空と大地〜モンゴルを旅する
東京には空がない…とは智恵子抄の有名な一節ですが、確かにビルに阻まれて、空が狭いため、子供の頃から星の観察がよくできませんでした。そこで、憧れの流星を見たい、星空を見たいという思いから、モンゴルへ行ってきました。
これはその時の写真です。
ペルセウス座流星群を、見に、南ゴビまで行きました。
ゴビ砂漠…というから、砂丘のような砂が続くのかと思ったら、大部分は砂利の混じった草原といった趣でした。
これはツーリストキャンプの写真です。
ゲルが並んでいます。
ゲルは、テントのようなものかと思っていたら、思いの外柱も床もしっかりしていて、コテージみたいでした。大きめのシングルベッドがゲルの内側の周囲に4台並べられて、真ん中にストーブがある造りでした。
4つ分のベッドのゲルに2人で宿泊。中でスーツケースを広げても余裕の広さでゆったりしていて快適でした。ホテルの2人部屋より遥かに広いです。
シャワーやトイレは別棟だったのですが、一箇所だけ、グレードアップして
シャワー&トイレ付きのゲルに宿泊しました。非常に快適でした。
これがベッドです。
羊のくるぶしの骨で双六?のような遊びを教えてもらっているところ。
サイコロのようにふって出る目で進みます。
ゲルの入り口はみな同じ方向を向いています。(太陽の方。冬場マイナス40近くなるから)
ですので、星を見つけるのも簡単です。ゲルの入り口と反対の方に北極星です。
これが私のイメージの「砂漠」ですが、この砂丘は南ゴビの中では
一部分。
どちらかというと、草原で、夏だったので一面のお花畑になっていました。
こちらはウランバートル付近です。何とそこらへんの咲いている花が高山植物でした。
写真はエーデルワイスです。
普通にゲルの周り、そこら辺中に咲いていました。そして、牛の群れが踏んづけて歩いていきます。あっ!エーデルワイス踏んだ!ともったいなく思うのも一瞬。
いっぱい咲いているので、その光景にすぐに目が慣れました。
こちらはゴビの砂丘の夕暮れ。
遠くの雲の下は雨が降っているのが煙っているのでわかります。
夏場は、仔馬がカワイイ季節です。春に生まれてちょうど大きくなってくる時期なので馬乳酒を作れる季節でもあります。
空と大地が広い、その間に何もない、という風景は、東京から行ったので新鮮でした。ヤッホーと向こうの人に言葉を発したら、そのままヤッホーが地球を一周して自分の後ろから戻ってきそう。
目を閉じて、思い浮かべてみてください。
広々とした空と大地。
大地には初夏の一面に咲いた小さな白い花。
ギスギスした空気を捨てて、深呼吸。
形だけでも笑顔を作って、深呼吸。
自分の脳に、広々とした空と大地と笑顔をインプットして、
今日も頑張っていきましょう。
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