○行ってみた○ 花輪奈穂写真展「gathers and spillages 〜付加体と礫〜」レポート
こんにちは。
三崎に住み始めて1年、雑貨屋をやったりフリーランスでデザイナーなどをしているリコです。
今回は、三崎のストールブランド「ルイヌノ」のアトリエで開催している「gathers and spillages〜付加体と礫〜」へ行ってきた日のことを、noteに書かせてもらいました。場の雰囲気が伝わるような写真もたくさん載せていますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
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「gathers and spillages〜付加体と礫〜」
ふかたい と れき……?
と首を傾げながら、住まいから自転車で3分ほどのところにある、ルイヌノを主宰するルイさんのアトリエへ向かう。三崎港から歩くと徒歩15分くらいで、一番近いバス停の北条からは徒歩6分。三崎港から北条湾へ、海に沿って散歩するのは私のお気に入りの時間。
路地に入り大きな橋の下にたどり着くと、トタンの家が数件並んでいる。そのひとつが会場のルイヌノのアトリエ。ポスターが貼ってあるのが目印だ。
その日は、ルイさんが作業をしている日で「こんにちは〜どうぞ」と笑顔で迎えてくださった。個展終了直後のようで大作が出迎えてくれた。
聞くと、会期中は必ず誰かが在廊しているとのこと。ルイさんか、この写真展を企画する写真家の阿部明子さん、そして今回展示している写真家の花輪奈穂さん。
天井から吊るされた大きな布には、花輪さんの写真が鮮やかに転写されている。外から入る風ですこしなびくと、写真の見え方も変わる。透けて見える向こうの景色もとてもきれいだった。
樹脂を用いた作品は、光が差し込んできらきらと光を放っている。なにか歪な形に窪んでいたりするのはなんだろう?と呟いていると「それは実際に城ヶ島の岩から型をとって、そのままの凹凸を表現しているんだよ」と教えてくれた。
よくみると、写真が印刷されている布にも刺繍が施され、ギャザー(縫い縮めたひだ)が生まれている。
「gathers and spillages」「付加体と礫」
花輪さんが城ヶ島の「地層」の面白さに着想を得たテーマなのだそう。展示の概要を読んでいると、
とあった。三崎から橋一本で繋がっている離島・城ヶ島には、有名な磯(岩場)や地層が存在する。あの圧巻の地形にはそんな背景があったのか。全然知らなかった…。城ヶ島を舞台としたテーマの背景が少しずつ浮かび上がってきた。
花輪さんがつくるアクセサリーも販売している。樹脂やアクリル板を使った写真表現を多く手がける作家さんで、過去の作品も凛としていて美しい。
その隣には、今回の展示に合わせて選書された本棚が。南下浦町にある古本屋 汀線さんによるもの。気になる本がたくさん、こちらも購入可能なのだそう。
ルイさんの作業もちょっと覗かせてもらえて、しかも個人制作の作品もみれるなんて今日はラッキーデイ。アトリエで開催する展示の面白さをはじめて知れた。
すっかり長居して、お腹がぺこぺこに。ルイさんが行きつけのうどん はるかぜさんに行くことを決め、後ろ髪をひかれながらアトリエをあとにした。
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アトリエにお邪魔するって、ちょっと緊張するな…と思っていたけど、全くそんな必要はなかったみたい。作家さんと話す、ではなく「わたしとあなた」の同じ目線で話せる。それがとっても楽だったな。
会期は1月31日(水)まで。みんなで座りながらおしゃべりするトークイベントが1月24日(水)にあるみたい。絶対楽しいだろうなと思って、カレンダーに予定を入れた。
展示は要予約制だけど、1月20〜28日は予約フリーウィーク。その期間以外でも気軽に連絡して大丈夫。やさしく出迎えてくれます。ぜひみなさんも行ってみてください〜
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