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勝負脳の考え方

「勝負脳」の鍛え方
「〈勝負脳〉の鍛え方」林成之著
著者は脳外科医で大学院の教授。
ここぞというときに実力がだせない、とか競り合いになると弱いとか、同じ失敗を繰り返してしまうことは思い当たることが多い。つい運も実力のうちだとばかりにあきらめてしまいがちなのですが。。

脳の超人的な働きの一例として、
プロ野球のバッターが150キロを超える豪速球を打つメカニズムの説明があります。理論的には150キロを超える球を打者は打てないはずなのです。
イメージ記憶、物事について自分の頭の中で作り上げたイメージを記憶することをさしているのですが、バッターは投手が投球動作をしている段階からボールが手元にくるまでの軌道をイメージ記憶をもとに予測してバットを振っているというのです。

ここ一番というときに実力が発揮できないのは「勝負脳」の鍛え方がよわいからだと著者はしてきしている。

この勝負脳をどのように鍛えたら良いのか、本書では簡潔に説明されています。

人間が成功するか否かは現象の受け取り方次第であり、成功するイメージを描くことができていれば、必ずそこにたどり着くことができるというのです。
「成功のイメージを持ち続けなさい」様々な自己啓発書によくかかれている言葉ですが、なかなか成功のイメージを描くことができないのですね。

著者は、成功するための手法として「目的と目標を明確にする」ことをあげています。「目的」と「目標」を区別して考えるということなのです。
私たちはよく「頑張ります」ということばを使いますが、何のために頑張るのか、何を頑張るのか明確にしていく作業が必要なのだというのです。
自分が最終的に望んでいる目的は何か?
そこに到達するための目標は何か?
目的と目標の区別が明確でないと訓練の進め方が確定しないはずだということなのです。

その他、勝負脳にまつわる具体的な戦略の数々が紹介されています。
・相手が攻撃を仕掛けたときが最大のチャンスだ。
・相手の長所を打ち砕く
・結果を意識せず、達成するための技や作戦に意識を向ける。


強い勝負脳をつくるための道は結局こころの機能をたかめることに行き着く。


格差社会のなか、ビジネスの現場も勝負強さが求められています。
勝負脳を高めたい方には必読の一冊といえるでしょう。

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