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転職活動は口内炎に染みる

私は3/19に帰国して、2週間の隔離をしたのち、だいたい4月の初めから転職活動をスタートした。
全く誰の参考にもならないやつだけど、ここに残しておきます。
あー辛かったなー。

人生で1番辛かった2ヶ月

それは威風堂々と帰国した直後だったし、私は「イギリスの会社のマネージャーMさんに認められたんだ!」っていうかなり強めの自負があったから(でもこの凄さ、というと大袈裟だけど、はイギリスで住んだことがある日本人にしか伝わりにくい)
一緒に働いてくれてた人も「るいさんなら大丈夫」的なことを言ってくれたし、「まあそうだよな、私今まで頑張ってきたし」と思い上がっていた。
だからより一層、思いの外上手くいかないのが辛かった。



時系列で追っていく。まずは4月頭。


「転職の軸はなんですか?」

あなたの転職の軸はなんですか?
1.  学生の頃からサステナブル関連の研究をしてきたし、それ関連のところで働いてきたから、理念が共感できるところ。
2. そして、2年間イギリスで働いたのが活かせるところ。
3. 土日休みがいいので、販売とかではなくてオフィスで働けること。


こんな感じだった。
ざっくりサステナブル関連+ロジスティクスとかかな?と思ってた(例えば他の経理とか労務とかのバックオフィス系は資格が必要そうだから)

3つくらい、志望度高めのサステナブランドの仕事を見つけた。
自社サイトから応募できたので、エージェントには頼らなかった。


結果としては全落ちした。
理由としては
1. そもそも全く同じ職種の経験がない
2. 面接のテクニックを知らなかった
3. ビジネス日本語下手くそらしい

(これらについては後で分析してみる)


5月ゴールデンウィーク前後
転職の軸変更


一旦サステナ系は優先順位を落とそう。。泣
本当はちょっとキャリアチェンジしたかったんだけど、イギリスでやってた営業事務とか貿易事務にしよう。
このように、理念も職種も妥協することにした。
・未経験可みたいなのを見つけたら応募する
・英語力を活かす

(これは別に英語を話したい!とかじゃなくて、それしかアピールポイントがないから)

自分としてはかなりハードルを下げた
ゴールデンウィーク直前に、かなり応募をしたから、「連休明けには、書類通りまくるだろう」と淡い期待を抱いていた。


でも、書類が全く通らない。
なぜ?こんなに(そのポジションに対しては)有能な人材なんだが?

(まだつけ上がっている)


身体への異変

今まで生きてて経験なかったんだけど、なんかこの頃から無意識のうちに、寝ている間に食いしばってたみたいで、朝起きると顎が痛かった。他のパーツで異変はあまりなかったけど、謎に歯茎から血が出たり、口内炎ができたり、唇の内側と外側が荒れたり。とにかく口のトラブルが多かった。かなりストレスを受けていたみたい。


自分が嫌になる

スキルがないことや、あるとしても証明できるものがないってことは、イギリスにいる時から薄々気がついていた。だけど、勉強したりリサーチしたりするのが面倒臭くて、考えるのを後回しにしてた。そこそこの大学に通わせてもらったし、留学も行かせてもらったし、なのに私は今1銭も稼ぐことができないのか?市場価値がないのか?同級生はちゃんと真面目に働いて、着実にステップアップしているのに。
この気持ち悪いnoteにも嫌気がさしていた。なんか賢い人ぶって持論展開しているnote。でも、自分しかいないから、その数秒後には自分を擁護したくなる。「あなたの感覚は間違ってないから大丈夫。むしろわからない方がセンスないわ」みたいな。

この『何者』という映画、ふと思い出して転職活動終わってから観た。就活の真っ只中に観ると(人によっては)辛いと思うから、観るなら始める前か終わった後の方がいいと思う。私はハッとすることがあった。。。


イギリスの思い出が怖い

転職活動が難しいと感じてた時は、感情を揺さぶられるのが怖くって、映画も観たことあるものだけ(展開がわかっているもの)、できるだけライトなやつしか観てなかった。イギリスの2年間のいい思い出も辛い思い出も、その時は刺激物だったから、できるだけ距離を置いていた。辛くて泣いてばかり、とかもちょっと違くって、ただ無に徹していた。何も感じたくなかったし、いつものように感じ取ることができなかった。

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(例えばこのイギリスの夏+晴れ+ずっと明るい夜の感じとかね。くうう)


