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アナリストのキャリアデザインを考える③

今回は私が10年間、ラグビートップリーグチームでアナリストをやった経験からのキャリアデザインを紹介したいと思う。
もちろん実際に可能性があったキャリアもあれば、経験則から発展できたであろうキャリアについても紹介させていただくので、ご自身のキャリアデザインを考えるにあたり参考にしていただけたらと思う。

私の選択したキャリアデザイン

私の選択は、企業チームでサラリーマンアナリストをしていたこともあって、現在はその所属企業で「サラリーマン」をやっている。ただし、他にも多くの選択肢や可能性があったことも事実だ。

その中でサラリーマンを選択した理由は、私の個人的な生活環境要因からである。正直、本意ではなかったが、とりあえずそれが最善の選択であり、フルタイムサラリーマンをやりながら、次のステップアップを考えようというキャリアデザインを選択した。(家族もいたので・・・)
根本はアナリスト業やスポーツに携わっていくことが大好きなので、サラリーマンをやりながら、プライベートを使って「アナリスト」の普及・育成、立ち位置の確立をしたく、個人的に活動している。スポーツとビジネスの関係性やコーチング、マネジメントなども学ぶべく、研修受講や資格取得、スポーツビジネスのセミナーに参加している。

もちろんサラリーマン業を怠る気はまったくない。ビジネスというカテゴリから自己成長できるよう学び、吸収しまくっている。知らないことを知れることの発見は、最高に気持ちいい!
2018年2月に退任し、サラリーマン生活は2年になるが、この2年にも多くの選択肢と可能性はあった。

納会当日に突然のオファー(営業分析担当)

チームアナリストを退任することは、後輩アナリスト「山口」の成長をみてもなんら心配もなく、これから新しい世界を感じ、学べることができるというワクワク感に満ち溢れていた。
チーム・会社関係者が出席する納会では、退任スタッフとして今までの感謝と今後について挨拶をさせていただいたのだが...   降壇してすぐそのオファーがやってきた!
所属企業の役員であり、外国人の営業本部長が名刺を持って私のところに来て自己紹介を始めたのだ!!!!!

「いやいや 俺 あんたのことよく知ってるし!(正直な感想だった!)」

サラリーマンアナリストだったので、当社の営業のトップが誰かくらいは承知していたが、話を聞くと当社事業における営業部門の分析に新たなプロジェクトを企画するので協力してほしいとのことだった。1週間後に「もっとも重要なミッションだ!」と伝えられ、六本木の役員室に呼び出されたのは今でも憶えている。

これも「アナリスト」という俯瞰的に物事を見る能力とサラリーマンアナリストをやってきた結果なのだと思う。営業本部長も多くの視点でグローバルかつユニークかつイノベーティブに大胆にプロジェクトを進めたく、声をかけてくれたらしい!

ただし、いくら分析できても、いくらデータを扱ってきても、いくら俯瞰的な視座を持つことができても、これはスポーツ上のスキル・知識にすぎず、ビジネスでの「データアナリスト」「データサイエンティスト」には勝てないであろう。
もちろん可能性がゼロではない!
ただ、経験してきている領域や知識が「アナリスト」といっても全然違うので、対応していくには難しいであろうと感じる。
実際、自己学習で統計学の本を読んでみたり、外部セミナーなどを活用して「データアナリスト」の講座を受講したが、ベースは一緒だなと感じつつも、応用になってくると理解できない部分もあり、もっとビジネス分析のためのスキルや知識が必要になってくるなと感じた。

役員に呼び出されたアナリストプレゼン(ホッケーアナリスト)

上記の営業本部長からのミッションに驚きながらも通常業務に取組んでいたところ、今度は別の役員から呼び出された!
所属企業の元会長であり、当社の企業スポーツの1つである「女子ホッケー部」の元チームオーナーだった役員に「アナリスト/分析」について説明しなさいとのことだった。

一通りのプレゼンを行うと、その場で「ホッケー部には分析力が足らないから、力になってくれるか?」と聞かれるとそのまま私の上司に電話!
その日からホッケー部の「特命」ではなく「匿名」の分析サポートに任命された。
ホッケー部でももちろんサラリーマンアナリストであり、ホッケー部の活動拠点と私の生活拠点が違ったため、基本週末を利用した分析サポートを行い、分析ソフトの導入や使用環境の整備、女子ホッケー分析事情などにまで踏み込んでいった。

ラグビーとはまた違った分析方法やコーチングスタッフから求められる要求事項だったので、非常に刺激になった。ホッケーの試合を見まくって、ルールや競技性をひたすら憶えて、選手個々の動きや特性をひたすら把握して、自分からドンドンホッケーの中に飛び込んでいった。
ホッケーとは全然違う競技から来た人間なので、正直に思ったことを伝え、新たな刺激として選手には話ができた。
(ホッケーの話の需要などがあれば、別途書きます)

という感じで、退任後まずは所属企業関係者からオファーをもらい、キャリアデザインをする上での選択肢があった。


パソコンスキルや俯瞰的視座、プレゼン能力などをアナリストとして身につけられることで、ビジネスでも応用でき、ビジネスパーソンとしてもやっていける可能性はある。
私の場合、サラリーマンアナリストを選択した結果が今回書いた2つにつながったと思う。

次はアナリストとして全般的な可能性やキャリアについて書いていきたい。

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