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いつも蚊帳の外にいる

できれば誰だって人間関係のトラブルに巻き込まれたくないですよね。
ましてや、それが自分とは関係がないのに巻き添えを喰らうなんて面倒以外の何者でもありません。


突然ですが、私には得意なことがあります。
才能と言ってもいいかもしれません。

それは、何か人間関係のトラブルが起きた時、蚊帳の外でいられるという特技です。


例えば、高校生の時。
部活の中に2組のカップルがいました。
その2組のカップルの仲が拗れて、部活全体が巻き込まれたことがあったらしいのです。

「らしい」というのは、私はその部活に在籍してそのメンバーで部活動をしておきながら、そのようなトラブルがあったことを全く知らなかったからです。

トラブルが収束してから、部活のメンバーの1人に教えてもらいました。
まさに寝耳に水でした。


また、大学生の時。
大学で私は6人の女友達と行動を共にしていました。
グループで固まっていた方が何かと便利なのです。

そのグループの間で2人の仲が険悪になり、周りの3人が仲裁役となって巻き込まれたことがあったそうです。

そう、私以外の全員が巻き込まれていた時、私はやはり何も知りませんでした。
全て終わってから、
「あの時は大変だったよねー」
なんていわれて、
「えっ?なんのこと??」
「は?本気で言ってるの?苦労したし、すごく気まずかったじゃん!」
ごめんなさい。全然気がつきませんでした。


発覚したのがこれだけで、私が気づいていないトラブルはもっと沢山あったことでしょう。


それで気がついたのですが、自分の所属している人間関係の中で、誰と誰が険悪になろうが、それで周りの人が巻き込まれていようが、私はいつも蚊帳の外なのです。


当事者どころか、エキストラでさえない。
気がついていないから傍観者でもなくて、完全に部外者なのです。


私としては、面倒ごとに巻き込まれなくてよかった〜くらいな感じでした。

しかし、ふと疑問に思います。
私ってHSPなのではなかったか?と。

HSPというと、周りの環境に敏感ゆえに、いつも誰かの機嫌や人間関係に振り回されていることが多いですよね。

私はHSPでありながら、周りの人間関係に対してだけとても鈍感なのはなぜなのか。

私は自分に対する他人の感情には過剰に反応します。
しかし、自分と直接関与しない場合は、驚くほど鈍感だったのです。
他者同士の関係には無関心と言っても過言ではありません。

そう、高校生の時も大学生の時も私が誰かと険悪になったわけでも、私がトラブルを引き起こしたわけでもないのです。
当事者ではなかった。だから、鈍感でいられたわけです。

こうしてみると、私の他人の機微を察する能力にはだいぶ偏りがあるようです。
ある意味では自己中なのかもしれません…。

どうりで、今まで学校や職場での人間関係や相関図がちっともわからないわけです。
学校でのスクールカーストという暗黙の戒律も私は全く感じたことがありませんでした。
学校に限らず、人が集まるところにはカーストが自然とできるものらしく、それぞれの階層でそれぞれの悩みがあるようなのですが、私は全く実感がありません。

それもそのはずです。そもそもカーストという人間関係の蚊帳の外にいたからです。
上も下もない、言うなれば部外者でした。

こんな感じで、今まで無意識にトラブルを避けてきたので、私の主観で言えば私の周りの人間関係は概ね平和でした。
(個人的に攻撃してくる人はいたので常に平和とは言えませんでしたが)
(そして私個人への攻撃にはめっぽう弱い)


トラブルに巻き込まれやすい性質の人は、勇気を出して他人事と割り切って無関心に徹するのもいいかもしれません。

きっと巻き込まれ体質の人は、優しい人なのだと思います。他人を放っておけないから巻き込まれるのです。

でも、そこは自分の心の安寧のためにも、トラブルの渦中にいる人たちから距離をとって、自ら蚊帳の外に出てみてください。

一歩引いて見たら、結構どうでもいいようなことで揉めてたりします。
我がことでないならば、いちいち付き合う義理はありません。
さっさと離脱しちゃいましょう。


蚊帳の外、部外者、疎外感のある言葉ですか、人間関係においては時にはこのくらいの距離感がちょうどいいこともあります。


蚊帳の外にいるとトラブルに巻き込まれなくて平和ですよ。
おすすめです。

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