本題に戻ろう。


受からない理由 1. 職務経験
経験が足りないだの、そうじゃないだの


あまりにも書類が通らないので、Dodaの人に聞いてみた。
貿易事務だとしても未経験ではないけど、私の場合イギリスでの2年弱しかないから、年数で他の候補者に負けてしまう可能性があるらしい。応募が多数あった場合、職務経験年数で足切りになってしまう可能性がある。
あとこれは個人的見解なのだけど、そこそこ高い英語力をと求めているところ(例えばTOEIC800以上)とかだと、イギリスの2年は効果的だけど、求人票に「英語に抵抗ない方」と書いてある場合は、そこまで高い英語力を求めてなくて、逆に「海外で働いてました!」的なのはちょっと邪魔なのかもしれない。(あくまでも個人的な意見だけど、福岡の企業に多かった気がする)

経験がないから審査の土俵にも上がれないし、逆に経験が邪魔にもなる。
要は自分の経歴やスキルが中途半端だっていう話なんだけど、じゃあ今のタイミングで私はどうしたらいいんだ???
どこの会社にもミスマッチだった。書類さえ通してくれたら、というか、働かせてくれたら、まあまあ仕事するんですけど??イギリスではビジネスビザの打診もあったんですけど??(まだ言っている)


受からなかった理由  2. 面接のテクニック
一体何を聞きたいの?


準備不足と言われたらそれまでかもしれないけど、新卒ではなく、転職活動におけるお作法的なのを知らずに、志望度高いところを受けてしまった。
あと、私は「2013年から1年間ロンドンで留学して、3年東京で働いて、また2年間ロンドンに行ったこと」がマイナス要素になるなんて思ってなかった。ある面接官に言われて気づいたんだけど「こいつ、またどうせすぐ海外に飛ぶんだろうな」と思われてたみたい。まあ半分そんなことも思っていた。「最悪またワーホリでオランダとかに行っちゃおうかなー」とか。(でも、転職活動が面倒臭すぎて、今は到底そんなこと思えない。)直接言ってくれた人がいたからよかったけど、言われなかったら、そんな容疑にかけられてたなんて思いもしなかった。だからそれっぽいことを聞かれたら、もしくは聞かれなくても「今度は長く働きたい」というメッセージングをしつこくした。

思い起こせば、新卒の時もイギリスでも、ちゃんと就活をしてこなかった。ちゃんと面接は受けたけど、いわゆる「シューカツ」みたいな、自己分析をして、SPI受けて、企業説明会行って、OG訪問して〜みたいなのは無縁だった。だから、今更就活や面接のいろはを学ぶことになった。

大体聞かれることがわかってからは、いくつかネタやエピソードを仕込んでおいて対応してたのだけど、それまではいったい何を聞きたくてそんなことを言ってくるのかわかんなかったから、変な一問一答みたいになってしまっていた。福岡のとある企業の面接は噛み合わなかったなー笑

いくつか就活用のYouTubeチャンネルを見ていたけど、個人的には、このたまだいという方の説明の仕方が優しくて好きだった。(もっと厳しいおじさん人事系YouTuberとかもいらっしゃったけど、ただで精神的に落ち着かない状態では観るのがきつかった)


受からなかった理由 3. 日本語が下手くそ


例えばホテルのフロント、CA、秘書のような訓練された喋り方ができた方が望ましい企業や職種には向いてないみたい。実際にはこれらの職種は受けていないけど、例えばコンサルとか、企業に提案とか、そういう系。
実際「ややくだけた印象がある」と言われたので、これはどうしようもないので、これからもゆるいところで働くことにする。能力云々というより、向き不向き。Yes, ゆとり。


5月半ばになって、ようやく市場や自分の位置、書類や面接のコツがわかってきた。少しずつ転職活動が動き出してきた。


お世話になったエージェント


Doda
話はとにかく聞いてくれる。
私の話を聞いてくれて、最初こそは「面倒臭え思考だな」と思われていた感じはあるけど、まあまあ理解してくれて、私が興味ありそうな求人を見つけてくれた。
経歴書の書き方は、だいたいこんな感じーみたいな、会社で統一はされていなさそう。私の場合は書類通過率低めだった。
でも、たぶん一番お世話になったから、内定が出た連絡をした時「これにてサポートを終わりにします」と言われたときには、ちょっとうるっとしちゃって「地元の海苔を送りたいです」と無意識のうちに言っていたけど、「お気持ちだけで十分です」と言われた笑


