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覚えていたのと違う!教科書は常に進化中。

先日、世界の人口が80億人を突破したというニュースが流れました。
70億人になったのがつい最近のような気がしているというのに…。
「日本が高齢化して人口減少が止まらない」、とか子供の日に「子供の数が年々減り続けている」というニュースが流れるため、どうも世界的に人口がどんどん増えていることが肌感覚として実感できません。

自分が知っていると思い込んでいる数字は知らぬ間に変化している。常にアップデートしなければいけないなと思っていた矢先、5月6日の 日経プラス1の記事が目に止まりました。
なんでもランキング
「社会の教科書 ここが変わった 」
という特集です。




まず、
最古の人類は サヘラントロプスチャデンシス

という見出し。

ん?アウストラロピテクスは??と思いますよね。
というか、そのサヘラン…って聞いたことないというか、言いにくいというか。
記事によると、2001年にアフリカのチャドで発見されたほぼ完全な形の頭骨の化石が約700万年前の最古の人類のものだと分かり、サヘラントロプスチャデンシス と名付けられたのだそうです。
約30年前の教科書には人類の起こりを約300年万年前のアウストラロピテクス とされていました。でも、 当時の 帝国書院の教科書でも今までに確かめられているものだとして 断定を避けていたようです。そして現行の教科書の多くは「サヘラン…」という名は載せず「猿人」とするだけで北京原人、クロマニョン人を含め具体的な名称は載せていないのだそうです。聞いたことないわけです。でも一気に300万年から700万年まで倍以上遡っってしまっていたのですね。

歴史のテストで語呂合わせで覚えていたものも変わりました。

まず、
645年 蘇我蝦夷羅を倒したのは乙巳の変

今は中大兄皇子や中臣鎌足らが蘇我蝦夷、入鹿を倒したクーデター 自体を「乙巳の変」といいその後の改革を「大化の改新」として区別するのだそうです。
「蒸し米(ム6・シ4・ゴ5)作って大化を祝おう」で覚えていたのですが…

また、
源頼朝が鎌倉幕府を開いたのは1185年 が中心に

なんですと!
「イイクニ(1192年)ツクロウ鎌倉幕府」…で覚えていたのですが…。


1185年に守護、地頭を置くことを認めさせたということで、鎌倉幕府の全国支配の基礎となる守護・地頭の制度また幕府の本質である「御恩と奉公」を支える地頭の設置を重視するようになったためだそうです。
研究者の間では諸説があり、また変わる可能性もあるのだとか。

さらに、
①面積が最小の都道府県
大阪府 → 香川県 へ。
(関西国際空港の建設の埋め立てなどで大阪府は面積が増えた)
②消えた4大工業地帯
→ 北九州は 工業地域に。
(北九州が占める 工業出荷額の割合が小さいため )
③地図記号
桑畑が姿を消し 老人ホーム 図書館が加わる。
(老人ホームの記号は 小中学生から募集したデザインのもとに作られた )

呼び方が変わっている
①大統領の「リンカーン」 → 「リンカン」
② 探検家の「マゼラン 」→「マガリャンイス」
③ 大統領の 「ルーズベルト 」→ 「ローズベルト」

などなど。
マガリャンイスって言われてもねぇ…。
誰それ??となりそうです。
逆にこっちで覚えた子供達には
「マゼラン」と言っても誰それ??となりそうです。

記事には、


『教科書は物事を一般化して書いているため「ネットで世界の情報が簡単に手に入る状況だと、生徒が調べたミクロな情報と教科書が違うというケースが増える。両者をどう擦り合わせていくかが重要』

日本経済新聞


とありました。
なるほど、以前に比べて情報量も、入手方法も格段に変化している中での教科書編纂も大変だなぁと思いました。



そして、情報のスピードも重視される時代の中で、英語を母国語としている社会と日本語での情報取得とのギャップも気になります。
Chat GPTでも、他のAIツールでも、やはり英語でコマンドを入力した方がより良い解を得られますよね。

これからは、上手に情報を得ることが重要になって、教科書を丸暗記するような勉強法は全く通じなくなっていくように思います。
膨大な情報の海から自分の欲しい解を引き出す能力。

「こんな風に検索したら面白いものがヒットした!」というようなことはありますか?

また、気付かぬうちに、アップデートされていたものは?






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