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若いときほどその浅い思考で言い切ってしまえ


「若気の至り」って言葉がある。大人に言われるとやっぱりムカつくし、できることならそんな失態は避けたいところ。ただ、失敗した若者に対して「若気の至りだ」とか騒ぎ立て、まるで失敗がいけないことであるかのように説いてくる老害にはならない為には、やはり「若気の至り」を経験しなくっちゃいけない。

「若気の至り」は、つまり「失敗」を指す。
よく失敗こそ大切というけれど、若いうちはどうしてもそれが分からない。落ち込んでしまうし、立ち直れなくなることもある。

「成功」は嬉しい。でも「これでよかったんだ。自信を持とう!」という一見ポジティブな影響があるように思えて、その後どう成功経験を活かしていくかを考えて次に繋げようとしない限りは、経験値になったというには微々たる糧。

「失敗」は残念。でも「これじゃあだめだ。どうしよう…」という一見ネガティブ感情がセットのように思えて、成功したときよりも真剣にその結果を受け止められるだけの冷静さも伴う。きちんと結果に向き合えれば必然的に経験値ボーナスが入る状態なんだから、もったいない。


変に賢い場合は特に、「若気の至り」を避けることができてしまう。安定択を上手に選び取れる。上手に安定択を選び続けることができた暁には、失敗によるネガティブな時間と学びの瞬間を全てまとめてスルーすることができる。まるでディズニーリゾートのファストパス。ワクワクする待ち時間も無しに努力せずに追い越しまくった後のアトラクションの体感時間は短く感じ、思ったより面白くないよね。なんでかな。

そもそも「生きている時間が短い = 経験値が少ない」のだから。何やっても失敗するのが普通。うまくいったことは得意なこと。人生において成功を掴むためには、何も学ばずして掴むことはできない。ほんとは人生に成功も失敗もないけど、若いうちは成功を目指してなんぼ。

テスト勉強や資格勉強するときってインプットとアウトプットを意識するでしょ?それと同じで人間的な成長や人生の勉強にだってインプットとアウトプットの両方が大切になる。自分が読みたい自己啓発本をたっくさん読み漁って優越感を感じるのは自由。でも自分で選んだ都合の良い情報を仕入れただけだよね。自分の言葉で外に出す、循環させる。

だから。自分の考えや取り入れた価値観、経験から学んだこと、人に教わったこと、知らなかった知識。これらぜんぶ、自分の中に留めてないで、濁らせてないで。


間違ったことを言ってしまった、してしまったとしても、その誤ったアウトプットが後悔や反省の念と一緒に経験値ボーナスが発生する。言動にしてしまった過去が自分の伸びしろを無限に引き伸ばしてくれる。

示した言動に対して大人から注意を受けるかもしれない。そのときは理解できないこともあるだろう。その怒られた瞬間は悶々としても、意地悪なことにずーっと後になって突然腑に落ちることがある。なんでタイムラグがあるんだよ!と何度思ったことか。



深く考えたつもりでもどうせ浅いからさっさと吐き出せ。
若かろうが歳を重ねようが、間違えるんだ。
だったらなおさら。若い時ほどその浅い思考で言い切ってしまえ。

「大切にしまっておきたい思い出」はあっても
「大切なしまっておくべき考え」なんてないから。


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