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多頭飼いに向いてる人、そうでもない人の違い〜3回失敗したルンカのえげつない話

こんにちは、犬雑貨RUMKA(ルンカ)の戸田です。今日は多頭飼いについて。

この記事を開いたということは、あなたはきっと多頭飼いを検討しているのでしょう。でも、踏み切れないでいる…。誰か私の背中を押して!なんて思っている人もいるかもしれませんね。この記事はむしろ、少しだけ引くかもしれません。でも、思いとどまるって大切。多頭飼い3回目でもしくじりまくっているルンカが、その理由も一緒に解説していきますね。

相性って犬種?血縁関係?それとも性別?

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多頭飼いの相談があると、必ず聞かれるのがこの3つです。しかし、大切なのは「個体差」と「飼い主のメンタル」と「周りのフォロー体制」

とりあえず、その組み合わせを解説してみます。

1)親子なら仲良いよね?

いいえ、違います。10年以上前、ダックスを自家繁殖した知人が、「子犬を里子に出したい」と言い出しました。びっくりして理由を聞くと、父犬と息子犬の喧嘩が凄まじく見ていられないからと。

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2)性別の組み合わせがあれならいいよね?

オス同士だから喧嘩したんだね、オスメスならいいよね?

そうでもないんです。オスメスでも仲良くならない場合もあります。(ちなみにメス同士の多頭飼いも意外と大変なの。女の世界、怖いの)

3)犬種は?

「多頭飼いに向いてる犬種」と検索すると出てきます。向いていない犬種に柴犬やシュナウザーが紹介されていましたが、どっちも多頭飼いされている人が多く、仲良しのこともあるので、なんとも言えません。

強いて言うなら、年齢差は少しあるかも。シニア犬のところに子犬が来るとシニア犬が疲れちゃって…というパターンも。でも、逆に若返ったということもあるからなんとも断言しにくいですね。

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多頭飼いの一番のポイントは今いる子次第!

これは動物病院で私が言われた言葉。

「犬は犬同士で色々と教えるから、戸田さんは躾しなくていいんだよ。ただ、上の犬を真似るから、上の犬以上には賢くはなれないよ」

「最初の犬は、しつけで失敗したところがあるから、2番目で挽回しよう!」と言う夢がある方には申し訳ないのですが…。

これまた知人ですが、とある犬種のオスと暮らしてた方が同じ犬種のメスを迎えました。そのオスは「噛む」子でした。「噛むオス犬」に習ったメス犬も噛むようになりました。そして、噛む犬同士になり、流血事件が起きるように。ついでに飼い主も流血。

つまり、「困ったくせ」を持っているわんちゃんの場合は、その困ったくせは2倍以上になります。それはあなたが望んだ「ワンダフルライフ」ですか?

多頭飼いに向かない性格って…

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自慢じゃありませんが、うちのめいとひなです。(本当に自慢じゃない)

ひなは噛まないし可愛いしトイレの失敗もなく優秀。でも、多頭飼いに向いてません。自分より他の犬が愛されてると許せない「天上天下唯我独尊」タイプだから。めいは、他のワンちゃんと仲良くしたいタイプではなく、これまた多頭飼いには向いていませんでした。よって、どっちも新入り犬が来ると体調を崩しました。

犬種ではなく、その子の性格も重要です。

初めての多頭飼いの時は、カンタを迎えた1週間後にめいが血便を出してしまい、動物病院で「カンタを飼わなきゃよかった」と泣きました。

その時に「めいが今、どうして血便が治ってきたかわかるか?めいはめいでカンタを受け入れようと頑張っているんだ。それなのに、飼い主が諦めたらどうする!」と一喝されました。


うまくいかないのは、飼い主の責任

そうしたこともあり、多頭飼いって、意外とメンタルやられるんです。なぜなら、「全部飼い主の責任だから」

1)新しく子犬を迎えたら、先住犬が体調を崩した!

