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【簡単・工具必要なし】片手鍋焙煎に温度計を導入する方法【再現性up】

はじめに

 昔なら秘伝や奥義と呼ばれる職人技、お金が発生するような技術がYoutubeにごろごろアップされている昨今。珈琲の焙煎技術もその一つだろう。しかも珈琲屋が自宅で手軽に美味しく焙煎できる方法を公開していた。

 過去に手網や手回しのサンプルロースターで焙煎したことがあったのだけれども、それより美味しく仕上がったので、すっかり片手鍋焙煎にハマった。かれこれ1年ほど片手鍋焙煎をしている。やり方を惜しみなく公開してくれたハマ珈琲さんには多謝。


片手鍋焙煎のメリットとデメリット

 個人的に感じた鍋焙煎のメリットとデメリットを簡単に書くと

メリット
・初期費用が安い
・ガラス蓋なので豆の変化を目視できる
・手網焙煎に比べるとチャフの散らばりを抑えられる

デメリット
・3秒間隔とはいえ鍋を振り続けないといけない
・振るので音が煩い(防音設備のないマンションは迷惑かも)
・鍋焙煎に限らないが慣れるまで失敗する(振り方や火力など)

 色々な大きさの鍋を試したが、上手く焙煎できる容量は、直径14㎝の片手鍋で最大150g、16㎝で最大200g、18㎝で最大250gという感じ。私は18㎝の片手鍋で200gの量で落ち着いた。

なぜ温度計を導入するのか

 焙煎初心者は慣れるまで失敗すると書いたけど、温度という指標が1つ増えるだけで再現性が格段に上がる。

・生豆投入時の余熱温度を揃える
・毎分ごとの上昇温度やハゼ時の温度の確認
・1ハゼ中の蓋の開閉による温度低下のデットラインの見極め

 これらのポイントは慣れてくると、豆の色や匂いや煙や時間などを見て、なんとなく掴めてくるのだけれども、焙煎初心者には難しい。しかし、温度という指標が1つ増えるだけで初心者でも見極めが容易になる。
 例えば、好みの焙煎が出来た時に『〇分で100℃に到達、〇分で150℃を超えて豆色が変化した、〇分で190℃になって1ハゼが来た』など時間と温度をメモして覚えておく。次回もそれに合わせて火力や振る頻度を調整すれば、似たような焙煎を狙いやすくなる。ただし、温度はあくまで目安の1つなので、色々な情報を読み取って豆と向き合うことを忘れずに。
 温度計の導入には、非接触式の温度計を使用したり、鍋に穴をあけるなど色々な導入方法があるが、個人的には蓋の取っ手を交換するのが最も簡単な導入だと感じたので紹介する。

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