2022.9.14 第36節 A山形戦「マニュアル車」
私は大学2年生の時、友達と一緒に合宿で車の免許を取得した。
そして、その合宿場所は山形だった。
旅行気分で友達と同じ部屋でキャイキャイ過ごし、講習が休みの日には自転車を借りて近くのカラオケまで遊びに行ったり、合宿の特典として付いていた米沢牛を食べたりしながら、約2週間ほどをかけて免許を取得した。
父親が「どうせ免許を取るならマニュアル免許で」派だったため、マニュアル車の免許を取得した。
(今はマニュアル車を運転する機会がない!)
先生はなかなか厳しい人で、発進するときにクラッチの繋ぎが悪くガタガタすると「ガタガタしない!」と常に注意された。
ただ何とか無事に免許を取得できた時、先生は笑顔で「おめでとう」と言ってくれた。
私が大人の男性の『ツンデレ』を目の当たりにしたのは、この時が初めてだったかもしれない。
そんな思い出のある山形。
今節を見ていて、ふと「チームはマニュアル車みたいだな」と思った。
オートマ車はシフトレバーを入れ右足のブレーキから足を離し、同じく右足でアクセルを踏み込めば発進する。
対してマニュアル車は、ギアを入れ右足でアクセルを少しずつ踏みながら、左足で踏んでいたクラッチを少しずつ離して『半クラッチ』の状態にしないと、上手く発進せずエンストしてしまう。
交差点でエンストした日には、さらに焦って、まぁ大変!
超ざっくりだけど、オートマ車はアクセルを踏み込む選手がいれば、車は発進する。
マニュアル車は、アクセルを踏み込む選手だけでは発進できない。
動力を伝達するクラッチの選手がいて、ギアでコントロールする選手がいて、すべてのタイミングと塩梅が絶妙にマッチして初めて発進できる。
今節は、このマニュアル車のタイミングと塩梅が少しばかり合わなかったのでは。
エージローが試合後こんなコメントを。
「息をする時間がないというか、チームとしてコンパクトに戻る時間を作れずにそのままずっと攻撃を受けてしまった。」
マニュアル車の運転も、深呼吸をしてタイミングを合わせながら操作することが必要だ。
私たちサポーターもこのマニュアル車を運転するイチ部品となり、ガタガタするかもしれないけれど、すべてのタイミングと塩梅をマッチさせた運転で、エンストせずに『J2優勝』というゴールまで辿り着くのだ!
1.試合結果
● 2-0
【得点者】 🍐
2.雑感
3.総括
試合後、エージローのInstagramから。
『負けるかも』なんて思って応援するサポーターがいないのと同じように、勝つ気がない選手がいるわけないじゃん。
何をふざけたことを言っているんだ。
私たちは運命共同体。
同じ車で、同じ方向に走っていくのだ。
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