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【Polyglotシリーズ】18ヶ国語話せた男の学習法(パート2)

こんにちは。
暇なサラリーマンのヴィタリです。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。
今回は先日紹介させていただいた、シュリーマン氏の外国語学習法を紹介していきたいと思います。

↓因みに、前回の、シュリーマン氏についての記事のURLはこちらです↓
https://note.com/rudytskyi/n/n44e3d3735dbc

今回の記事では18ヶ国語話せた男の外国語学習法が学べます。

シュリーマンの外国語学習システム

シュリーマンの学習法の秘密から教えします!
大量のテキストの暗記です。
シンプルですよね。
これで終わりです。

・・・

いやいやい、これだけ書いたら、誰も読んでくれなくなるので、続きますね。(笑)

外国語学習システムの基礎

シュリーマンの外国語学習システムの基礎は、ずばり以下の4項目です。

➢ テキストの朗読とそのテキストの暗記
➢ 作文
➢ ビジネス相手との手紙のやり取り
➢ 外国語で日記を書くこと

早速ですが、シュリーマンはどのようにテキストを使って勉強していたのかをみていきましょう。

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テキスト活用術(7つのステップ)

シュリーマンのテキストの作業の流れはこうです

1. テキストの朗読
2. 声をだして読んだテキストについて話す
3. 確認のための再読
4. 逐語的にテキストを思い出して復習(発音)
5. また確認のための再読
6. 頭からそのテキストを書く
7. テキストを暗記

最初、彼は1−2ページを読んで、すぐに頭から読んだものを複製しようとしていました。どこかで間違ったら、再読で自分が間違ったことを言い直していきました。その練習のおかげで彼の記憶力が非常によくなったので、1回読むだけで半分ぐらい覚えるようになりました。三回読んだら、ほぼ完璧にそのテキストを複製できたようでした。(常人じゃないですね)

外国語学習のための作文の使い方

次のポイントは作文を書くことです。外国語を勉強し始めたころ、シュリーマンは読んだテキストの内容を記憶から書いていました。少し書けるようになったら自由なテーマで作文を書いたようです。

作文の作業の流れ:

1. 作文を書くこと
2. ネイティブに作文をチェックしてもらう
(無料で使えるサービスを今度紹介しますね。)
3. 添削された作文の暗記

更にレベルが上がったら、仕事の相手と相手の母国語で手紙でのやり取りをしていました。このおかげで、外国語のレベルを磨くだけではなく、誤訳によって起こりえるミスを避けることができたそうです

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外国語で日記を書こう

最後のポイントは、多くの外国語で日記をつけるとこでした。正確で几帳面な性格のため、正確に現状や起こったことを書いていたようです。

特におもろいのは、彼はどこにいるかによって日記の言語を変えていたところです。例えば、フランスにいたらフランス語で日記をかいていましたし、ドイツにいたらドイツ語で日記をつけていました。という具合で日記を書いていました。

では、彼のロシア語とギリシャ語の学習過程をみていきましょう。

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ロシア語学習とシュリーマン

シュリーマンにとってロシア語はとても難しい言語そうです。
まず、ロシア語はドイツ語やイタリア語や英語などの言語とかなり違っていたからです。そして、当時のアムステルダムにロシア語が出来る人が一人だけでした。シュリーマンはその人にロシア語を教えてくださいと頼みましたが、断られたそうです。

それで、彼はアムステルダムのほとんど全ての本屋さんを歩き回ったが、ロシア語での本を三冊しか見つかりませんでした。それは、ロシア語の文法書、不完全な辞書、そして『テレマックの冒険』でした。シュリーマンは『テレマックの冒険』をいくつかの言語で読んだおかげでロシア語版を使って勉強することにしました。

ロシア語のアルファベットと文字のだいたいの発音を覚えてから、本からの言葉と文章を暗記し始めました。それから、ロシア語を全く分からない人を雇い、自分のロシア語を聞かせました

間もなく、ロシア人の商人達との出会いに恵まれ、そして少し時間が経ち、彼はサンクトペテルブルクに行くことになりました。

ギリシャ語との出会い

最初、彼が取り組んだのは現代ギリシャ語です。神学校の学生がシュリーマンの先生になり、授業はシュリーマンのやり方で進みました。

その進み方とは、
「生徒」が音読し、
「先生」が発音の修正と「生徒」が分からない言葉の説明をする
というやり方でした。

教科書としてギリシャ語訳の『ポールとヴィルジニー』が選ばれました。シュリーマン曰く「読み終えた時、半分ぐらい覚えた。再読の後は辞書がいらなくなった」とのことでした!

それから、彼はギリシャ語でのテキストから言葉を抜き出して新しい文を使ったりしていました。作った文をギリシャ人が直してくれました。このような練習を何週間か続けた後に、ギリシャ語で初めての手紙を書いて、叔父に送ったそうです。

二年間でほとんどの古代のギリシャの著書を読みあさりました。
『イリアード』と『オデッセイ』を何度も読み返しました

文法で動詞の活用、規則動詞と不規則動詞を暗記しました。他のルールに時間を使わなかったそうです。シュリーマンは、文法を習得するには文学作品の読書と暗記で十分だと思っていました。

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シュリーマンの学習法から学べるもの

第一に、シュリーマンは外国語が好きだったから勉強したではなく、問題があって、その問題を解決するために外国語を学びました。ということは、外国語が上手くなるためには言語が好きじゃなくてもいいっていうことです。必要であれば、誰も習得できますが、なんのために勉強しているのかと言うのはないと長続きしません。←言語を勉強し始めるときに重要なことについてはこの記事でお伝えしましたので、興味ある方は読んでくださいね。

第二に、彼は外国語学習に長時間をかけたくなかったようです。だから、自分の能力を最大限に使っていました。シュリーマンの考えでは、言語は短期間集中的に勉強せねばと。その理由で、彼は一日で一つの外国語に5時間も使っていました。←これはなかなか厳しいですよね・・・ってかストイックすぎるわ!

第三に、シュリーマンはどんな環境にいても、悪い食べ物を食べても文句や不平を言わなかったのです。硬くなったパンを食べてでも、外国語の勉強のための本を買っていました。←カッコええ!

第四に、彼は学んだことをすぐに使おうとしていました。暗記したものや覚えたものを言ったりしました。例えば同僚とその人の母語で話したりしました。

最後に、このメソッドが誰に合うかについてですね。読書好きに合う勉強法でしょう。次に、暗記をたくさんしなければいけないから、暗記が得意な人か、暗記は嫌じゃないという人ですね。そして、大事な性質としてあげられるのは、根気強いことと几帳面であることですね。←確実に適当なぼっくんではないな〜

ちょっと話がずれますが、多分、もしシュリーマンは今の時代を生きてたら、読書だけではなく、きっと色んな音声(PodcastやYouTube)を活躍したでしょうね。

それでは、いかがだったでしょうか。
何かご質問がありましたらいつでも聞いてください。

これからもこういう人たちやそういう人たちの学習方法について書いていきますので、よろしくお願いいたします。

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