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LIFULLのサービス企画職の仕事とは?│内定者向け座談会

こんにちは。LIFULLで「サービス企画」という、主にディレクションやプロダクトマネジメントを行う職種で仕事をしている、原田です。

就職活動をしているとき、具体的にどんな仕事をしてどんなスキルが身に付き、どんなやりがいを感じられるのかイメージがつかないことはありませんか?

先日、LIFULLの内定者に向けてサービス企画職の座談会が実施されました。
座談会の目的は下記です。
①具体的な職種の説明を通じて、誰にどんな価値をどのように提供している仕事なのかを知る。
②先輩社員の話を通じて、身につくスキルや専門性を知る。

今回の座談会は現サービス企画職のユニット長・グループ長・メンバーの3人が登壇し、それぞれの立場からLIFULLのサービス企画職について語りました。参加した内定者からは「すごくイメージが湧きました!」という声をいただいています。

登壇した社員

サービス企画職について具体的に知りたい方やLIFULLのサービス企画職が気になっている方に向けて、座談会で語られた内容をご紹介していきます。


LIFULLのサービス企画職の仕事とは

最初に、LIFULLのプロダクト開発についてご紹介します。
LIFULLは社会課題解決のために事業やプロダクトを生み出し、ビジョンの実現を目指す会社です。
そのため、「LIFULL HOME'S」というサービスでは、すべての人が自分らしい住まいと出会える社会を目指して、日々プロダクトの開発をおこなっています。

私たちは、顧客が抱える問題を解決していく

三枝(ユニット長):LIFULL HOME'S自体が1つのプロダクトとなりますが、そのなかで様々なミッションに分かれてプロダクトを開発しています。
LIFULLのプロダクト開発において、代表的なものとして3つ紹介します。

①自然災害による被害を想定し、被害範囲を地図に示した「ハザードマップ
②ご希望の小中学校の学区見込みエリア内で物件を探せる「学区検索
③希望する生活スタイルから部屋を探せる「LIFULLタグ

補足:ハザードマップを担当した企画メンバーが語った内容は必見です。

サービス企画職は、「何をするか」に責任をもつ職種

三枝(ユニット長):LIFULLのプロダクト開発チームにおいて、プロダクトをつくる開発チームは主に3つの職種、私たち「サービス企画」のほかにデザイナー・エンジニアが一体となっています。

それぞれの職種ごとに役割があり、サービス企画は「何をするか」にコミットします。3つの職種がそれぞれコミットをして連携をしていくのがプロダクトチームです。

チームの命運を握る「課題定義」が最初の大仕事

三枝(ユニット長):主にプロダクト開発のフローとしてはおおまかに4ステップあります。
①課題定義 ②解決策の立案 ③実行推進 ④効果検証・改善

そのなかでサービス企画は全行程で役割がありますが、最初の「課題定義」が大仕事で鍵を握ります。課題とは、LIFULLでは「現状とあるべき姿のギャップ、解決すべき問題」と定義しています。

実際の業務では、ビジョンやユーザー調査を通じて「あるべき姿」を定義します。そして現状と課題をアクセス解析・定性調査をしながら「ここが課題なんじゃないか」と定義をした上で、解決策を実際にテストしながらギャップを埋めていくことを推進しています。

4つのやりがい

三枝(ユニット長):誰かの笑顔を創る仕事であり、チームでつくる楽しさがあります。

LIFULLは社是である利他主義やビジョンが浸透しているので、この企画が誰かの心からの笑顔を作ることに繋がっているのかを大事にしながら、近しい価値観をもった仲間と共にチームで進めていく楽しさがあります。

自分で考えたアイディアを形にしていける楽しさであり、「どうやってつくろうか」という狙いがその通りにいったときはめちゃくちゃ楽しい。
その4つが、私が考えるやりがいです。

サービス企画職としての説明は以上になります。

入社してから現在まで

続いては具体的な業務イメージの一助となるよう、グループ長の笹本とメンバーの原田が自身の経験を振り返りパネルディスカッションを行いました。

笹本の5年間

笹本(グループ長):まずは1年目の話をします。4月に配属されて研修を5~6月に受けました。夏ぐらいからは営業同行をしていました。

三枝(ユニット長):当時の笹本の上司は私でしたが、あまりのコミュニケーション力の高さから営業部にスカウトされていましたね。

笹本(グループ長):配属された部署では最初に「HOME'S斬り」というLIFULL HOME'Sの物件をユーザー目線で使って「HOME'Sここが駄目だぜ!」と使いづらい点・改善したほうがよい点を見つけ、提案する機会がありました。その後、6月ぐらいから先輩と施策を進行します。

早い段階から独り立ちをして、11月には全社MVPにノミネートされて、最終的には3月に新卒MVPを取りました。

笹本(グループ長):新卒MVPの後は独り立ちをして過ごしました。1年目は周りの力を借りていましたが、2年目の4月からは本格的な独り立ちという側面が強く、励ましをもらいながら過ごしました。

