星空を求めて、南ゴビまで行った話。
私は裸眼だと自分の足が見えないほどの近視です。
ですので、プールや温泉にいくと階段や段差が見えないので、すごく怖いです。
そんな猛烈に目が悪い私には、東京では金星、火星、水星を入れても、全天で3つくらいしか星が見えません。だから昔から、理科の星空の授業が苦手でした。
だって、見えないんだもん。
さらに、四方をビルで囲まれていて、頭の上しか空がないので、
北極星の探し方と言っても、
やっぱり、障害物で見えないんだもん。
そういうわけで、満天の星空…というのが憧れでした。
そこで、ペルセウス座流星群の時期に、南ゴビまで流星を見にいきました。
南ゴビへは、モンゴルの首都、ウランバートルから国内線で飛行機に乗っていくか、車で行くか。
飛行機の場合は、モンゴルの国内線は荷物が10キロまでなので、カメラ、三脚などが入っていると他の荷物はほとんど持ち込めません。車だと草原をぶっ飛ばして、8時間ほどかかります。私は、行きはウランバートルのホテルに大きな荷物を預けて飛行機、帰りは車で戻りました。
この時、南ゴビで初めて自分の目で天の川を見る事ができました。
自分の泊まったゲルの上の星空。
流星はバンバン流れていました。
しかし、カメラの前に都合よく流れず…あっ来た!と思うとシャッターのタイミング合わず…
東京では、暗い星が見えなくて線が結べず、訳が分からなかった星座も、ここではぱっちり。
おぉー教科書の写真で見た通りだ!と感動しました。
むしろ星がありすぎて、星座が分からなくなっちゃうほどの満天の星空。
その中を、スーッと星が流れていました。緑の尾をひくのもありました。
あとで聞いたら緑の流れ星の尾は、「プラズマ発光」というらしく、オーロラと同じ原理だそうです。
しばらくシャッターを開けてグルグル撮影してみたところ。
いままで、いろいろ教えてもらいながら星を撮っていたのを、この時は一人で頑張ってみました。出発する前にプラネタリウムで練習したり、特訓したりしていたのですが、暗い場所でのカメラ操作なので、やはり苦戦しました。いやぁ。やはり星、難しかった。
星がありすぎて、グルグルをしばらくやっていたら
訳わからない状態に…
今ではこの時より、カメラも、他の道具もパワーアップしています。
今私が持っているオリンパスのカメラとレンズだと、星にオートフォーカスが効きます。(星空撮影には明るいレンズが必要です。私はF値1.2のレンズを使いました。)これだとピント合わせで四苦八苦する必要がありません。また、強力な手振れ補正のおかげで、私でも手持ちで2秒くらいならブレずに撮ることができます。
砂漠気候や高度の高い場所など昼夜の温度差の激しいところでは、夜露でレンズが曇りますので、レンズヒーターもあった方が良いです。カメラのボディとレンズ両方とも防塵・防滴が望ましいです。
星空撮影に必要なものをまとめてみます。
①ISO感度が高いカメラ。(防塵・防滴・手ブレ補正機能が望ましい)
②明るいレンズ(広角レンズ推奨。14mm〜50mm相当。もしくは魚眼レンズ)
③三脚
④リモートケーブル
⑤レンズヒーター
⑥予備のバッテリー
時と場合により
⑦赤道儀;星空撮影用雲台
次回は、グルグル用の三脚とカメラを1セットと、もう一台のカメラを持っていけば、手持ち星空スナップができるかな。
今持っているカメラ、レンズだと撮れ高がアップするのではないかと思います。もしくはコンパクトな三脚も増えたので、もう一台はインターバル撮影で、流れ星を狙って…
悩ましいことに、頑張って出かけると、一度で完結せずに、次回への課題ができちゃうんですよね。
また、星空を求めて写真を撮りに行きたいと思います。
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