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「BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは」

「BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは」
青砥瑞人著


脳のパフォーマンスを高める方法はないかと思い本書を手に取った。

脳を効率的に利用してパフォーマンスを高めたいと希望するすべてのひとにお勧めの一冊ということになろうか?。


著者は、日本の高校を中退後、渡米。米国のUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)にて神経科学を学び、2012年に飛び級卒業。帰国後、2014年にDAncing Einsteinを設立。脳×教育×ITの掛け合わせで、世界初の「NeuroEdTech」という分野を立ち上げ、多数の特許を取得。脳神経科学の最先端の知見を人材開発や教育の分野に応用するプロジェクトを多数手がける。



何かを極める人は必ず自己と向き合い、自己についての考察を深いレベルで行い感情や感覚を捉えている。

「自分が何をどう感じて、どのように打てているかを説明できたとき、超一流の仲間入りができた。」(日本人メジャーリーガーの群像:イチローの話)

ポイント
① 「どうなるかわからないことも、なんとかなる」という記憶が強くワイヤリング*されると、挑戦する脳が育まれる。  そのためのポイントは、何と言っても挑戦し続ける姿勢である。挑戦して終わりではなく、そこから得たものを俯瞰的に捉える必要がある。ただ単に、挑戦し、経験し、学んだという時間軸だけで取り扱うと、脳の中で「挑戦の記憶」と「得たものの記憶」を関連づけることができない。重要なのは「 Neurons that fire together wire together*」の原則に基づき、「挑戦したときの記憶」と「そこから得たものの記憶」を脳で同時に再現することだ。そうしてはじめて、「挑戦すると何かを得られる」という脳の配線ができあがる。」
② 「人間の脳には、エラーを判定するための脳機能は存在するものの、わざわざできたところを無意識的に探ろうとする脳機能は備わっていない。だからこそ意識的に探っていかないと、できた部分の情報処理はできない。」
③ 「そのせいか、人のできないところばかりを探れる人はいるが、人のいいところばかりを見出せる人はなかなかいない。人は基本的に粗探しのほうが得意なのだ。逆に、できた部分にも注意が向けられるのは、それだけ高等な脳の使い方をしていると言える。「できない部分を見る」のは無意識でもできる。だから、意識的にできた部分を見ることが重要だ。不足した部分からの学びもあるが、満たした部分から得られる学びも大きい。」
④ 「人間がここまで進化したのは、不確かさに直面しても前を向く力、つまり rlPFCの機能が備わっていたからだろう。リスクジャッジを行い、綿密に準備をしても新しいことには未知の事柄が多い。不確かさがあるにもかかわらず、挑戦してきた人がいるからこそ、人類の進化は実現した。」
⑤ 「クリエイティビティを発揮するとき、内側の情報に目を向けるのが重要だということだ。とくに、感情的な要素のほかに感覚、知覚、内部感覚などに目を向けていく必要がある。  普段から自己の感情や感覚を意識していないと、それらは刹那的に消えてしまう。嬉しいことがあったとき、その時点では嬉しいと感じているだろうが、「嬉しいと感じている自分の状態」に気づいていないと、すぐにその感情を忘れてしまう。」

自分というものを客観的にみることができるという技術が必要なのかと思った。

本書の目次から印象的な言葉をいくつか抜粋するので、気になった言葉があれば是非本書にあたってみてほしい。
●モチベーションと心理的安全状態
●モチベーションを高めるための気づき
●ストレスの原理を理解する
●ストレスが起きた時の脳内の反応
●ストレスとうまく付き合うための15のヒント
●人間の脳と人工知能を比較する
●クリエイティビティはいまからでも高められる

参考書籍







#脳 #モチベーション#rubiconbookreview#メタ認知#イチロー

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