見出し画像

「アランの幸福論」

「アランの幸福論」
アラン(Alain)ことエミール=オーギュスト・シャルティエ著
著者は、は、フランス帝国(フランス第二帝政)ノルマンディー・モルターニュ=オー=ペルシュ出身の哲学者、評論家、モラリスト。ペンネームのアランは、フランス中世の詩人、作家であるアラン・シャルティエ(英語版)に由来するらしい。


漠然と「幸せだ」とおもっているのだが、「幸福論」と呼ばれる書籍には何がかかれているのだろうかと疑問に思った。そして、「アランの幸福論」を開いてみたというのがきっかけだ。

白くて、きれいで読みやすそうな本だという印象を受けた。

社会生活を送っているすべての人が日々願っている「幸福」とはどうしたらなれるのかと思ったりするひとにお勧め。

「私たちは心の中で考えた通りの人間になる。人間を目標に向かわせるパワーは「自分はそれを達成できる」という信念から生まれる。」

キーワード
① 「悲しみは心の問題ではなく 、身体の問題であるある精神分析医が 、人の気分の移り変わりをいろいろと観察し分析するうちに 、ひとつの法則に気づいた 。楽しい時期が終わりに近づくと赤血球の数が減り 、悲しい時期が終わる頃には増えはじめるのである」
② 「スピノザによると 、人は感情を避けることはできないが 、賢人は 、自分の中で幸せな考えの領域を広くとっているので 、それと比べると感情がとるに足りないものになるのだと言う 。」
③ 「本当の学問は 、今目の前にある小さなものだけで終わるということはありえない 。なぜなら 、知るということは 、 「どんな小さなものも全体とつながっている 」ということを理解することだからである 。つまり 、どのようなものであっても 、それ自体で存在が完結していることはない 。」
④ 想像力により頭の中で生み出された悩みや感情は、いつも疑ってかかること。感情が今巧みに自分を説き伏せようとしているのだと察して、その口車に乗らないようにすることそうすれば悩みの大半は消えてなくなるだろう」
⑤ なにをするにせよ、本物の上達はそこでどれだけの楽しみを得られるかによってはかることができるのだ。
⑥ あれがない、これがないとこぼす人は多いが、その原因はきまって、その人たちが本気で手に入れたいと思わなかったからである。

すべての道は正しい道だ。本質的に悪い運命などはなく、自分がそうしたいと思えばどんな運命もよい運命だからである。人生はわくわくする楽しいことにあふれている。幸せであることは他人に対する義務だ。幸せに生きるコツの一つとして、「人を楽しませる」ということもある。

幸せとは、心の持ち方なのだろうと改めて思った。どうせ生きるのなら、幸せに生きなければならない。家族というものは意志の力でつくり守るものだという言葉は、印象に残った。

#アラン #幸福論#rubiconbookreview#信念

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,831件

#最近の学び

181,634件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?