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なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか

「なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか」

田口佳史著

著者は、1942年(昭和17年)生まれ。東洋思想研究家。指導者学推進者。株式会社イメージプラン代表取締役会長、一般社団法人日本家庭教育協会理事長、一般社団法人東洋と西洋の知の融合研究所所長。

大学卒業後、日本映画社に入社。映画『東京オリンピック』ではチーフ監督を務めた。25歳の時、バンコク市郊外の農村で撮影中、突然水牛2頭に襲われ、瀕死の重傷を負うも奇跡的に生還。その入院中の老荘思想との運命的な出会いが、東洋思想研究家へと歩み出す契機となった。


著者がいうには、今、世界のトップリーダーたちは「東洋思想」をこぞって学び始めている。  そして、」著者は、「東洋思想とはどのようなものか」をきちんと定義する。  東洋思想とは「儒教、仏教、道教、禅仏教、神道」の五つの思想を指している。東洋思想が世界のビジネスリーダーに注目されているということで本書を手に取ってみた。

ビジネスマンすべての人にお勧めの一冊ということになろうか?。

著者は「自分の好きなことをしなさい」「自分らしく地道にやっていれば、知らないうちに役に立っているものです」という。

ポイント

「近代西洋文明では、とにかく「分ける」ということが非常に重要だったのです。  一方の東洋思想には元来「個々の存在を分ける」という発想自体があまりありません。  むしろ「世の中はすべて繋がっていて、全体感の中で自分が存在している」という考え方が主流です。」

「これまでビジネスの世界では「ヒト・モノ・カネ」が大事だと盛んに言われてきました。もちろん、今もこれらは大事です。  しかし一方で、現代ではもっと「見えないもの」の価値が高まってきていることも事実。たとえば、それは「信用」や「信頼」であり、「ブランド」であり、明文化できないレベルの「ノウハウ」です。」

「生産性を高めよう」「残業時間を減らそう」という取り組みも大事ですが、もっと本質的なところで、いかに「楽しむ者」を増やしていくのか。  これこそ、現代のリーダーに求められる使命だと私は感じます。  そして何より、まず、あなた自身が「楽しむ者」にならなければなりません。」

「楽しんでいる人」がいない組織は衰退し、イノベーションも生まれない  今、世の中では盛んに「イノベーションが必要だ」と叫ばれています。  では、どんな人からイノベーティブなアイデアは生まれてくるのでしょうか。  誤解を恐れずに言えば、それは「楽しんでいる人」であり、「遊び半分の人」であり、「無駄なことをしている人」です。」

本書の目次から印象的な言葉をいくつか抜粋するので、気になった言葉があれば是非本書にあたってみてほしい。

●成長や安定神話が揺らぐその先の世界

●マインドフルネスやシェアビジネスが流行するたった一つの理由

●今、世の中で起きている7つのパラダイムシフト

●200年周期で起こる文明転換

●結果主義からプロセス主義へ

●今、ワクワクしているかが最優先

●技術・能力偏重から人間性重視へ

●プロフェッショナルが見ている世界

●人と人との境界線は時代とともに変化していく

時代は常に「前の時代の弊害」を乗り換える形で変わっていく

#田口佳史 #東洋思想#rubiconbookreview#マインドフルネス


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