すばらしきスパイラル 【超短篇】
『すばらしきスパイラル』
歯磨き粉と洗顔フォームを間違えた朝のこと
ふと、昨日の自分を殺そうと思った
毎日繰り返されるルーティーンめいた日常を
呼吸でもするみたいに壊された気分になった
特別なことがあるわけじゃない
特別なものに会うわけじゃない
ただ不意に横から殴られて、平気でいられるほどに
ニンゲンができちゃいないのだ
だからといって、そんなことが気安く出来るわけもなく
明日も夢から飛び降りる
あとがき
歯磨き粉と洗顔フォームを間違えそうになったことだけは、今日の事実です。
そこから何となく広げたら、小説ではないカタチでの表現になりました。
たまにはこんなのもアリですよね。
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