リクナビエージェント
利用者の経歴書の書き方は割と統一されている印象。したがって、書類は通りやすい。だけど、アプライしすぎ注意!よくわからないところと面接する羽目になる。最初の面談の予約が取りにくくて、他のエージェントとタイミングが遅れてしまった。
(最終結果のタイミングを合わせられた方がいいみたい)


中小規模のエージェント
ある程度私の話を聞いてくれて、それで合ってそうな求人を紹介してくれるし、面接の後とかもプッシュしてくれる。企業としても、エージェントを通すから、面接をする私の1次情報だけでなく、担当の人の2次情報も得られるから、もっと慎重にジャッジできるのだと思う。
私はこれに頼りきって内定をもらった。

大手よりも、エージェントと企業の繋がりは密な感じがする。
特に、内定をもらった会社を紹介してくれたエージェントは、ゆとり世代のための受け皿、みたいなところだったから、かなり手厚いなと思った。
(正確には、就活浪人した人や、新卒で働いたけど1年足らずで辞めてしまった人など向けに企業とのマッチングをしているみたい)


サステナブルのこと

私が大学を卒業をした5年前から、かなりこの界隈の状況が変わってきている。5年前なら「興味あります!」がかなりウエイト高かったと思うんだけど、毎日SDGs特集が組まれてるくらいには個人もメディアも企業も注目している。だからこそ(特にバックオフィスの職種だと)即戦力となる経歴重視なのかもな。。(例えば、その人が今までサステナとかやってきてなくても、経歴とスキルがある方が望ましいのかな)正直悔しい!だってさ、私は8年前くらいにはこのことに注目してたのに。出遅れたっていうか、今関われないことがすごく残念。まあ、ここに関しては、ずっと生活の軸として持ち続けていれば、いつか何かに繋がると思う。


余談:適性検査全落ち笑
対策のしようがない。
とあるアパレル系の会社の1次面接を受けた後に、適性検査があったんだけど、「面接での印象と適性検査の結果が真逆でしたので、不採用」と言われた。え、私サイコパスなの?笑
どこがどう?とかは教えてもらえなかったんだけどさ。
だから、もし次転職することがあったら、絶対に適性検査のないところにしたい(切実)
あと、適性検査ってどうなの?普通に生活している私と、仕事している時の私って違うじゃん?例えば、私は楽しく人とお話をするのは好きだけど、1人黙々と作業するのも好きで、それは全く矛盾していないと思うんだ。


余談:胡散臭いイギリス英語の吉凶
業務で必要だからと、日本人相手にちょろっと英語の面接があったりする。
(とある企業で事前に知らされずに、ドイツの方と英語の最終面接だったけどそれは割愛)
吉と出る場合→「すごい!イギリス訛り!」
凶と出る場合→イギリスっぽい喋り方をうざいとか、脅威に感じられる時。
(「あ、この人とは相性合わないだろうな」とこちらも感じた、40代半ばくらいの女性の面接官と英語の面接を受けたのだけど、その人にとって、イギリスかぶれは鬱陶しかったと思う)

今後のこと

なんと!人生で10時間しか滞在したことないのに、大阪の会社で貿易の担当をすることになった。新天地!イギリスでの経験やパーソナリティを評価してくれたみたい。(そもそもエージェントの方のおかげではある)不安なのは、大阪には知り合いは片手で数える程しかいない。でもまあ、今までも人生を新しくスタートする時、私には物理的な断絶が必要だったから、「1. 高校までの福岡」「2. 学生から社会人闇期までの東京(時々ロンドン)」「3. 2の意味を考えるイギリスワーホリ」「4. やっと"オトナ"になれそうな大阪」みたいな感じなのではないかな。

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(いい感じの喫茶店を見つけたから、たぶん生きていける)


そんなことを考えられるようになる頃には、歯茎も良好だし、口内炎も治ってた。今となっては、辛いものも冷たいものも、大歓迎。


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(ここ最近で占い2回とタロット1回に課金してるんだけど笑、どれも「新しいスタートに最高の時」と出ているらしい。みんな応援しているし、全ては目の前に用意されている、的なことが出ている。とのこと。というか、そのように言ってもらえるように、こちらが仕向けているのかもしれないけど。まあ、いい方向に向かってるっぽい。)

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