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作品集

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心に浮かんだ絵をそのまま言葉にした小説や詩です。 抽象的なので五感を総動員し自由に想像して感じてください!
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記事一覧

[短編小説] 夜明けにキス

いつからだろう、ここにいるのは―。 真っ黒の中をひたすら歩き続けている。 下は泥だろうか…

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[詩] 彼女の きゅう

彼女が抱えているのは黒くておおきな きゅう 彼女はそれを大事そうに抱えているの でもその…

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[詩] deep blue

※静かな場所で五感を総動員してゆっくり読んでもらえたら… ーーーーー 右手を伸ばしたその…

17

[詩] つなぐ

きみがここにいること 僕が此処にいること それはずっとむかしから知っていたこと きみのお…

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【超短編小説】 再生

あの日上がった火花は一瞬で私の胸を貫き 一夜にして私の体の隅々までを赤く染めた いったい…

24

【小説】 万里子

「今どきの若者は何を考えているかわからない」 テレビから街頭インタビューに答えたおじさん…

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【short short】空から降るにびいろ

空から何かが降ってきた 右肩に左肩にかしゃんかしゃんと音を立てて降ってくる まるで銀色のイヤリングが落ちてきて当たっているみたいだ 見上げても空はただ一面青いだけ 高いところで薄い雲がすごいスピードで流れていく 秋だからかな なんの理由にもならないけれどそう思った 歩き出すとまたすぐ降ってくる さっきよりも量が多いし、ついには頭のてっぺんに落ちてきた 手で触ってみるけど頭の上にはなにもない  体に当たったらすぐ消えるみたいだ 地面に落ちる音はしないから 私の上だけに降ってい

[詩] 百年の月

かけたかけら うっすら残るきみの影 こうこうとひかるわたし おかしなかたち 見透かしたよう…

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