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摂食障害~二股の恋 Ⅰ 私の体験記④

春休み中は、平日も土日も関係なく朝から晩までバイトをしていた。

バイト先の彼は、私の他に付き合ってた人が居た。
しかも、私はそれを了承した上で彼と付き合っていた。
世間で言えば私は最悪な女だった。
と言いたい所だが、
その彼の彼女は、夫 、子持ちの主婦Y。いわゆる不倫。

しかもその主婦Yは、同じバイト先のパートさんで、その人の息子は、私とほぼ同い年の高校生。
同じ店の違う部門でバイトをしていた。
笑える。
まるで作り話みたいだ。


あまりにも近くに居る存在に、最初私は戸惑ったが、その主婦Yには、私の存在を知らせず、彼はドキドキハラハラの職場を楽しんでいた。
私も最初、二人の関係を知っている事を楽しんでいたが、バイト中に彼が主婦Yと少しでも会話をしていると、深い嫉妬心が湧き、仕事どころではなく、目に涙を浮かべる事もあった。
あんな年上のオバサンに、女子高生が張り合って、負ける気分は、最悪だった。

知らない方が幸せな事って、こういう事だなと思う。

そんな辛い思いをしてでも、彼と離れたくなかったし、ますます彼を独り占めしたかった。
私は、彼に依存していた。

女性の依存性は、複数を同時に抱える『クロスアディクション』が多くみられます。アルコール依存、摂食障害、リストカット、異性に対する依存 他…を同時に進むといったようなことが起こります。

私は、既にこの状態だった。

普通の高校生の恋じゃなく、一人になりたくない。
誰か私を愛して欲しい。
一人になったら、寂しくて、不安で、また過食してしまいそうだから、その衝動を抑えたかったから。

募る彼への気持ちと、主婦Yへの闘争心で、気持ちがぐちゃぐちゃだった。

つづく

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