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白人の僕がなぜ日本語能力試験N1を満点で合格したのか? どうすればTOEICや他のテスト高得点取れるのか?

こんにちは。
ウクライナ人のヴィタリです。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

最後までお読みになったら、以下のことがわかるかも
・TOEIC、TOEFL、アイエルツ、英検や他の外国語の試験でどうすれば高得点取れるのか?
・どういうテクニックを使えば、英語や他の外国語が上手くなるのか?

今回は僕の日本語学習の挫折と成功や学習テクニックとツールなどについても紹介していきます。

もちろんお読みになっている方はおそらく日本人の方だと思いますが、
日本語の学習の経験について読む価値あるかなと思われたかもしれません。

しかし、どんな言語であるとも、色んな人の学習経験について知ることで、
ご自身の学習にも活かせますし、どういう困難が待っているのか、それをどうやって乗り越えていける方法が見えてきます。

それでは、順を追っていきましょう。

日本語学習のスタート、そして初めての挫折

高校の時に合気道を始めたことをきっかけに日本に興味を持ちました。日本文化について読んだり、アニメを観たり、X Japanを聴いたりしました。そして、日本語を習得したいと思うようになって、地元に日本語できる人がいなかったからネットで探すことにしました。ロシア語で書かれた無料教材を見つけました。多分2005年か2006年だったらからまだそこまでたくさん情報があったわけではありませんでしたが、わりとわかり易い教材でした。

わかりやすかったけれども、ひらがなを覚えないまま、3つ目のレッスンで挫折しちゃいました。

それはそうですよね。

↓失敗の理由↓
漠然とした目標しかなかったし、外国語を習得したこともなかったし、日本語できる人も、日本語を勉強する場所もなかったです。そりゃ挫折しますよね。

↓やってみましょう↓
外国語を勉強するときに、なんとなく勉強せずにどうしてその外国語を勉強することにしたのかを言葉にしましょう。具体的でパッションのある理由であれば習得できますし、TOEICなどいい点数取りたいだけだったら、多分成功する可能性が下がります。

2度目の挑戦、ウクライナでの学習

キエフ国際大学に入学し、また日本語に挑戦しました。大学で第2外国語として授業をとることにしました。僕以外の人は日本語をやりたかったわけじゃなかったから、やる気があったのは僕、そしてもう一人の同期だけでした。

日本語の先生は若くて可愛いウクライナ人の女性でした。確かに大学卒業したばっかの人というのもあって、教え方は面白くなかったです。(私見)

授業や宿題は真面目にやってたけど、それだけだったら、一生日本語が上手くならないと思って、独学+家庭教師を雇うことにしました。

独学と言ってもアニメを観たり、気になったセリフをシャドーイング*したりしたぐらいです。

*シャドーイング ー 海外は昔から人気のある外国語学習の一つのテクニック、最近中田敦彦さんがYouTube大学で絶賛しました。やり方はシンプルです。例えば、英語でのシャーロックホームズのオーディオブックを聴きながら、音源の後1~2語遅れて、影の様に音源通りに声に出して追っかけていく練習です。

家庭教師は週1回か2回ぐらい通っていました。その先生は教え方が上手で、必要なことだけを教えていくスタイルでした。シチュエーションごとに会話を聞いて、その中で必要な言葉と文法を教えてもらいました。そして、その先生のおかげ、日本語能力試験3級(日本語能力試験の制度が変わる前)に合格しました。

ご縁があって、日本の方と仲良くなりました。たまに出かけたりして、カタコトの日本語で会話をすれば、時間が経って少し話せるようになりました。

↓やってみましょう↓
シャドーイングをやってみましょう。本当に素晴らしいテクニックです。
詳しく知りたい人は中田さんの以下の動画を観ましょう。
https://youtu.be/hPHHs_xSrNQ

