【MTGA】僕たち私たちのヒストリック・アンソロジー4 白編

 こんにちは。バーチャルPWの重寝 累花です。

 突然ですが、(本当に突然)ヒストリック・アンソロジーの第4弾が急に発表されました。
 ストリクスヘイヴンの前ぐらいには出すよ~という話だったので、時期的に不思議ではないのですが……。時のらせんリマスターのカードリスト発表直後で油断していました。

 「ヒストリック・アンソロジー」シリーズ(以下:ヒスアン)は本来の収録セットに囚われず、古今東西の人気(?)カードをMTGAに実装し、ヒストリックをもっとエキサイティングかつ唯一性のあるフォーマットにしようというコンセプトのセットです。
 既に第1弾~第3弾がリリースされており、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》などがヒストリックに追加されています。

ウラモグ

 ヒスアン4で追加されるカードは全25種。
 公式ではとてもワクワクする順番での紹介となっていますが、この記事及び以降の記事ではカラーホイール順(白青黒赤緑、多色、無色)の順で紹介していきたいと思います。

青編はこちら。
黒編はこちら。
赤編はこちら。
緑編はこちら。
多色・無色編は(執筆中)

1.白のカード

《スレイベンの検査官》

検査官

 イニストラードを覆う影(パイオニアリーガル)出身。
 ETBで手掛かり(2マナ+生け贄で1ドローに変換できるアーティファクト)を生成する人間クリーチャー。
 ドローの苦手な白には珍しく、堅実に手札を稼げるカード。
手掛かりはアーティファクトなので、当時のスタンダードではカラデシュの各種アーティファクトシナジーとも相性が良かったらしいです。
 
 残念ながらイニ影ブロック自体は現在MTGAに収録されていないので、 《サリアの副官》など当時の人間と肩を並べることは現状できません。
 部族も人間・兵士ですので、戦士や騎士にもなれないです。
 しかしイクサランの昇殿や、イコリアの人間シナジー、各ターン2枚目のドロー誘発カードと新たな相方候補もいっぱいいます。
 《ブレタガルドをかけた戦い》もアーティファクト・トークンを増やせるので良いかもしれません。

 非常に取り回しの良いカードなので、今後の人間部族の強化などによってよく見ることになるカードかもしれません。

《典雅な襲撃者》

襲撃者

 破滅の刻(パイオニアリーガル)出身。
 アモンケットリマスターの収録漏れカードでもあり、フルスポイラーが出た当時は全世界の猫派、及び《離れられない二匹、リンとセリ》コミュニティが涙したと言われています。

 2/1/1二段攻撃だけでもアンコモンの《剣術の名手》並のスペックですが、そこで終わらないのがレアカード。(3)(W)(W)で永遠を行い、4/4二段攻撃のゾンビキャットトークンとして戦場に戻ってきます。

 猫、ゾンビ、トークンなど各種シナジーを受けやすい特性持ちなのはもちろん、変容とも相性が良い。白2マナで二段攻撃を持つnot人間はこいつと《コーの刃使い》だけ。
 二段攻撃持ち全般に言えることですが、白お得意のコンバット・トリックや装備品との組み合わせで爆発的な打点が出せるので今後が楽しみな1人。いや、1匹。

《石の宣告》

石の宣告

 イニストラードを覆う影(パイオニアリーガル)出身。
 ナヒリがソリンにぶちギレて、荘園の吸血鬼たちを石に閉じ込めたシーンを現したカード。シンゴジラのラストシーンみたいで気味が悪い。

 白がたまにする、相手に何かしらの恩恵を与えてしまう除去。
 調査=実質1ドローではあるものの、2マナはきっちり要求するしトークンを除去した場合は無料だし、そもそも追放だし……と、かなり強い方。ソーサリーなのが唯一弱点かという程度。
 ヒストリック収録内だと《不可解な終焉》あたりが近い立ち位置でしょうか。向こうは軽量しか除去できないものの、エンチャント除去ができない赤単などにとっては完全除去になります。
 《熱烈の神、ハゾレト》などにも触れられるため環境とチューニング次第では入る1枚になるかも?

《勝利の算段》

勝利の算段

 統率者レジェンズ(レガシーリーガル・特殊セット)出身。
クソデカ神話呪文サイクルの一種ですが、1枚だけヒストリックにやってきました。
 トリプルシンボル、9マナと非常に重いですが自分の墓地のPW、アーティファクト、エンチャントを全て釣り上げます。
 黒の《闇の領域の隆盛》が9マナで全ての墓地にある生物を釣るので、その白版らしいデザインですね。《屋敷の踊り》なんかも近いかも。

 白は墓地肥やしを得意としない色なので、能動的に使うには黒や青などでのサポートが必須となります。ヒストリックには優秀なマナファクトが多数収録されているので、9マナ出すための手段も兼ねてそちらも使いたいところ。
 クリーチャーを釣れないため、これが決まった時点で勝利を確実にするにはどうするかも腕の見せどころになりそうです。
アーティファクト・クリーチャーやエンチャント・クリーチャーを釣る、強力なPWや英雄譚を並べて制圧する、《ボーラスの城塞》で生け贄にしたパーマネントを全て釣り上げてもう1回……?
 重さに見合った豪快かつ強力なカードなので、派手にゲームを決めるギミックを考えたくなる1枚ですね。


次回は青のカードを紹介していきたいと思います。
それでは。



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