長野の通貨は10円玉、電車は手動で動く話-長野旅その①-
新幹線は全て品川駅から出発すると思っていた僕と、一緒に乗るはずだったがチケットを無くし古典的な失敗で乗り遅れたとしさんと始まった長野旅。
無事長野駅に到着すると、一言目は「さぶっ」。半袖Tシャツ on パーカーの僕にとっては過酷な環境だと肌で感じた。
今回の旅の目的はキノコ狩り&野尻湖のサウナ。テンションが上がる垂れ幕でお出迎え。
*ここから長野県民の方は極力見ないでください*
*長野好きです!先に言っておきます、好きです!*
目的地の黒姫駅まで乗り換えるまで15分ほど。せっかく長野に来たんだから、名物食べないとね。
「やっぱ、蕎麦だな」
ウキウキ気分で改札を出てすぐに立ち食い蕎麦屋があったので入店。
券売機の前に1人のおじさんが並んでる。混んでなかったので、なんとか時間が間に合いそう。
ここは長野。1本電車を乗り過ごすと30分遅刻してしまうので時間は常に気にしながら。残り12分。
券売機にお金を入れるおじさん。チャリン。
券売機にお金をさらに入れるおじさん。チャリン。
券売機にお金をさらにさらに入れるおじさん。チャリン。
券売機にお金をさらにさらにさらに入れるおじさん。チャリン。
残り10分。
ちょいちょいちょい、ちょっと待っておじさんよ。
10円玉で全部入れてない?
100円玉とか1000円札ないの?長野の通貨って10円玉しかないの。
券売機にお金をさらにさらにさらにさらに入れるおじさん。チャリン。
残り9分。
時間がない。とはいえかけそば蕎麦は310円。あと10枚程度。
チャリン、チャリン、チャリン。
券売機に入る10円玉が時計の針の音のように聞こえる。
残り8分。
ギリギリの戦いだ。慣れてない駅なので、2-3分の余裕は欲しい。
そして、310円に到達。ここで月見そばだったらどうしよう。さらに40円追加されてしまう。
おじさんの手は「かけそば」のボタンに。一安心。僕はすぐに券が買えるように500円玉を握りしめていた。東京の通貨は500円もあるんだぞ、という気持ちとともに。
残り7分。
チャリン、チャリン
えっ、おじさん・・・
サイドメニューのいなり寿司まで頼もうとしてるー!!!!
いや、もしかするとサイドメニューのいなり寿司じゃなくて、蕎麦を二杯食うかもしれない。そうなると確実に時間がなくなる。
てか
どんだけ10円玉持ってるんだろう。やっぱり長野の通貨は10円玉なのだろうか。
このままだとやばいので、名残惜しいけど蕎麦を諦めねば・・・。
せっかく長野に来たのだから、名物は食べておきたい。フードコート的なところに駆け足でいき、
おやきをゲット。先ほど握りしめてた500円玉を渡し、一安心。近くのお店で「りんごサイダー」も一緒に買う余裕も少しあり。最高のコンビやん。
そして駆け足で改札に向かい、改札にスマホを当てて、
ガンッ!
イノシシのごとく改札のストッパーにぶつかった。
Suica対応してない・・・。Suicaというか電子マネーが対応してないようで。Ringoとかそういう電子マネーないの?
仕方がない。急いで券売機に向かい、階段を急いで駆け下りる。
さぁ電車に乗るぞ!
あれ?ドアが閉まってる?なんでだ?
半開き?開くの途中で諦めた?
手動だと!?去年グンマーに行った時もボタンで開く式でカルチャーショックを受けたのに、手動で開くドアとか想像を超えていた。
しかも、まぁまぁ重いし。長野の人は腕っ節良さそうだな。
どうやら長野県の子に聞いたら、ドアが開きっぱなしだと寒いから手動になってるらしい。
長野県民、優しい・・・。地元なんて海の近くの誰も乗らない駅で数分開きっぱなしってのあったぞ、海風が寒い寒い。長野を見習え、近鉄電車よ。
とりあえず、ギリギリ間に合い長野駅に着いてから走り回ったので、こちらのりんごサイダーをいただこう。長野のりんご、いい響。
果汁10%のサイダーというものは、想像以上にりんご味が薄く、りんごの香りのするサイダーと言ったほうが表現としてはあってる。
おやきの味が濃いので、りんごサイダーの味は見事にかき消され、いろはすのりんご味と思うことにしよう。うん、思い込みって大事。300円くらいしたけど。
周りの風景を見るとほのぼの。長野駅に着いてからバタバタすることあったけど、この風景見ると全てが癒される。
たまに電波が3Gになったり、アンテナが1本になったり、LINEで写真送れなかったり、自然の洗礼を受けるがこれぞデジタルデトックス。落ち着け、スマホ中毒者。
そして電車で30分程度で目的地、黒姫に。いい風景!
続きはまた明日くらい。さて、めちゃ楽しかったキノコ狩りに!
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