来日、そして日本での学習

ウクライナは飽きたし、日本に行きたいなと思うようなりました。そして、とある日の朝、母親に「1年でもいいから日本に留学させて」と言いました。「いいわよ」と母親。

そして、半年後、僕はウクライナの大学を辞めて、日本に飛び立ちました。

最初は新大久保にある日本語学校に通うことにしました。
日本語学校はあまり友達がいなかったし、授業もあまり楽しくありませんでしたが、学校の勉強は役に立ちました。なぜなら、学校を出たら、日常で日本語を使えるからです。

日本語学校に入ってよかったなと思ったのは素敵な先生に出会ったからです。僕が週何回か喋って、それを録音して先生に送りました。先生は僕が喋っている音声を聞いて、改善点をまとめて送ってくださいました。無償で。そのおかげで少しずつ上達して行きました。来日して四ヶ月後、日本語能力試験N2に合格しました。

↓やってみましょう↓
これは全員におすすめしたいことですが、海外にいきましょうと。今の時期は厳しいのですが、国境がまた開いたらぜひ海外行きましょう。外国語のためになるだけではなくいい経験になります。
とりあえず海外に行けないから、学習している言語でYouTubeを見まくりましょう。

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日本語、リーディング編

学校の勉強だけじゃ、無理があるなと思いました。その時に日本語で本を読めばいいじゃんと思いました。最初は、ロシア語で「ハリー・ポッターと賢者の石」を読んでから、日本語で読みました。

ただ、読んで思ったのは、いちいちロシア語で読んでから日本語で読むとめっちゃ時間かかるじゃんと。それで、ロシア語で読むのをやめて、残りの「ハリーポッター」の全巻を日本語訳だけ読みました。映画を全部観たし、大体ストーリをわかってたから、本を読んでて楽でした。

しかし、「ハリー・ポッター」には問題がありました。せっかく覚えた語彙はあまり使えない言葉が多かったです。「杖」とか「魔法」とかよくわからない呪文とか。

日常の生活で使えない言葉は多かったのですが、「ハリー・ポッター」を日本語で読破してよかったこと
・長い文章を読むのは慣れた
・全巻を読破したから少し自信がついた
・語彙が分からなくて、文脈から言葉の意味を読み取れるようになった
・自然に日本語の文法をインプットできた

「ハリーポッター」の次は、色んなジャンルの本を読みました。憲法や、法律、マーケティングなどです。その中で一番多かったのは自己啓発でした。
自己啓発本を選んだ理由が3つあります。
1、日常で使われている文法や語彙がたくさん使われているから
2、読みやすいし、どんどん読み進めるから
3、読んだ内容が役に立つから

日本に来てから今まで、僕は多分500冊ぐらい読みました。読書家にしては大した数じゃないけど、外国語で同じ数の本を読んだ人は果たしてどれぐらいいるでしょうか。

↓やってみましょう↓
英語や他の外国語で自己啓発本を読んでみましょう。
小説は語彙が多すぎて、そして色んな表現が使われているので、読み切るのは大変です。自己啓発本なら、日常で使われている言葉や表現がたくさん使われています。言葉だけではなく、その本の内容を実践すればスキルも見つけるかも。

日本語の上達、ライティング編

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僕が日本語がうまく理由は他にあります。ライティングのトレーニングしたからです。トレーニングと言っても大したテクニックではありません。

ひたすら文章を書いて、それをネイティブに直してもらって、どこが間違っていたのかを確認しました。確認してから、直してもらった文章をANKIというアプリの中でカードを作って、それをたまに復習したりしました。

ネイティブに文章を直してもらうなんてお金かかりそうとか思ってないんですよね?最強の無料サービスがありますよ。無料登録し、文章を投稿するだけでネイティブに直して貰えます。最高のサービスではありませんか?!本当におすすめです!LING-8というサービスです。
こちらはURLです。
https://lang-8.com/

