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気、は衰えない

こんにちは。肉体は若い時に比べて、衰えていきます。「気」は衰えないで、ますます強くなる、と言われています。

望月「おそらく若い時にくらべて、もっと広がりが出てきたり、豊かに強くなっていきますね。上質になっていくといってもいいかもしれません。」

五木「上質か。それはいい表現だ。しかし、それは自然に、ですか。それとも、ちゃんと、気を大事にしている人だけですか。」

望月「やはり、ある程度、訓練していることが大切ですね。ほったらかしにしておいたら、老化現象が早いです。」

わたしは、4年近く錬氣法を行なってきましたが、気が上質になっているのか、甚だ不安です。

望月さんは、武道でも武術でも肉体の単純な比較であれば、若い人は筋力が強い。しかし、歳を重ねて名人になり、気を自在に使えると、若い人は全く歯が立たなくなる、とおっしゃています。

気を自在に支える人は、十人が一斉にかかってきても、投げ飛ばすことができるそうです。

その時は、投げる方と投げ飛ばされる方に、何か、回路ができてないと無理だといわれます。また、お互いが発する気によって、気と気が反発しあい、その結果、気の弱い方が弾き飛ばされるそうです。受け手が送り手に対して全幅の信頼を置いている場合は2人の間に回路ができていて、気を感じやすくなっているそうです。お互いの信頼関係が大切なようです。

そうすると、突然襲ってくる暴漢などは、うまくいかないことになりますね。

望月「それが可能なのは達人の域に達した人か、実力に大きな差がある場合です。」

五木「なるほど、つまり技を習得すると、相手の呼吸や気の動きを察知して、対抗していけば、自分より遥かに勝っている相手をなげとばすこともあるわけだ。」

小よく大を制す、と言いますが、とても魅力的な言葉です。特に私がやってきたラグビーにおいても、大きな相手をいかに小さなチームの土俵に誘い込んで勝つか。大学の時はこれがテーマでした。パワー=体重✖️スピードの2乗、これが一つに答えでした。スピードを上げる。小さくても、練習でスピードを培えば、勝てます。これだけでは、ないですけどね。その時は、気、については何も考えていませんでした。武道でのお話ですね。

次は呼吸についてです。よろしくお願いします。

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