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暮らしのアップデートも必要 #ハッピーになるかもしれない朝エッセイ

古いものを大事に使うのは、いいことだ。

うちの冷蔵庫は20年選手だし、炊飯器も10年、コートと礼服は15年。
茶碗ももう何年使ってるかしら?

先日、ベッドサイドにクリップ留めできる読書灯が壊れた。買った当時、最新だったLEDライトで、「電球が10年切れない」というのが売りだった。そしたら本当にタイマーをかけたように、10年きっかりで、LED電球が点滅したり消えたりするようになった。
光の強弱が調整できて、ヘッドの向きを変えられて、眩しすぎない光量が気に入っていた。

うちのベッドの形状が少し変わっているせいもあって、今売られている商品がうちのベッドにぴったり合うのかも不安、光が強すぎたら、思うように手元を照らせなかったらどうしようなどと、つまらない難癖をつけて買うのを躊躇って、長年愛用していたご機嫌ナナメのLEDライトを騙し騙し使っていた。

数ヶ月後、ついにそのLEDライトが、昇天されてしまった。
布団の中でする読書は私の数少ない楽しみ。
ついに新しいLEDライトを買うしかなくなった。
同じものを買い求めようとネット上をうろついて見たけど、もう廃盤になっていた。
仕方がないので新しいものを探す。

ヨドバシのネットショッピングで以前のLEDライトの半値のものを買った(かなり激安)これなら、以前のものよりクオリティが低くても、「前のより安いしなぁ」と諦めもつく。いや、前のが良かったと言いたいがために安いものを買ったのだ。

だけど予想に反して、この安いLEDライトが便利だった。
LED電球は柔らかい明るさで、目に優しい。手元で3段階に強さを変えられる。ベットの足を挟むクリップ部分とライト部分までが、ひょろりとキリンのように長くて、好きな角度に変えられる。目に当たらないように手元だけを明るく照らしてくれる上に、周りに光が散乱しないので、横で寝ている夫の邪魔にもなりにくい。

前のライトは夫に「明るくて眠れない」とよく文句を言われた。目に光が入って結構眩しかった。

もっと早く買い替えておけば良かった。
世の中は少しずつ進化し続けている。
古いものにこだわりすぎて、進化して良くなったものに出会えていないのかもしれない。

コートももっと軽くて似合うデザインがあるかもしれないし、冷蔵庫も大きさは同じでも容量が多くて、省エネのものがあるかもしれない。炊飯器ももっと美味しく炊けるかも。茶碗も今の私が食べる量にぴったりの可愛い、手に馴染むものがあるかも。

ああ、そう。こないだトースターも買い替えて正解だったしね。
新しいパソコンのおかげで在宅勤務も捗る。
iPhone11も大きな画面で便利。7年ぶりに買った車も安全機能がたくさん付いていて、とても安心。

古いものを大事にするのはいいことだけど、新しいものにもちゃんと目を向けて、必要に応じて暮らしを少しずつアップデートしていくのも、いいみたい。

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