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超目標と人間理解への道(前編)

おはようございます!

みなさんはご自身の超目標って考えたことありますか?
というより超目標という言葉は聞いたことがありますか?

今回は超目標について前後編にわけてお送りします。
まず前編のこの記事は超目標自体の説明と超目標を設定する際の考え方を、後編は私自身の超目標となぜその超目標なのかをお伝えします!




超目標というのは元々は演劇用語で、スタニスラフスキーという有名な俳優兼演出家が作った言葉です。「究極課題」とも呼ばれます。

スタニスラフスキー


スタニスラフスキーはスタニスラフスキーシステムという自分の名前がつくほど素晴らしい俳優教育方法で世界に大きな影響を与えた人物なのですが、その教育方法の中で提唱された考え方の一つがこの「超目標」です。


超目標とは…
作者の真の目的。
戯曲やその中の登場人物はその作者の真の目的のために存在する。


簡単に言うと、俳優が今からある作品を演じようとしたとき、作者(作家や脚本家)は何を目的としてこの作品を生み出したかを考えなさい、ということ。

それを考えることによって自分の役はなんのためにこの作品に存在しているのかが理解できます
そしてこの作者の超目標に沿って役について考えていくと、どのように役を演じたらいいのかが見えてくるのです。

・スタニスラフスキーが挙げた具体例がコレ↓

有名なシェイクスピアのハムレット
その超目標を「父を追悼したい」とするならば家庭劇に、
「存在の神秘を知りたい」とするならば神秘劇に、
「人類を救いたい」とするならばこの悲劇を拡大させ深化させることになる。

つまり、超目標次第で作品の捉え方が変わり、演出や演じ方もすべて変わってくるわけです。

上記のハムレットの例を見ると、単なる表面的な作品にするのかそれとも人間の根源的なものまで考えさせるような深い作品にするのか…作品自体の深度や幅も変わってきますね!

俳優が何かを演じようとするとこの「超目標」がいかに大事かがわかると思います。私もとても大切にしていて、作品に取り掛かるときはそれはもうじっくり考えます(*´`*)




さあこの超目標を現実世界で生きる私たちに当てはめて考えるとどうなるか??

みなさん各々目標ってありますよね?「○○になりたい!」とか「年収○○円稼ぎたい‼」とか。

超目標はその目標を達成した「その先」にあるものです。その目標を達成してどうしたいのか。
その目標を達成して社会にどう貢献したいのか、と考えると一番いいかもしれません。
人間はどこまでいっても結局は社会的動物なので…。



私の場合だと目標は「観客を一瞬で物語の世界に引きずり込める俳優になること」

そしてそんな俳優になって「私が演じる役を通して観客が自身の様々な感情に触れ、気づき、豊かになってもらいたい」という超目標があるのです!!


今日はここまで!
次回は私の超目標について細かく説明しますね!

ではまた!

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