![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143349602/rectangle_large_type_2_ffe309906da66e4da3d58a7789cf64e8.jpg?width=1200)
超目標と人間理解への道(後編)
おはようございます!
前回は「超目標と人間理解への道(前編)」をお送りしました。↓
前編の最後に、
私の目標は「観客を一瞬で物語の世界に引きずり込める俳優になること」
そしてそんな俳優になって「私が演じる役を通して観客が自身の様々な感情に触れ、気づき、豊かになってもらいたい」というのが私の超目標だ!!と書きました。
今日は、超目標である「私が演じる役を通して観客が自身の様々な感情に触れ、気づき、豊かになってもらいたい」というのはどういうことを意味するのか、なぜそんな超目標になったのかなどをお話していきます。
・己を知るということがなぜ大切か
まずね、人間が社会で生きていこうと思うと、周りに気を使ったり周りの目を気にしたりして第一に思ったことではなく第二第三くらいに思ったことを言うようになってくるでしょ?
周りとなじむために本音を言わず、時にはちょっと嘘を言ったり。大人になると日常生活ではそんなことばかりだと思うんです。
それはそれで社会で生きていくには必要な能力だと思うのですが、それが小さなころから習慣化されると自分でも本当の気持ちがわからなくなってくることがあるんですよ。
いま自分が本当に感じていることや思っていることがわからない…。
それは本当の自分を知らず知らずに押し殺しているということです。
また、人間は自分だけには醜い感情は持っていないと思いたがるものですよね。
でも人間にはあらかじめすべての感情がフルセットされているので、実は私たちにも殺人犯と同じような殺意やいじめっ子と同じような醜い心も持っています。
そのことに気がつかないことが怖い。
だから私は自分を知ることがとても大事だとこのnoteでことあるごとに言い続けてきました!
・私のエゴイズム
かくいう私も自分を知る道はまだまだ半ばで、以前ある映画をきっかけに新たな自分を知ることが出来たんですね。
それは「タイタニック」を観ていた時のこと。
私は途中からラブストーリーなんかそっちのけで、沈みゆく船からなんとか脱出しようとする人たちのエゴが気になって気になって仕方ありませんでした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65684653/picture_pc_2e8f67fdba4c5f3bd88abaf47c1e5e80.jpg?width=1200)
自分さえ助かればいいという人たち。
その人たちを見ていると、なんか痛いところを突かれているような気がしました。
私があの場にいたらどうしていたんだ、と。
映画を観終わった後も自分さえ助かればいいという人たちのシーンを思い出してはぐるぐるもやもやしていたのですが、数日後奇妙な夢を見ました。
私は海の近くにいて、もうすぐそばまで津波が迫っていたんですね。そうしたら空から階段みたいなのがぶらぶら釣り下がってきて私はそれに必死にしがみついたんです。
でも周りにいた人も助かろうとしてその階段を掴んでくるから、「これ以上人がぶら下がったら重くて落ちちゃうよ!だからほかの人は掴まないでよ!!(怒)」って思ったんですよ。
そこで目が覚めました。
起きてから「この夢はまさに芥川龍之介の蜘蛛の糸だったな。タイタニックを見て自分の中にあるエゴイズムに気がついたからこんな夢を見たんだな」と思いました。
私はそれまで自分の中にエゴイズムを認めていなかったので自分の中にこんなにエゴイズムがあることに驚きました。
でもね、エゴイズムがあることが悪いわけじゃないんです。良いとか悪いとかの話ではなく、自分の中にそんな感情があるんだということに気がつけたことが大事だと思います。
怒りでも悲しみでも憎しみでもどんな感情もそれ自体に良い悪いはなく、ただ「私ってこう思っていたんだ」「こんな感情も持ってるんだな」って気がつくことが大事。
気がつくことで共感できる相手が増えたり、わかりあえないと思うような人と出会っても少し想像力を働かせられるようになる。
そして怒りや憎しみなどの醜い感情ほど自分の中にもあるんだって認識しておくと、突発的に人を殺めたり殴ったりというようなことも減ると思うんです。
これは私の理想論かもしれないけど、みんなが本当の自分を知ると共感力や想像力が高まり、よりよい関係が築けるのではないかと思うのです。
だから、タイタニックが私にエゴイズムを気づかせてくれたように、私の作品や演じる役から何かを感じて、「あー自分にもこの役の気持ちわかるなあ」とか「この役なんか嫌いだなあ」とか感じてほしいのです。
そして「なんでそう思ったんだろう」とか「自分だったらあの場面でどうしただろう」とか考えてほしいのです。
そうやって個々人が己を知り、心を豊かにしていってほしいのです。
以上が「私が演じる役を通して観客が自身の様々な感情に触れ、気づき、豊かになってもらいたい」という超目標の理由でした。
長くなった・・・伝わりましたか…??(^^;
・変化する超目標
そして超目標について一点付け加えておくと、超目標はその時その時で変わっていってokです。出逢うものや成長に応じて変わるものだと思います。
例えば私だったら「病気を持ちながらでも自由に活動できることを証明する」っていうのが超目標だった時期もありましたし、それは今でも変わらず持ち続けているものでもあります。
流動的で良い!
でも超目標を考えること自体が本当の自分を見つけることにもなると思うので時間があればなんとなく考えてみてね(*´ー`*)
最後まで読んでいただきありがとうございます!感謝♥️
ではまた!
閲覧ありがとうございます! いただいたサポートは美術館巡りに使わせていただきます。 ホンモノを観に行ってくる!!