とある理系の研究室17 学園祭でも研究室は通常営業か？

某国立大学の理系の研究室の話。
学園祭の話。

今日は学園祭かー、さて実験するか。

と言った感じで通常営業するのが常だ。研究棟から離れたキャンパスのメインストリートの喧騒が遠くに聞こえる。
学部生の頃はやれサークルだ、やれ友達が出店やってるから行こうなどと楽しんだものだ。

いや、繰り出そう！学生なんだし！

というわけで、朝昼夕食は露店に買い出しに行った。学生(素人)が作る焼きそば、たこ焼き、お好み焼きはそんなに美味しくないけど、なんとなく祭り気分で食べてしまう。
朝は道端に吐瀉物が散乱しているけど気にしない。

なんだかんだで学園祭を楽しむ

実験をしながらも空き時間にはミスキャンパスの選考会を覗いたり、メイド喫茶に行ったり、学生プロレス観戦したり、友人が出してる露店にお邪魔したりして過ごした。ビール片手に。

未知の研究棟に入る。

夜になると、別学科の友人から電話があり、ウチの研究室に来て飲まないかとのお誘いが。普段そんな誘いはないのに。全く縁のない研究棟に入って、全然知らない学生や教授らと飲むことになった。皆が酔っぱらっている学園祭マジックか。

お前らもか

夜中に自分の研究室に戻ると、マリオカート大会が開かれていた。別の研究室の学生もチラホラ。ここでも学園祭マジックは発動していた。

宴のあと

学園祭が終わると、キャンパスは平穏が戻る。でも研究棟エリアは学園祭があろうとなかろうと何も変わらない。
変わったことといえば発表用のプロジェクタで大画面マリオカートに興じるブームが1週間ほど続いたことくらいだ。