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リバークリーンでの気持ちの変化


何ヶ月前からか、親子で地域のリバークリーン活動や草刈りに参加させていただいています。

始めた理由は、単純に楽しそうだったから、ってことと、5歳の息子にも地域活動を経験してほしいなと思ったこと。実際参加して楽しいことは、いろんな人との交流。おかげでゆるゆると続いています。

リバークリーン=ただのゴミ拾いなんですけどね。リバークリーンを始めてからの私の気持ちの変化について書いてみたいと思います。

その前にちょっと話が逸れますが、思い出したので。私が最初にこの手のクリーン活動=ゴミ拾いをやったのは2006年。湘南オープンウォータースイミングという海でのスポーツ大会の前後にやったビーチクリーンでした。暑い、暑い、とにかく暑い砂浜で、日陰なし。トングとゴミ袋を持ってひたすら拾う。砂浜でのゴミ拾いはかなり大変で、ゴミがどんどん砂に埋もれていっちゃってるんですよ。だから拾っても拾っても砂に混じったゴミが出てきてキリがない。特に湘南の海岸はそれだけゴミが多かったからだと思うんですけど、ちょっとした絶望感を味わいましたね。拾いきれない。いっそケーキを作るときの粉ふるいの巨大版みたいので、海岸の砂を一掃してほしい!と思いましたね。とにかくありとあらゆるゴミがあって、大変だった記憶があります。

さて、話をリバークリーン体験からの気づきに戻します。

河原のゴミは今の時期はほどんどがBBQ関連です。あとはペットボトルなどの飲み物系、圧倒的に多いのはタバコの吸い殻です。台風の影響で大きなゴミ、例えば、鉄の塊とかもたまにあります。

BBQ関連はたちが悪くって、BBQコンロ、クーラーボックス、テントをそのまま、とかね。あるいは、BBQのゴミをご丁寧にブルーシートで包んで、(包むくらいなら持って帰ってくれ!)見えるか見えないかのところに隠して置いてあったり。ちなみに、ブルーシートのゴミは重くて、もしかして死体でも入ってる?!とハラハラしたりしました。みんな、楽しんだら最後までやりきろうよ!最後までってのは、使ったもの、出したゴミを持ち帰ってちゃんと捨ててってこと!

解決策はまだ見つからないけれど、捨ててもいいくらいの値段でいろんなものが手に入ってしまうことも1つ問題だなと感じています。作った人もさ、使い捨てを想定して作ったわけじゃないとは思います。安価で売ることで、多くの人にアウトドアに親しんでほしい、という思いを持って、各所調整の上コストを抑えたんでしょうね。こんなことを引き起こすとは思ってもみなかったでしょう。でも現実です。ゴミ拾いをしていて思うことは作る側もぜひ捨てられるところまでを想定して価格づけ、デザインにこだわってみたらどう?ってこと。デザインと言ったのは、例えば、飴のゴミ。開けてちぎった方の、ちっさい側とかよく落ちています。開けた時ちぎれてバラバラになるから、なんとなく落としてゴミになっちゃうんです。そうじゃなくて、ゴミとして捨てやすいデザインとかあるかもしれないね?なんて考えてみても面白いんじゃないかってね。そんなことを思うのです。自分が企画してデザインしたものが、ゴミとして環境を汚染していたらかなり悲しいですよね。プロダクト担当の人こそ、ゴミ拾い一緒にやったらいんじゃないか!って真剣に思います。

さて、次はゴミ拾いで変わってきた私の気持ち、気づいた気持ちについて書いてみようかと思います。
拾い始めると、こんなもん捨てるな!持って帰れ!とかイラっとすることがなかったわけでもありません。
でも、以前知り合いが、『誰が捨てたゴミとかそんなこと言ってないで、私たちと同じ人間がやった仕業だから』と投稿していたのをみて、あぁ、ほんと、そうだよね、って、ストンと腹落ちしました。

