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遠ざかった楽園~ティオマン島

3月。有給休暇が余っている。マイルもたくさん残っている。
コロナ直前、ハワイへ行ったきり、海外に出掛けていない。
いっちょ、久しぶりに海外一人旅しちゃおうか。
でも。
前にも書いたと思うけれど、私はギネス級の方向音痴。一人で行ける場所は限られている。

ふと、ある島が思い浮かんだ。
ティオマン島。
この島に行っていなければ、マレーシアを好きになっていなかったし、ビーチリゾートにはまることもなかった。
そのあたりの蘊蓄はまた別の機会に述べることにして、とにかく、もう一度ティオマン島に行ってみたいと思って調べてみた。
そして、衝撃を受けた。
遡ること20数年前。クアラルンプール市内にあるスバン空港(現在のクアラルンプール国際空港が出来る前の、主な国内外線の離発着空港)から、たった1時間で、夢のようなリゾート島に行くことができた。

いつの間にかベルジャヤ航空が撤退し、空路でのアクセスが不可能となった。
今はクアラルンプールからはバスで港まで向かい、そこからフェリーに乗り換えるらしい。
で。そのバスの移動時間とやらが、なんと6時間ですってよ!
トイレとか、どーすんの。絶対、無理。

シンガポールからもやはりバス&フェリーでしか行けないらしく、同様に面倒で時間もかかる。

あー、そっか。もう、あの島には行けないんだな。

あの頃。今のように、どこか行きたいなーと思っていた時、友人が声をかけてくれて、それまで興味のなかった東南アジアを初めて訪れた。
以降、マレーシアのリゾート島にはまり、ダイビングでボルネオの海に毎年通うようになり、マレーシアは、私の心の故郷となった。

ティオマン島、私の旅の原点。

ベルジャヤ航空さん、どうかもう一度、あの島に飛行機飛ばして下さい。
私を運んで下さい。

一度でいい。

あの島に行ったら、復路の飛行機、乗らないかもしれないけれど。

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