土へ還った私の大切な、叶
黒かった鱗に最期に触れた時、埋葬した時、その重みはただの有機物としての重さではなく、想いや命そのものの重みだと感じた。涙が抑えきれなかった。
出逢いは、1月の浅草の初詣。夏祭りにおっちゃんが気前よくフレンドリーにやっている出店のような場所。『金魚すくい』のフラッグを見た時、すぐに幼少期のあの高揚感を思い出した。
「やりたい!絶対とる!!」
そう口にした私を呆れながら見守る母と弟。小さい子がポイを片手に笑顔で奮闘する中、真面目な顔をしておっちゃんに話しかける私
「2回やらせ