夜…に徘徊する人
お出かけ自粛になって、夜にジョギングする人が心なしか増えたような気がします。
今日は夜に、うろうろする話です。
満天の星空に憧れます。
それを写真に納める事が出来たら…
でも、星空の写真を撮ろうと思うと、邪魔なんです。光が…。
いつもはあって当たり前の街灯。人家の明かり。車のライト。
都会は思ったよりも光が多い。
それほど明るくないと思っていても、
そこには光があります。
カメラを構えて星を見ると、
街の明かりがこれほど多かったのかと気がつきます。
星空が撮りたい。
そこで、邪魔な光のない暗いところを探して、出かけていくわけです。
街灯が全くないような場所。
これが、ないんですよ、意外に…
田舎に行っても、家々の窓から漏れる灯り。
商店の看板。
工場の灯り。道ゆく車のライト。
結構あるんです。
人々の生活の気配がするところに灯りあり。
必然的に、星空を求めて山奥や、更に人気のないところへ向かう訳です。
逆にそこに行くのはとても怖いです。
とにかく真っ暗。
(それを目指して行ってるわけですから、あたりまえですが。)
しかも、時間はまさに丑三つ時…
という事で、星を撮りに行くときには仲間と一緒に出かけます。
暗いだけじゃなく、山奥だと熊がいたりもするので、仲間といれば少し心丈夫です。
真っ暗になってからでは、どこをどう走っていっていいかわからない、そんな場所こそが星を撮るのには向いています。
ですので、いきなり夜中に行かずに、明るいうちにいちどロケハンに行きます。
その日の天気予報や、月の運行、星座の位置などを調べて、
ここで星をこんな角度で撮ろうと決めます。
そして、天気予報や雨雲レーダーでは、晴れとなっていても、うっすらとした雲がかかっていることもあるので気象情報もチェックします。
何箇所か下調べした中で、雨雲レーダーも見て、いざ、雲のない場所をめがけて出発します。こちらから星空の方を追っ掛けて、出向くのです。
去年、桜と星空を取ろうと新潟方面へ出かけました。
やはり、この桜の季節ならではの、星空が撮りたい。
桜と星空。
この時は、昼間のロケハンでは、桜の開花状況もチェックです。
そこは、家族連れがお弁当を広げてお花見を楽しむ、小高い丘の上の公園でした。近くの人たちがシートを引いて日向ぼっこをしながら花見を楽しんでいる中、『あっちの方に北極星があるはず…この桜の木を入れてこう撮ろう!』と心の中で、仲間たちとエアー星空撮影。
そして夜…
いざ、夜に出かけたら真っ暗でした。
まぁそういうところを探して行ってるわけですから当たり前。
公園には、辛うじて街灯があったのですが、光が届かない場所は
真っ暗。
まさに星空撮影にはおあつらえ向きでした。
ただ、桜の花にライトが当たっているわけではないので、
星空と桜を両方撮ろうとすると、シャッタースピードを遅くして
長く露光しないといけません。三脚必須です。
皆、思い思いの場所に散らばって、それぞれ三脚をたてて、
星空を撮り始めました。
その時の写真がコレです
その日は風もなく、それほど寒くもなく、夜の撮影は快適に進みました。
しばらくしてそれぞれが星空を写真に収めることができたので、
そろそろ次の場所へ向かおうと、集合して移動を始めました。
その時、、、
公園のブランコが揺れていたのです。
もちろん誰も乗っていません。
ブランコを揺らすような風もありません。
全員が固まったひとときでした。
あれは何だったのでしょう
その場にいた全員が、ブランコが揺れていた事を目撃しています。
見えない何かがブランコで遊んでいたのでしょうか?
人ならぬものも夜桜を楽しんでいた??
仲間と一緒にいたためか、穏やかな春の夜だったからか
不思議と
それほど恐ろしい気持ちにはなりませんでした。
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