多羅正崇

スポーツ記事やユーモアエッセイを書いています。2児に育てられている父。法政二中高−法大…

多羅正崇

スポーツ記事やユーモアエッセイを書いています。2児に育てられている父。法政二中高−法大−法大大学院(日本文学専攻)。神奈川県葉山町出身。小中は野球。高大でラグビー部に所属しSOでU19日本代表候補に選出。「Number」「ラグビーマガジン」「ジェイスポーツ」等に寄稿

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  • 有料コラム5本(ラグビー漫画『インビンシブル』単行本収録)

    2021年2月より連載されたラグビー漫画『インビンシブル』(著・瀬下猛/講談社モーニング)の単行本全5巻に寄稿した「ユーモアコラム」5本です。 ・「ラグビーの魅力を知ってしまうことの危険について」(単行本1巻収録) ・「トライの魅力について」(単行本2巻収録) ・「ラグビーの合宿について」(単本3巻収録) ・「ラグビーとスクラムについて」(単行本4巻収録) ・「ラグビーのプロリーグについて」(単行本5巻収録)

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(エッセイ)育児から逃げまくっている6年前の自分へ

育児から逃げまくっている、6年前の自分へ。 君はカルボシステインを知っているだろうか。知らないはずだ。君は0歳児の育児から逃げまくり、小児医療証を触ったこともないのだから。カルボシステインとは何かをズバリ教えよう。ムコダインと同じものだ。 「結局は母親が一番」と言って、育児から逃げる6年前の自分へ。 日本には「母性教」という宗教がある。信者は圧倒的に男性が多いようだ。信者かどうかはすぐに分かってしまう。母性教の男性信者はいつも「結局は母親が一番」という念仏を唱えている。

    • 「ラグビーのプロリーグについて」(単行本5巻収録)

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      • 「ラグビーとスクラムについて」(単行本4巻収録)

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        • 「ラグビーの合宿について」(単行本3巻収録)

          ラグビーの合宿には2種類ある。厳しい合宿と、めちゃくちゃに厳しい合宿だ。すでにお気づきだと思うが、つまりラグビーの合宿はどのみち厳しいのである。この世のどこかに厳しくないラグビー合宿があれば見てみたいが、お目に掛かったことはない。 そんな厳しいラグビー合宿だから、さぞかし脱走者も多いはずと思われるだろう。しかし日本ラグビー界では「菅平」という監獄がよく機能しており、脱走者は皆無である。 長野県の菅平高原は、100面以上のラグビーグラウンドを擁するラグビー合宿のメッカだ。毎

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          「トライの魅力について」(単行本2巻収録)

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          「トライの魅力について」(単行本2巻収録)

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          ラグビーの魅力を知ってしまうことの危険について(ラグビー漫画『インビンシブル』単行本1巻収録)

          「ラグビーは危険だ」という人がいる。筆者はラグビー専門ライターだが、全面的に同意である。ラグビーは人を狂わせる危険がある。本書『インビンシブル』はラグビーの魅力を存分に伝えており、あなたの身にも危険が迫っている。 ラグビー界に足を踏み入れ、元の世界に帰ってきた者はいないのである。ラグビー経験者のほとんどが拉致による強制入部がきっかけだが、「入らなければよかった」と答える者はいない。多くのラグビー大会は基本的に無給のボランティアにより運営されているが、誰もが「大好きなラグビー

          ラグビーの魅力を知ってしまうことの危険について(ラグビー漫画『インビンシブル』単行本1巻収録)

          【ニュージーランド取材ルポ・後編】車中泊をしながら冬のラグビー場を巡ったら凍えた

          【ニュージーランド北島のラグビー場を巡る⑤】ネイピア ~ ロトルア  ラグビー留学後、ニュージーランド北島のラグビー場を凍えながら巡った2015年のレンタカー旅。(前編はこちらです↓)  第3の目的地はロトルアにある「インターナショナルスタジム」だった。  高地にある地熱地帯・ロトルアは温泉を楽しめる観光地だ。マオリ文化を体感できる郊外のマオリ村など見どころは多い。しかしロトルアへと至る道が、三途の川に架かっていることは知られていないのではないか。  ネイピアのバックパ

          【ニュージーランド取材ルポ・後編】車中泊をしながら冬のラグビー場を巡ったら凍えた

          【ニュージーランド取材ルポ・前編】車中泊をしながら冬のラグビー場を巡ったら凍えた 

          【ニュージーランド北島のラグビー場を巡る①】ウェリントンを出発  僕と関わったことのある人には悪い知らせかもしれないが、ラグビー留学をしても僕はまだ生きていた。死んでいるように見えるという人もいるが、生きて留学プログラムを終えることができた。  一生に一度はラグビー留学をしたいーー。その一心で、競技ブランクが10年以上のおっさんが王国ニュージーランド(NZ)に留学し、鎖骨を痛めた2015年春。  現地での留学期間が終わった後、せっかくなので本場のラグビー場を見てから帰国し