このサービスについて、どっかのタイミングで紹介しようと思っています。

ちなみに、僕はどういう文章を書いてたかというと、読んで面白いと思った本の感想を書いていました。そういう文章を書くいくつかのメリットがあります。
・アウトプットする前提で読むので、理解が深まり、内容が頭に残りやすい
・覚えた語彙を使うことで、アクティブボキャブラリーを増やすことができる
・文章力が上達する
・自分が間違えがちな文法がわかる。そしてそれを直せるいいチャンス

その感想をFacebookに載せたりしました。興味がある人はFacebookを確認してみてください。

↓やってみましょう↓
Lang-8で好きなドラマや本の感想を投稿してみましょう。そして、直してもらったところを確認してから、Facebookなどで投稿してみるのもいいかもです。

ヒアリングとスピーキング編

この二つは何か特別なことはしてたわけではありません。ひたすら色んな日本語を聞いたり、(街の中での他人の会話、アニメ、映画、オーディオブックなど)そして、色んな人と会話をしたりしました。それだけです。残念ながらヒアリングやスピーキングを伸ばすのには特別で楽な方法はありません。

会話は置いといて、ヒアリングなら、今の時代なら簡単に鍛えられます。海外に行かなくてもいいです。YouTubeとPodcastを活躍すればいいだけです。この話題については近々書こうと思っています。

↓やってみましょう↓
Netflixで学習している言語でドラマをみましょう。理想なのは日常をテーマにしているドラマです。
そして、YouTubeやPodcastで気になるトピックについて色んな話を聴きましょう。

テスト編

たまに、日本語能力試験の問題集を解いたりしました。自分の知識にはどこが不足しているのかが分かりますし、テストの仕組みやそしてどう解いていった方がいいのかも見えてきます。

↓やってみましょう↓
たまにテストを受けてみましょう。問題集をやるだけでもいいです。そうすることで、自分が何が苦手なのか、何が得意なのかがわかります。

結論

こうして、色んな勉強法を使いつつ、僕は日本語を身につけていきました。そして最終的には日本語能力試験N1で満点をとることができました。白人でウクライナ生まれ育ちの僕がよくとれたなと思いますよ。もちろん、日本語が僕より上手い白人(イギリス人やスェーデン人)は知っているけれども、満点取れている白人ってまだ聞いたことがありません。ちょっとした自慢です(笑)

テストの勉強しなくとも、外国語を習得しつつ、テストには簡単に受かっちゃいますよ。外国語をエンジョイすればいいだけですよ。

日本語を上手になるために、僕が以下のことをやりました

・日本語のレッスンを受けたこと(余裕があれば受けてもいいけど、受けなくても上達できるでしょう)
・ネイティブ向けの本を読みまくった
1、内容がわかる本を読む。読むときは理解に必要な単語しか調べない
2、ビジネス書を読みまくる。日常でよく使われている言葉でか書かれているから、使えそうなボキャブラリーが増やせる
3、短い記事を徹底的に調べて読む(分からない文法や語彙)
・たまに文章を書いて、その文章のフィードバックをもらう。おすすめ無料なサービスはLing-8
・間違った文章を暗記カードに記入→おすすめアプリはANKI
・色んな人の外国語を聞く
1、YouTube
2、Podcast
3、オーディオブック
・喋りまくる
・上には書いてないけど、カラオケでよく邦楽を歌ってた。歌っている歌の歌詞を調べて歌ったりすると、語彙が増やせるだけではなく発音も少し良くなる
・たまにテストをやって自分のレベルを確認

今回は少し長くなりましたが、皆さんにお役に立てたら嬉しいです。
「やってみましょう」というところがいくつかあると思いますが、ぜひ何か一つを試してみてはいかがですか。

これからも色んな学習方法やツールや数カ国語が話せる人について紹介していこうと思います。

「いいね」や「コメント」や他のフィードバックをいただけると、嬉し涙にむせびます!
それでは、また次の記事で会おう。


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