ハイになるか灰になるか

小学生の時、マラソン大会が嫌で仕方なかった。
さらに、マラソン大会に向けて毎日最低◯km走りましょうみたいな記録シートがまた苦痛で、よくシートをごまかして色を塗っていた記憶がある。

中学生の時、バスケ部の練習で「10往復」が嫌で仕方なかった。
10往復はダッシュ10往復のことで、ダッシュ10往復はもはやダッシュではなく、ダッシュ10往復相当の中距離走でしかない。
これはごまかしようがなく仕方なく走っていた。
しかもちょっとだらけるとさらに往復させられるので今思い返しても地獄だった。

このような若き日のエピソードからもわかる通り、中長距離走やそういった思考には向かない性格なのだなとつくづく思う。
それを克服するきっかけも志もないまますっかり大人になってしまった。

38歳にもなるとビジネス系の情報に触れる機会は多く、ネット見ても本読んでもビジネス系の情報が引っかかってくるし、自分で起業するとなおさら敏感になってしまう。

良いか悪いかは別として、僕は中長期的な目標やビジョンを持つこと、それに向かって計画的に行動していくことができない。
気質のせいにするのもどうかと思うが、脳が体がそれを拒否する。
今思えば、中長期的な目標に対して達成できたという成功体験がないからだろうと思う。
せいぜい目標として見えるのは1ヶ月程度ではないだろうか。
1年後、半年後なんてとてもじゃないけど見えないし読めない。
綿密な計画を立てて、日々の目標を成し遂げて、計画目標を達成しようということより、今やっちゃおうというタイプなのだ。

例えば「起業したい」という友達がいたとして、「じゃあまずは◯◯円資金を貯めて◯年後に〜」というアドバイスは絶対にできない。
「よし、今やっちゃおう」と言うだろうと思う。
現職があるのだとしたら「副業サイズでまずやろうぜ」と。
多少お金があるならいきなり法人化するのも良し、開業届出して小さく起業するのもありだし。
まずはやっちゃおうぜと思ってしまう。

中長期的に計画を立ててそこに時間をかけて向かっていく人はすごいなと思う。
僕はその点、両極端なのだ。
ガバッと働いて、ガバッと休む。
働くときはじっくり集中力マックスで没入するのだけど、気が入らない時は本当に何もしない。
「ハイになるか灰になるか」とはよく言ったものでそのような働き方を体現している。

現在はどうやら「灰」の期間のようで、何をやっても身が入らない。
「これではイカン」とも思いつつ、自己嫌悪に陥らないように「休みも肝心」というマインドを行ったり来たりしている。
申し訳程度にデスクに座り、最低限の作業はこなしているものの、なんとなく身が入らない。
「なんだかつまらん」「面白くない」などと思いながら作業している。
何か状況を打破できるものはないかと模索していた時に「そういや最近文章書いてないな」と思い立ち、現在に至る。
そして今書いていて一瞬デジャヴを感じた。
こんなような記事過去にも書かなかったかな?と。
多分気のせいである。

こんな風に目的もまとまりもない文章を書いてみるのは良いかもしれない。
「なぜならば」とか書く必要もなく、結論を最初に述べるでもなく、要点を3つにしぼるでもなく、本当に思いついたままに書くのだ。
思考と心理の整理に良さそうだ。

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