多頭飼いしたら、ペットロスにならないってホント？ルンカ のえげつない話。

こんにちは、犬雑貨RUMKA（ルンカ）の戸田です。

「多頭飼いしたら、ペットロスにならないってホント？」

これ、よくある質問＆ご相談。

先に結論を言います。

「嘘です。」

それでは、それを言い切れる理由を説明します。

はっきりと、言い切れる理由

はい、私がなったからです。

2012年、カンタが事故死したとき、めいがいました。でも、私は重度のペットロスに陥りました。

それはなぜでしょうか？

多頭飼いでもペットロスになる理由

人間で話を例えるのはちょっと苦手なのですが、あえて書きますね。

もし、あなたの母親が亡くなったとき、「父親がいるからいいや」って思えますか？

もし、お子さんが二人いるから「一人くらいいなくてもいいや」って思えますか？

この問いに、「はい！全然OK！」って言えるなら、何も言うことはありません。ここから先は不要です。

「多頭飼いならペットロスにならない」という理論は、人間に置き換えるとつまりそういうこと。

ペットロスは、「犬」が減ったから悲しいんじゃなくて、「愛情を注いでいるその子」がいないから、悲しいんです。

何匹いようが、「その子」じゃなきゃダメなんです。

また、犬同士が仲良いと、犬もペットロスになる可能性もあります。それまた大変なこと。

とは言え、多頭飼いにはメリットがないわけじゃありません。

ペットロスにおける多頭飼いのメリット

犬は人間を外に出す機会を作る動物。

犬の散歩をしているからこそ、出会った人、挨拶する人、仲良くなった人もいるのではないでしょうか。定期的に会うペットサロンや動物病院との交流も。

また、SNSで同じ犬種やライフスタイルを持つ仲間を見つけ、楽しみを共有している人もたくさんいます。人によっては、そこが「居場所」にしているかもしれません。

１匹飼いの場合、愛犬が亡くなると、それらのほとんどが遮断されます。

つまり、愛犬との別れに加え、これまでのコミュニティとの遮断が、ペットロスを深刻化させる可能性はあります。

（たまに、エアーわんこと一緒に参加という人もいます。全然アリだと思います）

なので、もう１匹いれば、自分の居場所を保ち続けられるメリットがあります。そういった意味で、ペットロスを軽減することはできるかもしれません。

今、「いいじゃん、やっぱ飼っちゃおう！」と思っていませんか？次の項目で、その夢、ぶっ潰しますので、覚悟して読み進めてください。

私が経験した多頭飼い地獄１〜血と便〜

ぶっちゃけ、夫婦揃って、帰宅拒否症になりました（笑）

（ちゃんと帰りましたが）

カンタは、心優しくてお目目がクリクリで、本当に可愛くて可愛くて、頭もそれなりによくて、お手も上手で…（上の写真ね、可愛いでしょう？）

臭かった。

カンタは、私の人生における３匹目の犬。犬が臭いことくらいわかっていました。

しかし、留守番中に、プリプリっとして、それをペタペタ…。

会社帰りにスーパーに寄れば、夫の方が先に帰って、先に片付けしてくれるかなと思ったり。

成長したら、ちゃんとトイレを覚えて、事件は起きなくなりました。えらいぞ！カンタ！

が！

めいとカンタって、そんなに仲良くなかったんですね。２匹が寄り添って、仲良く寝てるのをみて癒されるー♪、みたいな…

ないない。

それどころか、流血事件や血便事件も。

めいにもカンタにも申し訳なくて、辛くて自分を責めました。

動物病院の先生に泣きながら相談したら、「あなたが飼うって決めたんだから、覚悟を決めなさい！」と一喝されたことも。そのあと、なんだかんだと楽しく過ごして、カンタを迎えたことに後悔はありません。

（いたずらするときだけは仲良かったです。↑↓の写真は、協力しあって、盗み食いしてるところ）

私がこんなドSなことをえげつなく話すのは、トラウマがあるからです。

「あなたのブログを見て、犬を飼いました」→「彼氏と別れるから（以下自主規制）」「（自主規制）」の事例があったからです。

夢だけじゃ生きていけないのよ！とバンドマンを支える彼女が言うように、夢だけじゃ犬は飼えないんです！

お金もなきゃできないんです！多頭飼いは！

多頭飼いの地獄２〜お金と家族〜

皆さんわかってると思うんですけど、犬が増えれば医療費、食費、被服費、色々２倍以上。

窓口での支払いに「え？」となることもあります。1万円でお釣り来ないの？と。

10年以上前のことですが、多頭飼いの人から「トイレシーツ、使いすぎって旦那に怒られた。こんなに金がかかるなら、犬をどこかにやれ、俺は１匹で良かったのに」って言われて、

「は？」

って、思ったんですよ。

旦那の方を捨ててしまえ！と言いそうになるのを我慢したのを今でも鮮明に覚えています。

犬への温度差は、家族間でも生じます。なので、こうした諍いも発生するリスクはあります。

それでも、多頭飼いに憧れますか？

運命の２匹目に会う前にあなたがやるべきこと。

もし、あなたが「多頭飼いをしたい！」と思っている理由がペットロスならば、ちょっと待って。

あなたが幸せになりたい！と思うならば、同じくらい「幸せにしたい！」と思う相手であること、そういう気持ちを持っていることが大切。（だって、地獄もあり得るから）

だから、「この子と暮らしたい！」と思える出会いがあったら、そのときに検討してみてはいかがでしょうか？

その前にあなたにはやるべきことがあります。

まずは、愛犬がお世話になっているしつけ教室の先生や動物病院、サロンの人たちに、自分の愛犬が多頭飼いが向いてるかどうか、どんな子（犬種、サイズなど）がいいか相談しておきましょう。第三者、プロの目からの判断は参考になります。

保護犬の場合はお見合い制度（トライアル）があります。少しの期間、一緒に過ごして、正式にお迎えができるメリットがあります。詳しくは保護団体に問い合わせを。

あなたと愛犬の暮らしが「ワンダフル」でありますように。

今日もえげつない話を読んでくださり、ありがとうございました。