10月からは自由にやらせてもらい、軌道修正してもらいながらマネジメントしてもらえたなと思います。ここで意思決定の機会をたくさんもらって、仕事の楽しさをけっこう感じました

そんなとき、社内の別サービスに関わってみないかという話が振ってきました。ちょうど意思決定の機会を2年目にもらってやってみて楽しいなと思っていたので、挑戦するチャンスをいかして思い切って移ってみようと思い、上司に打診して温かく見送ってもらいました。

三枝(ユニット長):大抜擢、という感じでした。笹本は前のめりでなんでもやってみたり、自分で考えて提案したりしてくれるので周りの人から可愛がられてチャンスがくるというパターンが多かったですね。

笹本(グループ長):新しいチームでは、0→1のプロダクトを1年半ぐらいやりました。みんなで喧々諤々しながら「こういうほうがビジョン実現に近づくんじゃないか」とか「こういうことがクライアント喜ぶんじゃないか」とか、みんなでつくる楽しさを感じました。またここではプロダクトマネージャーみたいなところも任せてもらえたので、「なんでやるのか」という課題の説明責任を果たすことの難しさを感じました。

その後、プロダクトマネージャーという形でチームに入ることになります。より自分で決めなければいけないことも増えて意思決定の大変さを感じると同時に、ビジネスの面白さをすごく感じられる5年間でした。

原田の3年間

原田(メンバー):企画職デビューはHOME'S斬りで提案した施策です。まだ右も左もわからないような私の意見でも、先輩方が1意見として真剣に受け止めてリリースまで導いてくださったときに「この会社に入れてよかった」と思いました。

研修では、スタートアップ研修という定期的に他部署の先輩とランチをするプログラムもありました。その他部署の先輩の1人が、笹本さんでした。

三枝(ユニット長):原田の入社した2021年は、笹本が入社した2019年よりも研修がより進化して手厚くなっていましたね。

原田(メンバー):はい、新卒研修もどんどん進化していますね。
8月ぐらいから小規模の施策実施をして、ユーザーのことを考えたプロダクトづくりやデータを活用する楽しさを学びました。秋ごろからは事業アイデアが募集され入賞した案は事業化や子会社化を目指す社内制度「SWITH」に応募し、社内で同じ考えを持つ人と新しい事業づくりにも挑戦しました。

原田(メンバー):1対1でつく先輩から独り立ちをしてからも、チームのエンジニア・デザイナーとともに三職種で一緒にお仕事をしています。様々なプロフェッショナルの方とお仕事をできるのが心強く、楽しいです。

そのなかで企画職である私ができることはなんだろうと考えたときに、定量・定性調査が大事だと思ったので積極的に学び始めます。定量調査はユーザーの行動データを分析できるAmplitudeというツールを使って調査をします。LIFULLは2022/2023年でAmpltiude利用者が最も多い企業として表彰されているぐらい社内利用者がかなり多いので、教えていただける方も多く学びやすい環境が整っていると感じます。定性調査もプロフェッショナルな方や部署があり、本当に学びやすく良い環境だと思っています。

ここまでは社内の話ですが、それ以外に社外の施策を学ぶ機会もたくさんありました。先日もpmconf2023に社内メンバーと参加し、社外での施策についても学び刺激を受けました。

三枝(ユニット長):原田はきちんと業務をしながらも、社外からも色んな知見を得て、それをまたアウトプットしています。

原田(メンバー):社内外で学びながら業務をしているうちに、だんだん主担当として施策を立案・進行できるようになってきました。LIFULLでは根拠となるデータにもとづいた考え方が浸透しているので、若手でも自信をもって進めやすいと感じます。実際、私の所属する部署で部長をしている大久保さんは Pioneer of the Year というデータを活用して自分のチームや組織をリードしたグローバルリーダーとして表彰されています。

最近、3年間を振り返ってnoteを書きました。よければ読んでください。

最後に、内定者からの質問に登壇メンバーが答えました。

フリーQ&A

─スペシャリスト・ジェネラリストどちらかを目指していますか?

笹本(グループ長):あまり意識していないです。
すごく有難いなと思うのは、LIFULLはスキルマップが包括的に細かく定義されているので、目の前のことに全力で取り組んでいれば得意な領域や自分が頑張っていきたい領域を伸ばせると思います。
スキルマップに従って、あとは目の前のことに全力を尽くす5年でした。

サービス企画職のスキルマップについて気になる方はこちら

─意思決定のときに意識していることはありますか?

笹本(グループ長):1つは、周りを全力で頼ること。自分が思っていることを率直に周りに話してFBをもらって、自分が持っている仮説の精度を少しでも上げていく。
もう1つは、本気で考え続ける。質問する上で意思決定するポイントについては誰よりも本気で考え続けることです。

─施策を考えるときに、どこにアテをつけるんですか?

