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そろばん と 山種美術館

米相場と株式相場で成功した相場師ヤマタネこと山崎種二の相場哲学は
「一気に大儲けを狙わず、ほどほどの儲けを着実に積み上げていく」
「ゼロか倍かという精神がまちがいのもとである」
というものです。
相場というのは蛮勇を張り合ったり、奇を衒ったことをしているところと思われる方も少なくないようですが、実際は強欲を諌めて現実的にやっていくところだと改めて思い知らされる台詞です。ヤマタネ証券は現SMBC日興証券。

このヤマタネを主人公にした「そろばん」って経済小説が面白そうなので、購入候補本にリストしてたちょうどその頃、相互フォローのつきふね様の山種美術館の記事を拝読いたしたんです。そこで私はシンクロニティやなと得心して、渋谷あたりに行く機会に速水御舟と小林古径なと思っていたら、早々にその機会を得ることがでました!


フライヤーからしていい。

渋谷からバスに乗って、青山学院や実践女子を通り過ぎて、國學院付近「東4丁目」下車。降りたあたりに山種美術館方面の矢印看板があるので迷いません。看板ないとちょっと不安ですね。東京は大きい建物ばっかりやからな。

周りは住宅とか、公立の学校とかがあるエリアです。
渋谷駅周りとは随分違う。

今回の小林古径と速水御舟は前半後半で展示が一部変わります。現在の展示は季節を意識して牡丹や紫陽花の描かれている作品が多いです。

この黒は二度と描けないというこの速水御舟の「炎舞」の闇よ。これですよ。


小林古径の「清姫」も!(「安珍清姫」とか「道成寺」とかのタイトルで歌舞伎や能にもなっている紀国の道成寺、清姫伝説。蛇と鐘と執念のお話。)ちょっと期待以上のものが拝めました。

そして館内でまさかのカメラのシャッター音。
?!堂々と写メしてるひといるんですが。

え。写真撮っていいの。
なんでこれだけいいの。
よくわからんけど堂々と撮る!
しかも室生の磨崖仏。感涙。泣くわ。

ここ、山種美術館は横山大観、上村松園、東山魁夷、鏑木清方も所蔵ありとのことで、今後も楽しめそうです。しかしそもそも私、東京の美術館てほぼ知らないのでは。上野の国立博物館で兵馬俑みたくらいしかあまり記憶にない‥根津美術館とか五島美術館とか、私は好きそう。近畿拠点の寺社仏閣が美術館博物館に優先人生ですが、東京の美術館博物館も楽しそうですね。

↑次回はこれのようです。
その前に小林古径と速水御舟にもう一回行っておきたい。

しかしもしも仮に万一、大儲けしても自分はこういった美術品の収集はしない気がする。お金持ちになってもこんな絵を飾れる家でなくて、やはり無機質な居住空間に生きるんやろうな。そして美術館を好きに巡る。あんまり今と変わらんかも。

そしてやはり相互フォローの九條正博様の博物館の巡り方の記事が、当然に美術館鑑賞にもとても参考になりました。ありがとうございます。


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