はい、これは飼い主の責任です。わんちゃんは子犬がほしいなんて言ってないんです。先住犬からすれば、飼い主が勝手に買ってきたんです。

2)世話が大変です!

はい、それも飼い主の責任です。たとえ、同じ犬種で同じ犬舎から来ても「個体差」があります。だから、上の子はトイレができたから大丈夫と思っていても、子犬が完璧とは限りません。単純に世話が2倍になるんじゃないんです。

3)お金が大変です!

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はい、これも飼い主の責任です。子犬を迎えたから、「子犬に新しい服と食器と〜」なんて通用しません。先住犬優先ですから、まずは先住犬に新しいものを買いましょう。そして、お揃いにしたくなるので、これまで買ったものがあろうとも新しくしてしまいます。出費は無限大!(うちです)

また、病気も同様です。これまでは上の子が丈夫だったからと思っていたら、子犬は病気三昧!と言うこともあります(うちです)

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というわけで、多頭飼いで起こりうるトラブルは全ては飼い主の責任になります。すると、家族間でも意識の差が明確になって来て、喧嘩になることもあります(うちです)1匹だったら揉めなかったことも、2匹だとねって。

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しくじらないための対策

じゃあ、どうすればいいんじゃい!と思いますよね?動物病院やドッグトレーナー、友人に「自分とその愛犬が多頭飼いに向いてるかどうか」を聞いてみましょう。

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自分では大丈夫と思っていても、プロの立場からみるとそうでもない場合があります。そして、もし、反対されて踏み切ったとしても、その時にフォローを頼めます。(アドバイスもらえる人がいるって大切なの、メンタルやられるから)

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初めての多頭飼いから10年以上。身も心も図太くなった私は、「ねず(今いる子犬)を迎えなきゃよかった」なんて思いません。

結婚に悩んでいた時に、占い師の先生から「結婚前は両目を開けて、後は片目をつむる」とアドバイスをもらいました。多頭飼いも同じです。もうお気づきかもしれませんが、こうやって、「向いてない」とわかっていながら迎えてるから私は3回もしくじってます。その都度、自分の覚悟を試されるようで、心をえぐられてきました。でも、全ては自分の責任。

幸せにしたくてなりたくて、迎えた犬たちだから諦めません。そのかいあってか、多頭飼い不向き犬のめいとひなは、自分たちらしい暮らしを送り、今は、ひななりに一生懸命ねずと向き合って、ねずはねずでうまく立ち回って、楽しくやっています。

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「そんなん、できない!」と思う人はとどまってください。ダックスの飼い主さんのように手放すケースも。一度愛した存在を手放すのはつらいものです。また、子犬と仲良くできない先住犬を素直に愛せなくなる恐れもあります。踏みとどまるのも愛です。

もし、すでに「迎えたい!」と思ってるわんこがいるならば、他のワンちゃんとの交流はどうか、サイズはだいたいどのくらいになりそうか聞いてください。(先住犬によりますが、体格差が出すぎるととか…)慎重になることは、恥ずかしいことではありません。今の暮らしを守るために大切なこと。両目をかっ開いてよく見てくださいね。

「多頭飼いに向いてない飼い主」って結局は

最後になりますが、「多頭飼いに向いてない飼い主」はうまくいかなかったことを「犬のせい」にする人ではないでしょうか。先住犬が多頭飼いに向いていようがいまいが、自分の責任として解決しようと、そのしんどさを「家族になるためのステップ」と思って取り組めるかどうか。それは、頭数に関係なく、動物と暮らすものに大切なこと。頭数が増えれば増えるほど、求められる責任が大きくなります。だからこそ、個体差チェックでリスクを軽減し、自分のメンタルと向き合って、一生懸命悩んでください。悩んだ後に決めたことなら、そこに「多頭飼いのメンタル」が出来上がっているはずです。

一緒にワンダフルライフを追求していきましょう!


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