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2000年前からローマの哲人は知っていた 死ぬときに後悔しない方法

2000年前からローマの哲人は知っていた 死ぬときに後悔しない方法
セネカ著


古代ローマの哲学者はどんなことをいうのだろうと思い本書を手に取った。

『「死」とは何か』(シェリー・ケーガン著)がベストセラーになっていたが、死生観を学び、ビジネスに生活に生かしたいひとすべてにお勧めの一冊ということになろうか?。


著者は、古代ローマ時代の政治家、哲学者


人生は芝居のごとし。どれほど長いかではなく、どれほど素晴らしく演じられたかが肝心なのだ。毎日が人生の縮図となるように生きるべきだ。今日が最後になってもよいと思えるように過ごすことなのだ。賢人といわれる人々は長生きしようとするのではなく、自分に与えられた時間を全うしようとする。どこで、どのような人と、どのように生きるべきか、いったい自分が、何をすべきかを慎重に考えることが大事なのだ。

ポイント
① 「満ち足りた人生かどうかは、生きた年月の長さではなく、自分の心の在り方によって決まる」
② 「よき人間とは、自分がいきたいだけいきるのではなく、自分が生きる必要があるだけ生きるものだ」
③ 「「大きな視点で考えれば、何も恐れることはない」──この言葉は、紀元 1世紀の中頃に、ルキウス・アンナエウス・セネカがローマ市民に説いた教えによく通じるところがある。」
④ 「道理にかなったものの見方をすれば、生きることは死に向かう旅にすぎず、人は生まれたその瞬間から、日々、死に向かってゆくものだ」
⑤ 「いかにして死すべきかを心得た者とは、人に服従する「奴隷の心」を捨て去り、あらゆる権力の支配を超えた、高見にいるものである。」
⑥ 「我々を縛り付けている鎖は、ただ一つ、生きることへの愛着である。それを手放せないとしても減らしていくようにすべきだ」
⑦ 一生をかけて生きることを学ばなければならない。そして一生をかけて死ぬことを学ばなくてはならない。

万物が巡って移り変わる様子を見れば、この宇宙には消えてなくなるものなど存在せず、すべてが栄枯盛衰を繰り返していることがわかるだろう。滅びるとおもっているものは、どれも実際には「変化」しているだけにすぎない。我々もこの世にふたたび戻ってくるのだから堂々と立ち去ればよいのだ。

本書の目次から印象的な言葉をいくつか抜粋するので、気になった言葉があれば是非本書にあたってみてほしい。
●生まれた瞬間から人は「死」に向かっていく
●不安と混乱の時代を生き抜いたセネカの哲学
●「死に方」がその人の「生き方」を決める
●「死んだ後」と「生まれる前」は何が違うのか?
●知らずに刷り込まれている「死への恐怖」
●「生きる覚悟」よりもまず「死ぬ覚悟」を決めよ
●人は皆「死すべき定め」とともに生まれてきた
●「長く生きる」より「満たされて生きる」ほうが大事


参考書籍
「死とは何か」


「教養として学んでおきたい哲学」


「人生の短さについて」


「セネカ 現代人への手紙」



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