃいけなかった人も多かったと思う。まぁ自粛じゃなくても、子育てしていると、ご飯ってほぼ毎日、毎回ちゃんとしたもの作らなきゃって思うと、それはそれでかなり大変。

料理は愛情では無く、日常。
ちょっと話はそれるけれど、私は以前この本を読んで、いやぁ、まさに!これ、長年私が思っていた料理に対する気持ち!よくぞ代弁してくれた!と思ったことがあった。

家族のために体に良くて美味しいものを、という気持ちはちゃんとある。
だけど、毎日、毎日、メニューを考え、必要なものを買いに行きキッチンに立つ。作っては無くなり、作っては無くなり。今日は、明日は何を作ろう?そんな風に脳みその一部をずっと使っている。そのことが私にとっては苦痛だと気づいた。美味しい料理をヒョヒョイって作れないし、私って主婦としてダメなんじゃないかって、どこかで自分を苦しめてもいたと思う。でも、この本のおかげで、「料理が苦痛だー!」って、声に出していいんだ!って。私、肯定されたと思った。胸につかえていたものが、スッキリした。
決して愛情がないわけではない。でもその前に、料理は休む暇もなく、日常的にこなしていかなきゃいけない実務なのだ。

重ね煮の魅力
私が重ね煮に出会ったのはまだ子供を産むだいぶ前。とっても簡単でヘルシーな料理法があると、知り合いの紹介で習いに行ったのがきっかけ。健康のために、野菜ってたくさん取った方がいい。そんなこと、わかってるけど、美味しい野菜料理を色々作れるわけじゃなかった。重ね煮は数種類の野菜を切ってただ鍋に入れて火にかけるだけ。出来上がったものは、そのまま食べるだけでも十分美味しいし、何より簡単で、日持ちすること。そして、できた重ね煮を使っていろんなメニューにアレンジができちゃうこと。それが重ね煮の魅力。料理が上手でも好きでもない私でも、簡単にいろんな料理ができて失敗がほぼ0ってこともすごく魅力。

1時間半あれば1週間分完成
毎日、献立を考え、冷蔵庫にある食材を思い出して、作りたいものに対して足りないものがあれば買い足す。だいたい私の場合、クックパッドとかを検索して材料、作り方を確認する。そして、材料を切って、熱を加えて、味付けをする、そんな工程かと思う。これを毎日毎日繰り返す。おかずの作り置きもやったことあるけど、1週間分作っても、同じ味に飽きたり、量がうまくいかなくて作っても足りなかったり、逆に余ったまま傷んでしまったり。重ね煮はの場合は週に1回くらい、バァーっと新鮮で美味しそうな野菜を買い込んで、適当に合いそうな野菜の組み合わせを2、3組作って(ほんと直感でこれとこれ!って感じ。失敗はほぼない。)切って、鍋に入れて火にかけるだけ。いろんな料理に変身してくれるから、余らせてしまったりすることもほとんどないし(あまりそうだったら味噌汁へ入れちゃう!)2、3種類常に作っておけば足りなくなることもない。うちの場合はSTAUBの鍋が2つあるから、1種類火にかけている間に、もう一組の野菜を切って火にかける。1時間もかからずに2種類の重ね煮が出来上がる。もう1サイクル作れば3、4種類完成。これだけあれば1週間は相当楽できる。キッチンには包丁とまな板だけ。使う調味料もお塩のみ。野菜のゴミが出る程度でおしまい。油汚れもない。

アレンジも簡単
あとは適当にタンパク質源になるものを買っておいて(私の場合は適当に牛、鶏、豚肉、卵、豆腐、厚揚げなど)日々はそんなに考えていない。夕飯の直前になってからでも、あの重ね煮と○肉組み合わせだったら、美味しいかな、みたいな思考で完成しまう。実際大体のものが美味しい。もちろんタンパク質は肉だけじゃく、なかったらシーチキンとか鯖缶、豆腐とかの時もある。チーズを乗せて焼いたり、複雑な味付けとかしなくても味が決まるから失敗もほぼ0、買い足す特別な調味料とかもほぼない。
例えば、じゃがいも、にんじん、玉ねぎの重ね煮と挽肉があればメインとしてコロッケができるし、グラタンにもなる。副菜にする時はポテトサラダ、ミキサーにかけてスープになどに変身。何か作るときに、野菜を1から切って下ごしらえする手間がない。(これはかなり大きい!包丁すら使わない日も結構ある)
アレンジについては料理上手な方はどんどん思いついて作れちゃうと思うけど、私の場合は、レッスンに何度か行ってそこでいくつかのアレンジのパターンを学んだ。最低限のアレンジを知っておけば、掛け合わせでいろんなものができるし。ある程度学ぶと、自分でもこれやってみようかな、とか思えるしいろんな種類の重ね煮×タンパク質×アレンジで簡単にメインができてしまう。調理上手になったんじゃないかとたまに錯覚する(笑)

ここ最近作ったものたち
揚げた鯵に甘酢餡をかけてみた

お昼ご飯に簡単パスタ 重ね煮とシーチキンで15分以内に
とうもろこし、ズッキーニ、玉ねぎの重ね煮


重ね煮4種類 こうやって食べ比べるのも楽しい。
塩だけの味付けだからこそ、野菜の個性が出て、いろんな味わいになる

野菜嫌いになりがちな子供も、重ね煮だとこのままでもよく食べる。面倒な離乳食も重ね煮で簡単にできちゃいます。

タンパク質に鯖缶を加え、グラタンに。キャベツ、じゃがいも、玉ねぎの重ね煮に小麦粉と豆乳を入れたらできちゃう。焼き時間も入れて30分で完成


上のグラタンと同じ重ね煮に炒めたひき肉を合わせて巻いて、揚げて15分で完成。「お腹すいた〜。お菓子〜!」と叫ぶ息子を封じ込めてやった!以前の私は、春巻きを手作りするなんて考えたこともなかった。いろんな重ね煮でできるし、めちゃ簡単で美味しい。(写真は別の時に作ったもの)

ちなみに私が習った先生はこちらインスタ @coco.vege 自粛中には、たくさんのアレンジレシピを紹介していたのでとても参考になりました。よかったら見てみてくださいね♪

重ね煮を習ったことは、大げさかもしれないけどめちゃくちゃいい投資だったと思う。一生ものの調理法だ!って思います。これがなかったら今もずっと「苦痛だ〜!」と叫んでいたように思う。

料理が苦痛だ!まぁ、苦痛でなくてもちょっと大変!って思っている人が少しても楽しく、楽できますように。




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