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【sci-bone】スポーツのできないをなくす”着る運動神経デバイス”の研究開発

こんにちは!sci-bone代表の宮澤留以と申します。

私たちsci-boneは、科学を使ってスポーツができるようになるためのウェアラブルデバイスの研究開発をしております。

現在、市場にはたくさんのウェアラブルデバイスが登場し、みなさまの生活にも浸透しつつあります。実はその中でも、ウェアラブル×スポーツが非常にアツいのです。

ウェアラブル×スポーツの中で私たちsci-boneが実施していく取り組みを紹介していきます!

0. はじめに

運動が苦手だった小学生
私は1994年に長野県飯田市で生まれ、自然に囲まれ生活してきました。
当然、放課後や休み時間は外でのスポーツや遊びが中心でした。
しかし、小学生になり、他の友達と遊んでいて徐々に気づいていきます。。。

”んんん、わい、スポーツできなくね”

同級生と比べて、ボールや道具を使った遊び・スポーツの習得が圧倒的に遅かったのです。外での遊びが中心の私には大問題でした。ボールを速く(遠くに)投げられない、振っても球に当たらない、跳び箱が飛べない、脚も速くない、、、本当に運動が苦手でした。

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運動の上達
10歳くらいになると、足が速いとモテるということを知り、こっそり走る練習や調査(関連する本を読んだりTVを見るくらいでしたが)を始めました。

”んんん、みんな、つま先で走ってない?”

足が速い人はみんな、つま先(母指球)で走っていたのです。当時、体育の授業で踵から着地して走りましょう!と教えられていた私にとっては衝撃でした。実際につま先での着地に変更すると、それだけでタイムが向上していったのです。※大学まで陸上競技をしっかり続けたがモテなかった。。。

以降、他のスポーツでも動作を見て、要点を掴むことで、パフォーマンスを向上させることを意識して取り組み、比較的早くに動作を習得できるようになりました。そうして、スポーツを科学的に上達させていくことに興味を持っていきました。

スポーツの上達をサポートする研究開発

スポーツを科学的に上達させるために、大学(大学院)ではスポーツウェアや生体計測の研究開発、新卒で繊維メーカーに就職して以来、ウェアラブルデバイスの研究開発に携わってきました。

しかし、運動能力を向上させるサービスや研究を作ることはできなかったのです。それは、現在のサービスの多くが、動作を計測し可視化、そのデータから課題を把握するところで止まっているからでした。状態を把握できたとしても、実際に運動ができるようになるまでに高いハードルが存在していました。

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そうして、ユーザーが装着するだけで、直接的に運動ができるようになるようにサポートサービスを作りたいと思い、sci-boneをはじめました。

1.  着る運動神経とは

サービス
sci-boneは着るだけで運動の上達をサポートするサービス(デバイス)です。
・適切な動きが振動でわかるウェアラブルデバイス
・科学的なコツをインストールするアプリケーション
で構成されています。

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デバイスの仕組み
デバイスは背中上部と腰の2点で計測したモーションデータをもとに、振動を用いて動作に介入していきます。ロボットスーツ、パワードスーツと違って、外部から力を加えるわけではないので、純粋にパワーアップするわけではありません。自分に適した動きが感覚的にわかることを目指していますので、自分の能力を100%出すことに注力しています。

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2. 直近の活動

(1)プロトタイプ開発
計測部1点、振動部1点の簡易プロトを製作し、ルールベースで振動を制御しています。汎用マイコンを使って、早く、ざっくり効果があるかを主観的・客観的に検証しています。

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(2)データ計測
開発したプロトを使って、すぐ検証しています。今週は、ランニングのデータを計測するために、毎日2回ずつの計測し、死にそうになりながら走りました。実際に着用しデータを計測してみると、計測精度以外にも、着心地や見た目など、気づくことも多くあって、毎日学ぶことが多いです。

(3)TSG2021ファイナルへの出場
11月はピッチコンテストへの出場も積極的に行い、中でも国内最大級の応募数のあるTOKYO STARTUP GATEWAY 2021ではファイナリストに選出されました!応援いただきありがとうございました!

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TOKYO STARTUP GATEWAY 2021では残念ながら、入賞とはなりませんでいたが、これをバネに事業で圧倒的な成長をしていくことを決意しました。ピッチコンテストはあくまでコンテストだと割り切っていきます!