笹本(グループ長):3つあります。
1つめは、現状を毎日把握する。主に定量的な数値(アクセス解析)の変化を毎日追っていくと、「あれ?これいつもと違くね?」という違和感が発生するので、そこは1つの仮説を立てていくための思考の出発点にします。

2つめは、人と話すこと。感じた違和感を人に話す。「どう思います?」という疑問をどんどん人にぶつけています。

3つめは、世の中を観察する。不動産領域なので不動産会社の最新情報や動向を見る。また、Web領域でもあるので世の中の落ちているwebの流れやデータに注意深くアンテナをはって見ています。

原田(メンバー):冒頭に三枝さんから説明のあった「あるべき姿と課題のギャップを埋める」という考え方を徹底しています。

あるべき姿の考え方は、2つの方法を実践しました。

1つめが、行動ベースのあるべき姿です。
サイト内行動でユーザーをグループ分けし各グループとサイト内行動を紐づけ、主に機能ごとに理想的な利用率という観点であるべき姿を考えます。例えば、問い合わせをするユーザーがよく使っている機能を見つけて、その機能の利用率を上げる施策を考えました。

2つめは、ページごとのあるべき姿です。
情報設計という考え方で、面(ページ単位)に加え同じ機能でもページごとにあるべき姿を考えます。例えば、あるページでは物件比較をしてほしいからをもっと利用してもらえるような施策を考えています。
ギャップを埋める方法を考えるときは、私はアイデア力に自信がないぶん、アクセス解析をしっかりしたり過去施策や競合調査から活かせるものがないかを探しまわったりしています。

三枝(ユニット長):おふたりがもう十分言ったかなという感じがしているので、私からは簡単に。
仮説を立てるときに思考の流れとしては、3段階あると思っています。
物事の情報を得たときに感じるのが感情。そして、事実はこれはそのまんま事実ですね。例えば数字など。その上で、仮説を立てます。
感情・事実・仮説という3段階は結構ぐちゃぐちゃになってしまったりするんですけど、その3段階を整理して考える。事実と感情を切り分けて考えることを意識しています。

─サイト上で変更したいと思う箇所がたくさん出てきたとき、1つの箇所に決めて変更するんですか?

三枝(ユニット長):チームによる、というのが回答になります。
何個同時にやれるかは人数によるんですが、基本的には色んな施策があって優先順位をつけて複数を同時に実施していきます。大抵のチームではそうです。
時には勝負かけて1つを全員でやるぞ!という時もあります。

─入社時点から仕事のビジョンは変わりましたか?また、人生としてのキャリアは考えていますか?

笹本(グループ長):業務でやっているキャリアは、流動的なものです。チームのみんなでつくったビジョンなので、いまのプロダクトチームの共通の夢をもつという文脈で出来たもので可変なもの

人生のビジョンは、ぼんやり思っていてあるようでないが率直なところです。入社当時の僕のホットワードはWell-beingでした。Well-beingを僕なりに言語化したときにLIFULLが掲げている理念とすごくマッチして、かつ自分が言語化していたよりも圧倒的な解像度で言語化しているのがLIFULLにあったときに衝撃を受けました。

そういったところを常に意識しているわけではないけど、ぼんやりと「自分にとってのwell-beingってどういう状態なんだろう?」とか、そのなかで自分の仕事って人生のなかでどういう立ち位置なんだろう、どういう意味なんだろう、というのをたまに思い出したりしています。

LIFULLが掲げている理念について詳しく知りたい方はこちら

原田(メンバー):私の場合、掲げているビジョンは入社時から変わっていませんが、人生のビジョンはかなり変わりました。掲げているビジョンは、業務以外のことに時間をあてられる「挑戦目標」という会社の制度を利用してビジョンを叶えるための取り組みをしつづけています。学生時代に不動産関連のアルバイトをしていたので具体的なビジョンをイメージしやすかったかなと思います。

人生のビジョンは、内定者のみなさんと同じぐらいの時期は正直わからなくて、実際に入って業務をしてみてから考えるようになりました。LIFULLには3か月ごとにキャリアを考える機会があるので、上長や職種マネージャーに相談しながらどんどん明確になっていったなと感じます。

三枝(ユニット長):学生のときは就活に悩んでどうしていいかわからなくて「とりあえず社会に出てみるか」という気持ちでした。ただ、世の中をよくしたいな、人のためになるような仕事をしたいな、マイナスをプラスに変えるような仕事をしたいなという思いがなんとなくありました。なので、最初から何か持っていたか、と言われると自分はそうではないです。仕事をしていくなかで不動産とかが好きになっていって、それをもっと良くしたいというビジョンができました。

近年は子供が産まれたりとかライフステージの変化もあって、人生観もガラッと変わりました。これからどうやって生きていくか、というのはどんどん変わっていくんだろうなと思います。 一方で、私の後輩には最初から強い思いを持って初志貫徹でその思いを掲げて行動した人もいますよ。
ビジョンも夢も自分のものなので、変わっても変わらなくても本人が思い描いて楽しくやっていけるならそれでいいのかなと思っています。

座談会の内容は以上になります。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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