ゴミ拾いを始めてからはとにかく街に落ちているゴミが気になるようになりました。公園に遊びにいっても、車で走っていても。道路に捨てられた(多分車内から投げ捨てた)コンビニの袋に入った弁当とか気になります。あぁ、拾って綺麗にしたい。って。

河原を歩いてるとゴミ以外にも鬱蒼とした草地に出会うこともあります。こういうのって誰が綺麗にするんだろう?って思ったりします。行政?でもここはもしかして管轄外?そんなに頻度高くやってくれない?そんなことを思うと、きっと、「その場所を愛している人」がやるんだろうな、ってことに気づきます。気づいた人が、綺麗であってほしい人が動くのかな、って。

ゴミ拾いをするまでは公園を掃除してくれてる地域の方を、ぶっちゃけ、もの好きだなぁなんて思っていたわけですが、今ならわかる気がします、その方々の気持ち。「その場所を愛している人」なんですよね、きっと。

家の中が汚れていたら、掃除しますよね、大抵の人は。ぐちゃぐちゃな家で暮らしたくないし、いつだって綺麗で快適な空間にしておきたい。その範囲を広げたのが地域のゴミ拾いなんだろうな、って今は本気で思っています。

街並みが綺麗で、綺麗がゆえに治安もいい、みたいなところってみんな住みたいですよね。でもそれって、絶対誰かが作ってくれてるんですよね、勝手にそうなるわけないんです。拾わなくても綺麗なのだとしたら、それは誰もゴミを捨てない地域なんです。捨てない、って貢献をしてるんですよね、綺麗を保つために。雑草だってほっとけば街路樹のところにめっちゃ生えるんですよ。行政なり地域の人、誰かが絶対に綺麗にしているんです。

綺麗なところに住みたい、と引っ越すのもよし。でも今住んでいるところを綺麗で快適で心地よい場所にしたかったら、気づいたことをやっていくのもいんじゃないかって。

今、私が住んでいるところは自然豊かな地域でとても気に入っています。週末には子供達と一緒に、川に、山に、とっても楽しませてもらっています。そこが常に綺麗で心地いいのがいいなって思っています。多分息子もそう思っています。

最近、私の住む地域のいろんなところで、ゴミ拾いが始まっていて、みんな楽しそうにやっています。きっと活動してる方々も同じような気持ちなんだろうな、って。好きなんだろうな、この地域のこと、仲間のこと。

この自然豊かでいいところに、是非多くの人に来てもほしいと思っています。(別に私の場所じゃないけどさ!)でも、綺麗な地域に行楽できて、気持ちのいいところだけ味わって、ゴミを撒き散らして、汚して帰るって、よく考えたらちょっとね、、、って。今、ゴミ拾いしている人たちは、他の地域に遊びに行っても、汚して帰ってくるようなことは絶対にしないと思います。汚したら、他の誰かが片付けることになるから。汚したら、心地よくなくなってしまうから。

先週のゴミ拾いで、メンバーの方がコミュニティに投稿していたので、知りったのですが、置いていかれたゴミに、行政の方がこういった内容の書いたシールを貼っていったそうです。「迷惑なのですぐさま取りに来てください」と。絶対、絶対取りに来ませんよね。そのままずっと置かれたままです。でも行政ってボランティアではないから、勝手なことをした人の後始末をする機関じゃない。だからそういうシールを苦肉の策で作ったんだろうなって思います。

罰則を作っても、縛ってもきっとうまくいかないんです。気持ちの良い空間から得ているものがあるのなら、そこを一緒に愛そうじゃないか、みたいな、北風と太陽だったら太陽の方向でいい解決策見つからないかな、って。汚さない文化、汚れていたら、汚したのが自分じゃなくても綺麗にしちゃう文化みたいなの、この地域にできたらいいな、って微力ながら思います。

なんかいいアイデアとか効果出ているものあったらぜひシェアしてほしいな、なんて思います。同じようなことを考えている人と繋がりたいです。


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