【ピッチ動画】
https://www.youtube.com/watch?v=6UPFo0p0cgQ&


【11月のコンテスト実績】
TOKYO STARTUOP GATEWAY 2021  ファイナリスト選出
信州ベンチャーコンテスト アイデア部門 奨励賞※
Wemake/フォスター電機株式会社 ファイナリスト選出
※のちにNICT賞であることが判明

3. スポーツ×ウェアラブル市場の状況

ウェアラブルと聞くと、ウォッチ(バンド)タイプをイメージする方が多い方が多いかと思います。実際、現在の市場の大半はウォッチタイプですが、意外とスマート衣料品市場もアツいのです。
世界のスマート衣料品市場は2019年に約16億米ドルと推定され、2020年からの7年間で20%/年を超える健全な成長率で成長すると予想されています。

そして、スポーツ分野でも、従来のトレーニングウェアの市場1000億円超に加え、IoT活用によるさらなる市場の成長が予想されます。この数年で、ウェアラブルデバイスの日常生活への浸透が進み、そしてスポーツ×ウェアラブルも一般的になっていきます。

私たちsci-boneはこの市場の中で、多くの運動の課題を抱えている方々へ、運動ができるようになる経験を提供し続けていきます。

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4. 今後の活動

2023年12月のサービスリリースに向けて、デバイスの開発と効果検証を繰り返しています。

2022年3月:プロトタイプ開発→メンバー内検証
2022年12月:α版デバイス+アプリ開発→研究機関での検証
2023年12月:β版デバイス+アプリ開発→リリース

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直近での実施内容
(1)プロトタイプの開発・検証
プロトタイプの開発とメンバー内検証を実施し、大きく効果があることを確認していきます。開発⇄検証を繰り返し、デバイスの介入効果を早期に確認することを目指していきます。

(2)文献調査
どんな動作が適切か文献調査を進めています。現在は、計測したモーションデータをもとにルールベースで振動を制御するための条件の設定をしています。また、振動の知覚や振動を用いた動作介入効果の検証についても同時に調査を進めています。

(3)とにかく装着&計測
ウェアラブルデバイス(特にスマートウェア)あるあるなんですが、意外と開発者が着用しないケースが多いのです。まずは、自分たちが着用し、効果のあるもの、不快感や手間が少なくなるようにしていきます。
そして、デバイスを着用し、計測、介入することで本当に運動ができるようになるのか、継続してデータを計測し検証していきます。

12月12日に開催されるクリスマス大阪城チャレンジランにも、プロトタイプを着用し出走予定です。

(4)登記
ここまで、色々活動していることを書いておりますが、まだ登記できておりません。2022年2月を目安に登記準備進めていきます。

5. メンバー募集

sci-boneが掲げる誰でも運動ができるようになる世界の実現を目指すためには、従来のスポーツ分野にとらわれない、スポーツが好きで、情熱的で、少しギークな仲間が必要です。

sci-boneは、H/W、AI、センシングの技術を融合し、今までにないウェアラルブルデバイス・サービスを提供していくため、おそらく幾度となく高い壁を乗り越える必要があるはずです。是非、私たちとともに、科学を使ってスポーツを上達させていくことに挑戦みませんか?厳しい戦いになるかもしれませんが、ここを切り抜けることで、新しい形のスポーツメーカーとして、みなさまに多くの価値を提供できると信じています。

現在、宮澤含め3名のメンバーで開発・検証をしています。生体計測の研究経験を持つメンバーですが、製品開発経験が少なく、下記の方々のジョインをお待ちしております。

(1)H/Wエンジニア
sci-boneのウェアラブルデバイスの開発を一緒にしてくれる方を募集しています。2022年12月にα版デバイスの完成を目指し、設計・開発をしていきます。

(2)AIエンジニア
デバイスの振動の個人最適化、適したフォームの推薦アルゴリズムの構築など、少し変わったモデルの構築していく仕組みを考えています。人間の感覚が関わるところでもあり、非常に困難な課題も多いと思いますが、ぜひ一緒に開発・検証していきましょう!

(3)スポーツエンジニア
自分のやっている(好きな)スポーツの動作習得を理論に落とし込み、検証していきます。学問でいうと、スポーツ工学や人間工学がイメージ近いです。動作を計測し、振動で介入していき、動作が改善するかの検証と計画を繰り返していきます。初期はルールベースでの振動制御を考えておりますので、一緒に仮説を作って、検証していきましょう!

6. さいごに

私たちsci-boneは、科学とコツを融合し、体にインストールすることで誰でも運動ができる世界の実現を目指し、研究開発を繰り返していきます。
運動が苦手(だった方)、科学を使って運動ができるようになりたい方、ご応援いただけると励みになります!また、是非拡散いただけると助かります!

note更新も定期的にしていく予定ですので、楽しみにしていてください!

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