          【ニュージーランド取材ルポ・前編】車中泊をしながら冬のラグビー場を巡ったら凍えた 

          (ラグビー留学体験ルポ・後編)おっさんなのにニュージーランドにラグビー留学した

          【ニュージーランドのクラブラグビー】編   おっさんもラグビー留学したい!そんなときめきを抑えることができず、ラグビー王国ニュージーランド(NZ)に留学をした2015年春。  現役引退から10年以上経っていた30代半ばの自分が、「ラグビー留学童貞」を捨てた街はニュージーランドの首都・ウェリントン。    前編では鎖骨を痛めた初試合などについて書いたが、後編ではまず、3週間のラグビー留学で所属したチーム、ウェリントンのクラブチーム『タワ』(TAWA)をご紹介したい。  『タ

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          (エッセイ)「子育て」という言葉への違和感

          5歳と1歳の子どもを育てている。 こんな風に書くと「育てている?あなたが?」と怒られるので、今後の人生のために書き直しておきたい。 「妻の指導のもと、5歳と1歳の男児を育てている。」 太字が訂正箇所だ。これでお小遣いを減額させられることはないだろう。別に公表することでもないのだが、そもそもどうして我が家はお小遣い制なのだろう。大人になったらお小遣い制は卒業できると思っていた。 話を本筋に戻すが、この書き方ではまだ違和感がある。「育てている」という言葉にある上から目線が

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          (ラグビー留学体験ルポ・前編)おっさんなのにニュージーランドにラグビー留学した

          【おっさんがラグビー留学した理由】編  現役選手でもなんでもない30代後半のおじさんが「ニュージーランドにラグビー留学をしたい」と言い出したら、世の人は笑うだろうか。少なくとも、僕は嘲笑する気にはなれないし、そんな人がいたら逆に応援したい。お金をあげてもいい。  僕がそう考える第一の理由は、そのおじさんというのが自分だからである。もしも他人がおなじことをしていたら笑ってしまうかもしれないが、今回は自分のことなので笑う気になれない。笑う人の気が知れない、とさえ思う。  人生

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          ラグビー児童小説

          ※400字原稿用紙15枚(4237文字)   小学3年生のタイキは「なにをしてるんですか?」とたずねるのが好きでした。  町で見かけたいろんな人に、「なにをしてるんですか?」とたずねて回るのです。  道ばたの草を刈っている人に「なにしてるんですか?」。郵便ポストのうしろを開けている人に「なにをしてるんですか?」。電柱の上にいた作業員の人に「なにをしてるんですか?」。とにかくたずねてみるのです。  ほとんどの人は親切なので、なにをしているのかを教えてくれます。いやがられ

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          英国風ラグビー用語集

          「アメフトとどう違うの」  飲み会で女子が発する定型句。本当に知りたいわけではない。 「エリス・カップ」  どんな筋力の持ち主であっても掲げるまでに1か月半かかる杯。 「キャプテン」  監督のつばきのための盾。   「クラーク」  1899年に日本に危険物を個人輸入したイングランド人。 「ステップ」  “逃げる”の上品な別名。 「セカンドジャージー」  普段着。よって普段の思い出はこちらに詰まっている。 「タックルバック」  無口な指導者。当然ながら間違ったことを喋

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          (フランス取材ルポ)RCトゥーロンのTシャツを着てトゥーロンを歩いたらこうなった

          (※2015年7月30日の深夜に到着したフランスのトゥーロン駅。以下、写真はすべて筆者撮影)  2015年7月、「スクラム練習のためだけにフランスに行く」というヤマハ発動機ジュビロのとんでもない武者修行に同行した後、どうしても行きたかった南部の港町・トゥーロンに向かった。(※ヤマハ発動機の仏スクラム遠征の詳細はこちら)  その時の手持ちのTシャツのローテーションからいって、どうしてもフランスTOP14「RCトゥーロン」のサポーターTシャツを着なければならなかった。つま

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          (エッセイ)女子ラグビーを題材にしたエンタメ作品を

           そろそろ誕生してもよいのではないだろうか。プロ野球チップスのトップリーグ版「トップリーグチップス」の話ではない。  僕が切望しているのは、女子ラグビーを扱ったエンタメ作品の登場だ。  テレビドラマでもいいし、映画でもいい。アニメでもいいし、小説でもいい。それでもダメなら、コボちゃん風の四コマ漫画でもいい。  とにかく女子ラグビーを逆噴射でエンタメ界の中心まで押し出すような、魂の震える“熱い”作品を待ち望んでいる。    ストーリーならすでにある。 「バスケ、陸上、柔道、

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          (エッセイ)日本のラグビーブームを信じない

          (※2015年記事作成)  2015年10月15日現在、僕はまだ英国・ロンドンに滞在してラグビーW杯イングランド大会を取材している。  もちろん「日本で空前のラグビーブーム」という噂は伝え聞いている。しかし僕は騙されない。現代日本でラグビーブーム? そんなわけがない。まるで「埼玉でサーフィンが人気」と言われているような気分だ。  きっと事実が大げさに伝わっているのだろう。ウェブ上のニュースソースもすべてが正しいとは思えない。「いんたーねっと」の仕組みはよく分からないが、伝

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